哲学科
哲学科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 05:57 UTC 版)
哲学科は、1927年(昭和2年)4月に同志社大学文学部内に設置された学科である。 1875年(明治8年)に新島襄は同志社を創立したが、創立にあたりキリスト教主義による「良心」に基づく道徳教育を重要視した。そして後の大学設立に向けての構想の中心に哲学思想の研究教育を置いたと言われる[1]。(『同志社大学設立の旨意』) 新島襄の哲学教育の構想に基づき、彼の教育を受けた者たちはのちの東京大学、京都大学、早稲田大学における哲学科創設に尽力した[4]。 学ぶ内容は、主として西洋哲学、倫理学である。(一部日本、東洋の思想を含む) 同志社大学の創始者である新島襄は哲学による教育を重んじたといわれ、新島の教育を受け思想界において活躍した人々として、 山崎為徳‐宗教家、教育者。開成学校(のちの東京大学)から同志社英学校に転校。 森田久万人‐熊本バンドの一人。 元良勇次郎‐日本で最初の心理学者。帝国大学教授。東京英和学校(後の青山学院)の設立に参画。 田中王堂-哲学者。早稲田大学文学部教授。専門は心理学、倫理学。 中島力造‐倫理学者。帝国大学教授。 大西祝‐哲学者。東京専門学校(のちの早稲田大学)において坪内逍遥とともに早稲田文科の礎を築く。「日本哲学の父」。 松本亦太郎‐心理学者。日本における実験心理学の祖。京都帝国大学教授。東京帝国大学教授。日本心理学会を創立し、初代会長に就任。 浮田和民‐熊本バンドの一人、思想家。早稲田大学高等師範部長 徳富蘇峰‐思想家 大島正徳‐哲学者 蔵原唯郭‐政治学者、熊本英学校長、慶應義塾文学科教授(哲学概論・哲学史・倫理学担当) 川辺治六‐慶應義塾文学科教授(哲学概論・倫理学担当) 山川均‐思想家、社会運動家 高畠素之‐社会思想家、哲学者。『資本論』初翻訳 などが挙げられる。
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