名取川とは?

なとりがわ -がは 【名取川】

◇ 宮城県中南部東流する川。長さ55キロメートル奥羽山脈二口峠付近に発し,仙台湾に注ぐ。⦅歌枕⦆ 「陸奥みちのくにありといふなる-なき名とりては苦しかりけり/古今 恋三
狂言名(別項参照)。

なとりがわ -がは 【名取川】

狂言の一。物覚えの悪い僧が,つけてもらった自分の名を忘れぬようにと衣の両袖墨書する。ところがさしかかった名取川で深みにはまり文字が消えたので,あわてて川の水をすくいまわる

名取川

杜の都清流名取川
名取川水系宮城県のほぼ中央部位置し、その水源宮城山形県付近の神室岳(標高1,353m)に発し、奥羽山脈から発する碁石川広瀬川等の大小支川合わせて仙台市東流名取市閖上太平洋に注いでいます。
その流域仙台市をはじめ3市2町にまたがり宮城県社会経済文化基盤をなし、流域面積は939km2幹川流路延長は55.0kmで、政令指定都市仙台市域を流下する都市河川です。

100万都市仙台市を流れる名取川水系広瀬川
100万都市仙台市流れる名取川水系広瀬川

河川概要
水系名取川水系
河川名取川
幹川流路延長55.0km
流域面積939km2
流域内人1,125,589人
流域関係都県宮城県
仙台市名取市岩沼市川崎町村田町

名取川流域図
○拡大図
1.名取川の歴史
"伊達政宗治政による、名取川と広瀬川を結ぶ「木流し堀」の開削四ッ谷堰の工事により、名取川流域新田開発水田)が活発に行われました。
河口には「あんどん」なるものがあり、漁業が盛んな昭和初期には「船溜り」と呼ばれるほどの賑わい見せ燈台代わりに先端行灯を灯し、海の男達を無事港へと招き入れたといわれています。"

名取川の歴史及び先人の知恵


「名取川」の名称の由来については、アイヌ語の「渓谷=ナイトリベツ」に語源有する説と、昔は、下流部が入江であったため、アイヌ語の「静かな海=ニットリトン」に語源有するという説があります
仙台ゆかりの伊達政宗公は伊達62万石城下町を築くにあたり積極的に新田開発行い、名取川下流域の水田開発盛んに行われました。
歴史のかおる運河「貞山運河」
歴史のかおる運河貞山運河
一方伊達政宗公は、家臣川村孫兵衛に命じ慶長元年1596年)には、名取川・広瀬川を結ぶ「木流し堀」を開削し、山から伐りだしたをその流れに乗せて運び、城に仕え家中支給するとともに慶長2~6年1597年1601年)には、阿武隈川~名取川を結ぶ全長約15kmにも及ぶ「木曳堀=貞運河」の開削が行われ、仙台 城下町建設物資輸送行商等、河川を活かした舟運盛んに行われました。
現在でも先人達の偉業をしのぶ貴重な財産として受け継がれています。
2.地域の中の名取川
"名取川は、地域住民憩い空間として、年間通じて親しまれ、特に支川広瀬川は「杜の都 仙台」の象徴となっています。この広瀬川清流多様な環境後世引継いで行くために、市民行政共同行動計画として「広瀬川創世プラン仮称)」の策定が進められるなど、川を軸としたまちづくりが展開されている注目河川です。"

地域水 名取川

広瀬川花火大会
広瀬川花火大会
名取川は、百万都市仙台貫流する都市河川であり、支川広瀬川市民憩いの場として、年間通じて親しまれ、8月には「灯籠流し」や花火大会実施され、「水の都仙台”」の象徴となっています。
広瀬川清流多様な環境将来に引き継いでいくため、市民行政との共同行動計画として「広瀬川創世プラン仮称)」の策定が進められている他、市民の手で「広瀬川市民企画コンテスト市民活動プラン)」の提案が行われるなど、川を軸とした”まちづくり”として、取り組み注目されています。
仙台市街地は、藩政時代生活用水農業用水として市民生活を支えるために、名取川・広瀬川から導水するために建設された堀や水路が今も残っています。この水路も、都市化水利形態変化によって水環境悪化しているが、昔の潤い復活させる新たな取り組みや堀を活用した広瀬川への環境用水導水行われています。



