都営地下鉄大江戸線とは? わかりやすく解説

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都営地下鉄大江戸線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/12 16:52 UTC 版)

大江戸線(おおえどせん)は、東京都交通局が運営する鉄道路線都営地下鉄)である。東京都練馬区光が丘駅から新宿区都庁前駅までを結ぶ放射部と、同駅から反時計回りに都心・下町・山の手を環状に繋ぎ、再び都庁前駅に至る環状部から構成される[注釈 2]。『鉄道要覧』における名称は12号線大江戸線[注釈 3]。一般的に都営大江戸線と呼ばれることが多い。


注釈

  1. ^ a b ルビーとする資料も存在する[2]
  2. ^ 放射部・環状部の結節点は都庁前駅であるが[5]、東京都交通局の施工区間としての「放射部」には、光が丘 - 都庁前間に加えて環状部の一部である都庁前 - 新宿間 (0.8 km) を含む[6]
  3. ^ 東京都交通局告示「東京都地下高速電車の路線の名称及び区間」では「大江戸線」と定められている[7]
  4. ^ oEdo。「O」の場合、数字の「0」と紛らわしいことから、2文字目の「E」となった[8]
  5. ^ 現在の都市計画第9号線(東京メトロ千代田線)とは無関係である。
  6. ^ 本路線本郷三丁目駅近くで江戸時代から21世紀まで続いた老舗「かねやす」(2021年時点で店舗は閉業しているが建物の「かねやすビル」は存在[38])には、江戸の境界を表した川柳「本郷も かねやすまでは 江戸の内」が銘板として掲げられていたが[38]、その川柳にあるように「江戸」と言えるのは環状部の東半分がせいぜいである。
  7. ^ クイーン」はトランプで「12」を表す。
  8. ^ 一部編成の3号車・6号車のフリースペースに設置。
  9. ^ 2002年3月31日以降は新鉄道技術省令の解釈基準に同等の性能規定が存在する。

出典

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