吟おうみ【ギンオウミ】(食用作物)
登録番号 | 第3992号 | |
登録年月日 | 1994年 3月 23日 | |
農林水産植物の種類 | 稲 | |
登録品種の名称及びその読み | 吟おうみ よみ:ギンオウミ | |
品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 滋賀県 | |
品種登録者の住所 | 滋賀県大津市京町四丁目1番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 西忠泰 小原安雄 寺本薫 谷口真一 植田儀一郎 吉沢清 川村戈十二 澤重孝 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「西海146号」に「西海144号」を交配して育成された固定品種 であり,育成地(滋賀県蒲生郡安土町)における成熟期は中生の中,千粒重が大きく, 多収の水稲,酒造原料米である。 草型は偏穂重型,稈長,稈の細太及び剛柔は中,止葉の直立の程度は立,葉身及び 葉鞘の色は緑である。穂長はやや長,穂数はやや少,粒着密度はやや疎,穂軸の抽出 度は中である。穎色は黄白,ふ先色は黄白から黄,芒の有無と多少は少である。玄米 の形はやや細長,大小及び千粒重は大,見かけの品質は上の下,光沢は良,心白の多 少は稀,大小は小,腹白の多少はやや少,食味は中の上である。出穂期及び成熟期は 中生の中,穂発芽性は中,耐倒伏性はやや強,脱粒性は難,収量は多である。いもち 病抵抗性推定遺伝子型はPi-ta2,穂いもち及び葉いもち圃場抵抗性はやや強であ る。 「日本晴」と比較して,止葉が立つこと,玄米の大きさ及び千粒重が大きいこと, 収量が多いこと等で,「キンパ」と比較して,草型が偏穂重型であること,穂数が少 ないこと,玄米の大きさ及び千粒重が大きいこと,出穂期及び成熟期が晩いこと,収 量が多いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,滋賀県農業試験場(蒲生郡安土町)において,昭和52年に「西海 1 46号」に「西海144号」を交配し,初期世代で集団養成,56年に雑種第4 代で個 体選抜を行い,以後,系統育種法により選抜,育成された固定品種である。59年から 特性検定試験を行い,平成元年以降「滋系54号」の系統名で奨励品種決定調査等の試 験を行い,地域適応性を検討し,その特性を確認して育成を完了したものである。平 成3 年は雑種第14代である。 |
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