阪和電気鉄道ロコ1000形電気機関車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/11/15 00:03 UTC 版)
阪和電気鉄道ロコ1000形電気機関車（はんわでんきてつどうロコ1000がたでんききかんしゃ）は、阪和電気鉄道が1930年（昭和5年）に新製した直流用電気機関車である。
- ^ 電気機関車の場合電気品製造会社が主契約者となることが多く、本形式でも東洋電機製造が主契約者となっていた。
- ^ 残る2両の増備計画は最終的に1両がED1150形として実現している。
- ^ デキ400形は日本車輌がWH社製の電装品を使用して製造している。
- ^ 端子電圧750V時1時間定格出力164kW・244A。
- ^ 戦前期の日本国内私鉄向けでは南武鉄道1001形や富士身延鉄道210形がこれを上回っていた程度で、大半は1時間定格出力150kW級以下の電車用あるいはそれに準ずる出力の電動機を搭載していた。
- ^ 電気機器の製造を担当した東洋電機製造のカタログでは牽引重量200tで最大運転速度80km/h、最大安全速度100km/hと明記されており、最高速度が120km/hに達したと伝えられる阪和の電車群による後続列車から逃げ切るに充分な高速性能が与えられていたことがうかがい知れる。
- ^ このため、阪和の主要各駅に設置された待避線長は短編成の貨物列車に見合った長さとされている。これは国有化後の本形式の代替計画に大きな影響を及ぼすこととなる。
- ^ 形式名称は伝わっていない。
- ^ ただしロコ1003の段階でも、ロコ1001・1002には装備されていた高速度遮断器が省略されている。
- ^ 車両設計認可の申請段階ではロコ1003と同型の車両を製造するものとしており、これらは装備する計画であったが、南海鉄道への合併後に竣工したロコ1004はロコ1003とは大きく異なった設計として完成し、発電・回生ブレーキも未搭載であった。
- ^ ロコ1001・1002についてはウェスティングハウス社による14EL制御弁の純正品が装着されている。
- ^ ただし省制式電機で標準的であった1,250mm径よりは若干小さい。
- ^ ただし、ブレーキシリンダーの搭載方法は変更されていない。
- ^ ED38形も例外ではなく終戦から1948年（昭和23年）に復旧工事が施行されるまでほとんど休車となっていた。杉田肇『写真で見る国鉄電気機関車』電気車研究会、1961年3版、p.31
- ^ ED60 4・5は交流切り替え前の作並区に短期間暫定配置ののち、阪和線用電気機関車の基地であった鳳区に転入し、ED60 6 - 8は直接鳳区に新製配置された。
- ^ “秩父鉄道、三峰口駅の鉄道車両公園から保存車両を撤去へ”. 鉄道コム. (2019年4月11日) 2019年5月25日閲覧。
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