塩化ビニールとは?

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えんか-ビニル ―くわ― 4 【塩化―】

無色気体化学式 CH2=CHCl 工業的にはエチレン塩素原料としてつくる。触媒存在下では容易に重合し、ポリ塩化ビニルになる。塩ビ塩化ビニル樹脂


照明大辞典

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塩化ビニール(塩ビ)

気体であるが、触媒を使って重合し,ポリ塩化ビニルとして利用される。照明器具では、つや消しエンボス加工した硬質シート板を真空成形してグローブセード等に使用される。


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ポリ塩化ビニル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/02/16 07:39 UTC 版)

(塩化ビニール から転送)

ポリ塩化ビニル(ポリえんかビニル、polyvinyl chloride、PVC)または塩化ビニル樹脂とは一般的な合成樹脂(プラスチック)の1つで、塩化ビニル(クロロエチレン)を重合したものである。俗に塩化ビニール塩ビなどと呼ばれるが、このような呼称は単量体である塩化ビニル(クロロエチレン)との混同を生じるおそれがある。そのため、単量体である塩化ビニル(クロロエチレン)を特に塩化ビニルモノマーと呼ぶことがある。

塩化ビニルモノマーを重合させただけの樹脂は硬くて脆く、紫外線などにあたると分子を構成する塩素原子がはずれて劣化黄変しやすい。利用のためには柔らかくする成分(可塑剤)と劣化を防ぐ安定剤を加える。熱を加えると軟化する(熱可塑性樹脂)。

ポリ塩化ビニルは塩化ビニルモノマー(CH2=CHCl)を付加重合させて合成され、その化学反応式は次の通りである(塩化ビニルモノマーの製法はクロロエチレンを参照)。

ポリ塩化ビニル合成の化学反応式

硬質にも軟質にもなり、優れた耐水性・耐酸性・耐アルカリ性・耐溶剤性を持つ。また難燃性であり、電気絶縁性である。このような優れた物性を持ちながらソーダ工業との関係で非常に値段が安いことから用途は多岐にわたり、衣料、インテリア(クッション材、断熱・防音材として)、ロープ電線被覆(絶縁材)、防虫網、包装材料、レコード盤、水道パイプ消しゴム(プラスチック字消し)フィギュアなど多数あり、最近では軽量化を図る目的で一部の自動車用のアンダーコートとしても用いられている(例・ヴィッツ、9代目以降のカローラシリーズプレミオ/アリオン等の一部のトヨタ車)。

目次

ベネズエラでの利用

ベネズエラでは大統領が、貧困層に提供する住宅に利用される。

日本での利用

日本では、1941年に工業化された(なお、塩化ビニルモノマーについてはエアロゾルの噴霧助剤として使われていたが、1970年頃に人体に害を及ぼすことがわかり使用禁止となった)。現在、年間約200万トン製造されている。

1990年代には、ポリ塩化ビニルをはじめとする塩素系プラスチックがダイオキシン類の主要発生源と考えられ社会問題として浮上し、不買運動にもつながった。現在ダイオキシンは塩素系プラスチックのみならず、塩素と芳香族化合物が含まれる廃棄物を焼却処分する際に不完全燃焼になると発生すると考えられている。対処法として焼却炉の性能向上による不完全燃焼率の軽減、分別により塩素を含むごみを焼却しない、リサイクル制度の拡充、塩素系プラスチックの使用量削減などが提案されている。また、業界団体からは焼却炉からのダイオキシンの主要発生源はポリ塩化ビニルではなく食塩によるものとする研究も出されている。これに関連して、文部省(現・文部科学省)は学校の焼却炉を廃止するように通達を出した。

また近年、いわゆる環境ホルモンへの関心が高まる中でポリ塩化ビニル中に含まれる可塑剤が食品中などに溶け出すことで人体に与える影響も取り沙汰されるようになった。これまで可塑剤として多く用いられていたフタル酸エステルは油脂を含んだ食品中へ溶け出す可能性があり、食品が直接触れる容器や包装への使用が制限されるようになった。また、玩具のうちソフトビニル人形などの「乳幼児が口に接触することをその本質とするおもちや」に対してもフタル酸エステルを含むポリ塩化ビニルの使用が制限され、代替材料としてエラストマー樹脂が用いられるようになった。[1]

また、弁当などの食品製造時に用いられている手袋も同様の理由から問題となった。

2000年6月、厚生省(現・厚生労働省)は食品製造時のポリ塩化ビニル製手袋の使用をとりやめるように通達を出した。

なお、こののち2003年環境省検討会において、フタル酸エステルには環境ホルモン様作用が確認されなかったことが明らかにされた。

また、重量比にして塩素が約半分を占めており、石油消費量などが小さいため現在では他の石油系プラスチックに比べてポリ塩化ビニルは二酸化炭素排出量が小さく、環境への影響が小さいプラスチックであるという見方もなされるようになってきた[2]。 樹脂化学業界団体は、「塩化ビニルは製造プロセスにおけるエネルギー投入量が他の炭化水素系樹脂と比較して少なくて済む」「石油消費量が他の炭化水素系樹脂と比較して少なくて済む」「高断熱性で省エネに貢献する」などと主張している[3]

その一方で、他の一般的な炭化水素系樹脂と比較して化学的性質がかなり異なるため、樹脂を再生利用する際にポリ塩化ビニルが混在していると障害の原因になりやすい[4]。このため、環境問題について取りざたされる場合には賛否両論である。 リサイクル施設ではポリ塩化ビニルと他の樹脂とはX線の透過特性が異なる事を利用して分別している事例もある。

関連項目

脚注

  1. ^ http://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/06/s0611-2.html
  2. ^ Life Cycle Assessment of PVC and of principal competing materials (英語)
  3. ^ President 稼ぎ頭の勉強法 落ちこぼれの勉強法 2008年8月4日号 身近な「塩ビ」で環境に貢献!実証されたその凄い「省エネ性能」 塩ビ工業・環境協会会長 菅原公一
  4. ^ 高炉における還元剤として使用する場合に障害となる例。他、ペットボトルの再生の障害となっている例などがある

参考資料

外部リンク

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