唐紙製作
主名称: | 唐紙製作 |
ふりがな: | からかみせいさく |
認定区分: | 個人 |
種別: | 美術工芸品 |
選定年月日: | 1999.06.21(平成11.06.21) |
解除年月日: | |
解説文: | 唐紙とは、雲母や絵具を用い木版摺の技術で文様をつけた加工紙のことである。古くは中国から輸入されていたが、平安時代には国内で生産が始まり、襖、壁等の上張りとして普及するようになった。近世ではさまざまな「好み」の文様も作られて独特の居住空間を作り出すのに役立てられている。美術工芸品における用途では和歌料紙としてだけでなく、冊子の表紙として、また屏風の裏張りに用いるのが最も一般的である。唐紙とその使用は、わが国の伝統的な文化の一端を示すものであり、建築、美術工芸品、書跡等の保存修理には良質の唐紙を欠くことができない。京都の唐紙師は、江戸時代には一三軒あったとされるが、明治時代には数軒となり、そのほとんどが大正時代には廃業を余儀なくされ、現在では千田家一軒となっている。こうしたことから、早急に保護を図る必要のある唐紙製作技術を、選定保存技術に選定するものである。 |
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