通話表
(和文通話表 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 00:38 UTC 版)
通話表(つうわひょう、フォネティックコード)とは、無線電話で通信文の聞き間違いを防ぐために制定された規則である。帯域が狭く、歪や雑音の多い無線電話で、話者の発音の癖などがあっても、原文を一文字ずつ正しく伝達する目的で生まれた。
- ^ 「日本のニ」の「日本」は「にっぽん」と発声する。「にほん」は誤り。
- ^ a b c 「いち」と「しち」、「に」と「し」の聞き違いを防ぐ為にこの読みが厳格に指定されている。
- ^ 自衛隊、鉄道事業者、株式市況などでは数字の2を「ふた」と読む慣習もある。 ただし、無線従事者国家試験などでは「数字のふた」は誤答となる。
- ^ 数字の0を鉄道事業者は「ころ(コロ)」と読むことが多い。列車の車輪を連想させることからであるが、これも本表を使用しなければならない場合には誤りとなる。
- ^ 「お客様のメールアドレスを復唱します。イングランドのE、エックス線のX、アメリカのA、ミラノのM、パリのP、ロンドンのL、再びイングランドのE、アットマーク、大阪のO、東京のT・・・ドット、ジェイピーで正しいでしょうか?」のように利用される。組織で通話表を定めることにより、相応しくない言い換え(汎用的な言葉でない、企業イメージを悪くするなど)を通話担当者が用いてしまうことを防ぐ。
- ^ 視覚的表現においても、アルファベットの o / O(オー)と数字の 0(零)、アルファベットの i / I(アイ)・l(小文字エル)と数字の 1(一)は混同しやすいため、これらの組のうちどれか1つだけ利用するよう制限したり、どれもまったく使用しないようにする場合もある。
和文通話表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 01:39 UTC 版)
無線局運用規則別表第5号にて、下表のように定められており、四つ仮名などを間違えぬよう、海上移動業務又は航空移動業務の無線電話通信において、固有の名称・略符号・数字・つづりの複雑な語辞等を、一字ずつ区切って送信する場合と、航空移動業務の航空交通管制に関する無線電話通信において数字を送信する場合は、この表を使用しなければならない(同規則第14条第3項)。また、それ以外の無線電話通信においても、語辞を一字ずつ区切って送信する場合は、なるべくこの表を使用することと規定している(同条第4項)。 総合無線通信士、海上無線通信士、航空無線通信士、第一級・第二級海上特殊無線技士および航空特殊無線技士の国家試験、ならびに第三級・第四級海上無線通信士、第一級・第二級海上特殊無線技士、および航空特殊無線技士の無線従事者養成課程修了試験に、この表を用いた送受信の電気通信術実技試験があったが、平成12年度に廃止された。 「つうわひょう」を送る時には「つるかめのツ、上野のウ、わらびのワ、飛行機のヒ、吉野のヨ、上野のウ」と送る。濁音や半濁音を送るときには「~に濁点」「~に半濁点」と送る。例えば「かんづめ」を送るときには「為替のカ、おしまいのン、つるかめのツに濁点、明治のメ」と送る。郵便および通信を管轄していた旧逓信省由来の業務用語が多く見られる。 文字文字綴り文字綴り文字綴り文字綴り文字綴りア 朝日のア イ いろはのイ ウ 上野のウ エ 英語のエ オ 大阪のオ カ 為替のカ キ 切手のキ ク クラブのク ケ 景色のケ コ 子供のコ サ 桜のサ シ 新聞のシ ス すずめのス セ 世界のセ ソ そろばんのソ タ 煙草のタ チ ちどりのチ ツ つるかめのツ テ 手紙のテ ト 東京のト ナ 名古屋のナ ニ 日本のニ ヌ 沼津のヌ ネ ねずみのネ ノ 野原のノ ハ はがきのハ ヒ 飛行機のヒ フ 富士山のフ ヘ 平和のヘ ホ 保険のホ マ マッチのマ ミ 三笠のミ ム 無線のム メ 明治のメ モ もみじのモ ヤ 大和のヤ ユ 弓矢のユ ヨ 吉野のヨ ラ ラジオのラ リ りんごのリ ル るすいのル レ れんげのレ ロ ローマのロ ワ わらびのワ ヰ ゐどのヰ ヱ かぎのあるヱ ヲ 尾張のヲ ン おしまいのン ゛ 濁点 ゜ 半濁点 数字文字綴り文字綴り文字綴り文字綴り文字綴り一 数字のひと 二 数字のに 三 数字のさん 四 数字のよん 五 数字のご 六 数字のろく 七 数字のなな 八 数字のはち 九 数字のきゅう 〇 数字のまる 記号文字綴り文字綴り文字綴り文字綴り文字綴りー 長音 、 区切点 ∟ 段落 ( 下向括弧 ) 上向括弧
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