地面効果翼機とは? わかりやすく解説

地面効果翼機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/30 15:29 UTC 版)

地面効果翼機(じめんこうかよくき、: Wing In Ground-effect vehicle, WIG)とは、地面効果を利用して地表ないし水面から数十センチ~数メートルほどの高度で航行する航空機もしくは船舶の一種である。外見は主翼の短い航空機に近く、その翼によって揚力を得て浮上する。ゆえに航空機に準じる速度で航行することができ、一方で地面効果によって大きな揚力を発揮し、通常の航空機では不可能なほどの大重量を搭載できる。それほど普及してはいないものの第二次世界大戦頃から現在まで研究・開発が行われており、民間用・軍用として少なくない数の機体が製造されている。実用例として有名なものにロシアで開発されたエクラノプランがある。


  1. ^ [1] - エアフィッシュを生産しているWigetworksのサイト。
  2. ^ [2] - 南アフリカポート・エリザベスにある南アフリカ軍博物館で屋外展示されているイェーグIVの写真がある。
  3. ^ http://www.nmri.go.jp/spd/hss/wises.htm
  4. ^ 写真:中国運輸局「翔べ!「あかとんぼ」試験用WIG 広島湾で初公開」『世界の艦船』通巻631集(2004年9月号)海人社 P.16


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地面効果翼機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 08:19 UTC 版)

水上機」の記事における「地面効果翼機」の解説

厳密に航空機と呼ぶには異論があろうが、飛行艇から派生したものとして地面効果翼機がある。実用化されたものにソ連エクラノプランがある。 地面効果表面効果)を利用すれば航空機通常より遙かに効率よく飛行できる。「地面効果といっても、効果維持できる高度は低く実際に地面起伏合わせてその高度を維持するのは非常に危険であるため、基本地面ではなく水面航行となる。そこで通常飛行地面効果利用両方可能な水上機として研究始まったその後水面離水しての飛行不要考えられ、「船よりも速く飛行機よりも経済的」な輸送システムとしてエクラノプラン研究続けられた。結果ソ連各種多様な機体試作しカスピ海試験運行したが、偵察衛星画像でこの種の機体存在知った当時西側は、西側設計思想とのあまりの異質さから「カスピ海の怪物」(「ネス湖怪物」に掛けた呼称)と呼んだ

※この「地面効果翼機」の解説は、「水上機」の解説の一部です。
「地面効果翼機」を含む「水上機」の記事については、「水上機」の概要を参照ください。

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