国債発行(こくさいはっこう)
国の歳出が歳入を上回るとき、国債を発行する。入ってくるお金よりも、出て行くお金のほうが多いと、国の活動資金が足りなくなる。そこで不足分を補うために国債という債権を発行する。
国の収入には、租税・印紙収入・専売納付金などがある。これを、一般会計の歳入と言う。これらによって得られたお金が、国が活動する財源である。
対して、国の支出には、社会保障関係費・地方財政関係費・公共事業関係費などがある。これは道路や港をつくったり、失業対策をしたりするさいの費用である。これらに資金が回されるのが、国の支出になる。これで、支出が収入を上回れば、国は国債を発行して資金をおぎなう。
さて、国債は、1993年から1999年にかけての6年間で、総計157兆円も発行されている。しかも、2000年度政府予算案では、さらに33兆円の国債発行が見込まれている。したがって、2000年度の国債累積残高は364兆円にもなる。
時代要因として、バブル崩壊後、日本は景気対策のための積極財政を続けた。このため、従来になく国の支出は増えた。さらに、不況のために国の税収が減った。この相乗効果により、国は巨額の歳出超過を続けたのである。
(2000.01.03更新)
国債発行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 04:38 UTC 版)
資本が黄金律を超えて蓄積されて消費が黄金律より少なくなる場合、政府は国債を十分に発行することで黄金律を達成できる。そのわけは次のとおりである。現役世代は老後にそなえて貯蓄し、老後は貯蓄を取り崩して消費するという世代重複モデル(英語版)を考える。現役世代が老後の生活を心配するあまり貯蓄しすぎると、資本が黄金律を超えるほど余分に蓄積される場合がある。その場合、政府が国債を十分に発行し、現役世代が国債で貯蓄すれば、貯蓄が余分な資本蓄積にまわらなくなり、その分消費が増えて黄金律が達成される。 この理論は1947年にモーリス・アレがフランス語で著した本にさかのぼるといわれるが、アレとは別にピーター・ダイアモンドが1965年にアメリカン・エコノミック・レビュー誌で発表した。このことはダイアモンドがノーベル経済学賞を受賞した際、その業績の一つに数えられている。
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