多包条虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 22:53 UTC 版)
多包条虫(たほうじょうちゅう、学名:Echinococcus multilocularis)とは、円葉目テニア科エキノコックス属に属する条虫の1種。体長1.2-4.5mm、3-4個の片節より構成され、頭節には4個の吸盤と額嘴が存在する。成熟片節には1組の生殖器官がある。中間宿主は齧歯類、サル、ヒト、ブタ、ウマなど、終宿主はイヌ、キツネ、オオカミ、コヨーテなど。生活環は中間宿主に摂取された虫卵はその体内で六鉤幼虫へと発育する。六鉤幼虫は血行性あるいはリンパ行性に肝臓や肺に移動して包虫嚢へと発育する。包虫嚢は中間宿主とともに終宿主に摂取され、その小腸で成虫へと発育する。
- ^ 日本寄生虫学会用語委員会 「暫定新寄生虫和名表」 2008年5月22日 Archived 2011年4月14日, at the Wayback Machine.
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