広瀬川灯籠流し
広瀬川灯籠流し
水環境改善事業(名取川から広瀬川へ導水)
水環境改善事業(名取川から広瀬川導水

流域上流には、100万都市仙台水瓶として二つ多目的ダムがあり、都市用水供給洪水被害軽減等、地域社会発展に大く貢献しているとともに、「杜の都清流 名取川」として地域から愛されています。


釜房ダム大倉ダム
釜房ダム大倉ダム
3.名取川の自然環境
"名取川は、都市部流れ河川としては非常に多く生物生息しており、百万都市市街地アユ釣り出来河川として全国にも誇れる河川です。また、河口部に広がる井土浦の干潟は、全国でも数少ない干潟として貴重な生態環境を呈しています。"


秋保大滝
秋保大滝
名取川流域は、西部奥羽山脈山地東部仙台平野、その中間の丘陵地流下し、太平洋へと注いでいます。流域には、蔵王国定公園二口渓谷県立自然公園等が存在し、二口渓谷県立自然公園磐司岩及び秋保大滝は国の名勝に、姉滝は国の天然記念物指定されています。
仙台市は「杜の都」の名が示すように緑の多い街であり、「青葉山」及び広瀬川分布する「セコイヤ類の化石林」は、それぞれ国、市の天然記念物指定されています。 名取川水系自然環境は、多種多様自然環境形成されており、ゲンジボタルチャバネセセリといった注目される陸上動物確認され、トンボチョウ類も豊富です。

河口部には、井土浦の干潟が広がっており、全国でも数少ない干潟として貴重な生態環境をが保たれています。

また、支川広瀬川は、野鳥採餌休息繁殖空間となっており、チョウゲンボウヤマセミカワセミといった市街地には珍しい鳥生息している他、都市河川ありながらアユ釣り出来清流河川として全国にも誇れる自然を有した河川です。

都市河川でアユ釣りを楽しむ
都市河川アユ釣りを楽しむ
4.名取川の主な災害


発生気象状況被害状況等</TD
昭和25年8月 台風11号くずれの熱帯低気圧
名取川既往最大洪水となり、
仙台の総雨量は233mm
死者 6人、
行方不明者 4人
家屋流出崩壊 313
浸水家屋 4,542
昭和61年8月 台風10号くずれの温帯低気圧
仙台の総雨量は402mm
仙台名取市全壊家屋 3戸
床上浸水 2,800
被災世帯12,000
平成6年9月 前線を伴った低気圧
仙台の総雨量は251mm
名取岩沼市全半壊 7戸
床上浸水 2,145
床下浸水 3,139
平成14年7月 台風6号
仙台の総雨量は232mm
仙台名取市家屋一部損壊 4戸
床上浸水 10
床下浸水 86

(注:この情報2008年2月現在のものです)

名取川

読み方:ナトリガワ(natorigawa)

所在 宮城県

水系 名取川水系

等級 1級


名取川

読み方:ナトリガワ(natorigawa)

初演 元禄9.11(江戸市村座)


名取川

読み方:ナトリガワ(natorigawa)

分野 狂言

年代 成立未詳

作者 作者未詳


名取川

読み方:ナトリガワ(natorigawa)

分野 俳諧

年代 江戸前

作者 松江維舟(重頼)


名取川

読み方
名取川なとりがわ

名取川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/13 17:34 UTC 版)

名取川(なとりがわ)は、宮城県仙台市および名取市を流れ、太平洋に注ぐ一級河川。名取川水系の本流である。




  1. ^ 水の風土記 > 水の文化 事・場ネットワーク > 宮城県仙台市ミツカン
  2. ^ 襲いかかる巨大津波「怖い、死にたくない」MSN産経ニュース 2011年3月12日 00時10分[リンク切れ]
  3. ^ 仙台市環境局環境部環境企画課『仙台市の環境』杜の都環境プラン(仙台市環境基本計画)平成23年度実績報告書、2012年4月、31頁。各地点の環境基準を満たしてはいる。
  4. ^ 仙台市環境局環境部環境企画課『仙台市の環境』杜の都環境プラン(仙台市環境基本計画)平成23年度実績報告書、2012年4月、31頁。


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