すみ【墨】
読み方:すみ
1 油煙や松煙(しょうえん)を膠(にかわ)で練り固めたもの。また、それを水とともに硯(すずり)ですりおろしてつくった黒色の液。書画を書くのに用いる。
2 顔料などを固めて作り、硯などですって絵などを描くのに用いるもの。青墨(あおずみ)・朱墨(しゅずみ)など。
5 「墨染め」の略。「—の衣(ころも)」
[下接語] 烏賊(いか)の墨・唐(から)墨・下げ墨・摺(する)墨(ずみ)藍(あい)墨・青墨・赤墨・油墨・入れ墨・薄墨・臙脂(えんじ)墨・切り墨・具(ぐ)墨・靴墨・濃(こ)墨・渋墨・朱墨・白墨・釣り鐘墨・中墨・鍋(なべ)墨・奈良墨・掃(はい)墨・眉(まゆ)墨・油煙墨
ぼく【墨】
スミ 【墨】
墨
姓 | 読み方 |
---|---|
墨 | すみ |
墨 | すみさき |
墨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/29 04:06 UTC 版)
墨(すみ)とは、煤(すす)、膠(にかわ)、香料を主原料とする書画材料[1][2]。煤や膠に少量の香料などを加えて練和し木型に入れて乾燥させたものは摺墨ともいう[3]。このような硯で水とともに磨って用いる固形墨(こけいぼく[4])のほか、手軽に使えるよう液状に製造した液体墨(えきたいぼく)もある[1]。固形墨を摺った液や液体墨は墨汁(ぼくじゅう)または墨液(ぼくえき)とも呼ばれる。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t “教えて!墨のこと”. 光村図書出版. 2021年1月7日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 野田盛弘「奈良の墨」『化学と教育』第64巻第10号、日本化学会、2016年、514-517頁、doi:10.20665/kakyoshi.64.10_514。
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- ^ 朴鐘鳴, 権仁燮 (2010年12月6日). “〈渡来文化 その美と造形 36〉墨・筆”. 朝鮮新報. 朝鮮新報社. 2020年10月26日閲覧。
- ^ Chung Ah-young (2018年1月29日). “Meok - Artisan committed to inkstick making tradition”. The Korea Times. The Korea Times Co.. 2020年10月26日閲覧。
- ^ 吉村武彦「墨書土器研究の現在 -データベース化された墨書土器-」『駿台史学』第117巻、駿台史学会、2003年、101-130頁、hdl:10291/1547。
- ^ 石黒雅史 (2020年10月10日). “国内最古級のすずり? 下稗田遺跡で3点出土 福岡・行橋市”. 西日本新聞. 2020年10月19日閲覧。
- ^ 大森顕浩 (2019年2月26日). “大学倶楽部・国学院大: 福岡・佐賀で出土の硯 紀元前の国産か 柳田客員教授が調査”. 毎日新聞. 2020年10月19日閲覧。
- ^ 「9.墨」『化学の目でみる日本の伝統工芸』日本化学工業協会〈月次活動報告書『アクティビティーノート』連載シリーズ10〉、2011年、10頁 。
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- ^ South, Helen. “India Ink - What is India Ink?”. Drawing Glossary. About.com. 2016年11月13日閲覧。
- ^ “Pen & Ink”. Drawing Materials. Philadelphia Museum of Art. 2016年11月13日閲覧。
- ^ [1]
- ^ a b NTTコムウェア 2010.
- ^ 日本で唯一の墨型彫刻師-高山・光記念館案内所で「中村雅峯展」飛騨経済新聞、2011年10月01日
- ^ 奈良)3職人の技光る 奈良市で作品展朝日新聞、2014年8月26日
- ^ ぐるっと関西 おひるまえ ▽原田伸郎と墨型彫刻師の技! NHK, 2014年12月3日
- ^ https://kotobank.jp/word/%E5%A2%A8%E4%BB%98%E3%81%91%E6%AD%A3%E6%9C%88-543579
- ^ https://www.mihonoseki-kankou.jp/sinji/sinji_sumitsukedonto/
墨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 10:24 UTC 版)
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墨(すみ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/26 23:42 UTC 版)
大奥「花組」の芸達者で卸次頭。ほとんど寝ていることが多く、無理やり起こそうとしてもなかなか起きない。時折、忍者としても動くなど謎の多い人物。
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墨
墨
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墨
「墨」の例文・使い方・用例・文例
- そのデザイナーはそのシンボルを墨汁で派手に描いた。
- 彼女はこの墨絵が最低でも100万円はするとにらんでいる。
- その墨にはひびが入っている。
- すずりに墨を入れて筆に墨をつけて字を書きます。
- あなたはいつから墨田区に住んでいますか。
- 墨を染料として使うと面白い模様ができます。
- 焼きコルク 《まゆ墨や役者の扮装(ふんそう)に用いる》.
- 靴墨.
- 入れ墨師.
- 人の腕に入れ墨をする.
- その男は背中に裸の女の入れ墨をしていた.
- 入れ墨は決して消えない.
- その水夫は腕にいかりの入れ墨をしていた.
- 我々の事業企画は大蔵大臣の「今年末には景気はよくなる」とのお墨付きに基いています.
- 薄墨を流したような空
- 墨で書く
- 旧習を墨守する
- 墨痕いまだ乾かず
- 旧慣を墨守する
- 旧慣墨守
墨と同じ種類の言葉
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