圧電性とは? わかりやすく解説

圧電効果

(圧電性 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/24 15:29 UTC 版)

圧電効果(あつでんこうか : piezoelectric effect)とは、物質(特に水晶や特定のセラミックス)に圧力(力)を加えると、圧力に比例した分極表面電荷)が現れる現象。また、逆に電界印加すると物質が変形する現象は逆圧電効果と言う。なお、これらの現象をまとめて圧電効果と呼ぶ場合もある。これらの現象を示す物質は圧電体と呼ばれ、ライターガスコンロの点火、ソナー、スピーカー等に圧電素子として幅広く用いられている。圧電体は誘電体の一種である。


  1. ^ piezoelectric” (英語). Etymology, origin and meaning of piezoelectric by etymonline. 2022年4月19日閲覧。
  2. ^ "On the Piezoelectric Effect of Bone", Eiichi Fukada and Iwao Yasuda, 1957 The Physical Society of Japan
  3. ^ "Electrical Properties of Bone", Roderic Lakes, University of Wisconsin–Madison
  4. ^ Becker, Robert O; Marino, Andrew A (1982). “Chapter 4: Electrical Properties of Biological Tissue (Piezoelectricity)”. Electromagnetism & Life. Albany, New York: State University of New York Press. ISBN 0-87395-560-9. http://www.ortho.lsuhsc.edu/Faculty/Marino/EL/EL4/Piezo.html 
  5. ^ Saito, Yasuyoshi; Takao, Hisaaki; Tanil, Toshihiko; Nonoyama, Tatsuhiko; Takatoril Kazumasa; Homma, Takahiko; Nagaya, Toshiatsu; Nakamura, Masaya (2004-11-04). “Lead-free piezoceramics”. Nature (Nature Publishing Group) 432 (7013): 81–87. Bibcode2004Natur.432...84S. doi:10.1038/nature03028. PMID 15516921. http://www.nature.com/nature/journal/v432/n7013/abs/nature03028.html. 
  6. ^ 圧電効果を利用して摩擦力の低減に成功 - 独立行政法人物質・材料研究機構


「圧電効果」の続きの解説一覧

圧電性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 01:18 UTC 版)

重合体」の記事における「圧電性」の解説

ポリマーは、非対称電荷構造を持つとき、または光学活性分子構造を持つとき、圧電性を示す。前者電石)にはペルフルオロ(エチレン・プロピレン)共重合体FEP)や、コロナ放電電子線照射により電荷注入したポリプロピレンがある。極性ポリマー強誘電性ポリマー電界印加して双極子配向させたものも電石である。一方後者代表例生体高分子(骨、タンパク質多糖類DNA)である。 通常の極性ポリマーフィルムでは分極処理(ポーリング)によって膜面に垂直に双極子配向されると電石となり、その方向に電荷変化は起こる。したがってポーリングされた極性ポリマーフィルムに力が加えられると、配向方向分極生じる。力がどの方向であろうと、分極方向配向方向限定されている。このため極性ポリマー圧電率は、主に応力方向の3成分表されるまた、極性ポリマー圧電率と焦電率は残留分極配向できる双極子大きさ密度)に比例する一方光学活性ポリマーポーリングされずとも、延伸されると分極活性を示す。光学活性ポリマーフィルム剪断応力を受けると膜の垂直方向に電荷生じさせるこのため圧電率は主に剪断方向の1成分のみで表される光学活性ポリマー圧電率と焦電率は、非対称変形できる双極子大きさ密度比例する

※この「圧電性」の解説は、「重合体」の解説の一部です。
「圧電性」を含む「重合体」の記事については、「重合体」の概要を参照ください。


圧電性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 06:45 UTC 版)

誘電分極」の記事における「圧電性」の解説

圧電体呼ばれる特定の誘電体結晶では、外部から加えられる交流的な振動や強い衝撃によって双極子の持つ分極変化加わり空間電荷がこれを補正するまでの短時間だけ外部結晶表面比較的高い電圧生じる。この性質とその効果は「圧電性」や「圧電効果」と呼ばれる。圧電性は可逆的であり、圧電体結晶電圧、つまり外部から加えられる電界に応じて変形する。この逆の効果は「逆圧電効果」と呼ばれる

※この「圧電性」の解説は、「誘電分極」の解説の一部です。
「圧電性」を含む「誘電分極」の記事については、「誘電分極」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「圧電性」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「圧電性」の関連用語

圧電性のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



圧電性のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの圧電効果 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの重合体 (改訂履歴)、誘電分極 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS