どう‐てい【同定】
同定
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同定(どうてい、英: identify, identification)とは、科学全般の用語で、ある対象についてそれが「何であるか」を突き止める行為(名前・正体・同一性を特定する行為)を指す。同定する、同定作業とも表記される。類義語は比定。分野によって様々な使い方がある。
- ^ a b c 「同定」『岩波生物学辞典』巌佐庸・倉谷滋・斉藤成也・塚谷裕一(編集)、岩波書店、2013年、第5版、991頁。ISBN 9784000803144。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 戸田正憲「みんなの分類学-分類学の成果を共有・継承するために-」『動物の多様性』片倉晴雄・馬渡峻輔(編集)、日本動物学会(監修)、培風館〈シリーズ 21世紀の動物科学〉、2007年、173-207頁。ISBN 9784563082826。
- ^ a b c d e f g h i 青木淳一『博物学の時間 大自然に学ぶサイエンス』東京大学出版会、36-46頁。ISBN 9784130633383。
- ^ Bortolus, Alejandro (2008). “Error cascades in the biological sciences: the unwanted consequences of using bad taxonomy in ecology”. AMBIO: A Journal of the Human Environment 37 (2): 114-118. doi:10.1579/0044-7447(2008)37[114:ECITBS]2.0.CO;2. ISSN 0044-7447.
- ^ a b 松浦啓一『動物分類学』東京大学出版会、2009年、118-121頁。ISBN 9784130622165。
- ^ (村田・北村(1979)原色日本植物図鑑木本編より)
同定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/23 05:18 UTC 版)
1尾部長が頭部長の1.5倍以下、消化管の幅が体幅の1/8以上、頭部の大部分を分岐した憩室が占め、触角は横を向く → 2へ -尾部長が頭部長の1.75倍以上、消化管の幅が体幅の1/8以下。頭部の憩室は4対の嚢となり、幅は頭部の1/3ほど。触角は前方を向く。二枝型付属肢は25対で体長6 cm以下→ Misszhouia longicaudata (Zhang & Hou 1985), jr. syn. Naraoia longicaudata 2尾部には多少なりとも棘があり、頭部の幅は長さの4/3以上。頬棘を持つ。 → 3へ -尾部に棘がなく、丸いか僅かに尖る。頭部の幅は長さの5/4程度。→ 4へ 3尾部の後端と左右に棘がある。二枝型付属肢は17対前後、体長4 cm以下。バージェス動物群(カンブリア紀中期)の一種。→ Naraoia spinifer Walcott 1931 -棘は尾部の左右のみで、その間は凹む。二枝型付属肢は19対前後、体長4.5 cm以下。澄江動物群(カンブリア紀前期)の一種。→ Naraoia spinosa Zhang & Hou 1985 4頭部背甲の前縁はあまり張り出さない。尾部先端は丸い。 → 5へ -頭部背甲の前縁が張り出す。尾部先端は僅かに尖る。カナダ、オンタリオ州のシルル紀後期の地層から知られる。→ Naraoia bertiensis Caron, Rudkin & Milliken 2004 5頬角は丸く、棘を欠く。中国から知られる。→ Naraoia taijiangensis Peng, Zhao & Sun 2012 -頬角は多少尖り、棘が存在することもある。二枝型付属肢は19対。体長は4 cm以下。バージェス頁岩、アイダホ・ユタ州、オーストラリアから知られる。→ Naraoia compacta Walcott 1912, jr. syn. N. halia, N. pammon
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同定
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現場を見た櫻井は、周囲に似たような化石が複数あることを確認したが、地層が海成層であったことと、化石を覆う団塊が6つに割れた面からしか形状を確認できなかったことから、発掘した化石を首長竜の尾椎骨と誤認した。首長竜の標本は博物館に大量に収蔵されていたことから、余分な岩石や泥を取り除くクリーニング作業は後回しにされ、収蔵庫に仕舞ってしまった。この化石は、結局7年もの間収蔵庫に仕舞われたままであった。 状況が一変するのは、東京学芸大学所属の佐藤たまき准教授が、この化石のクリーニング作業を行ってからだった。佐藤は首長竜の専門家で、恐竜に比べると人気が乏しく収蔵庫に死蔵している可能性の高い首長竜の化石を求めて全国の博物館を回っていた。2010年に十数年ぶりの穂別博物館を訪れた佐藤は、それまでの期間に所蔵された全首長竜化石資料の予察的調査を行った。その中の一つには堀田氏と櫻井館長が発掘した化石が含まれており、佐藤の目からはクリーニング前の外見は「珍しい種類の首長竜」に見えるものであった。実際にクリーニングをしてみると、この化石は首長竜ではなく恐竜の骨の特徴を持つことが判明し、佐藤は2011年8月にこの化石が恐竜の化石である可能性を指摘した。 櫻井はその指摘を受け、9月6日に北海道大学総合博物館の小林快次准教授に鑑定を依頼した。送付の写真を見た小林は一目で恐竜化石と判断し、化石の現物を見て恐竜のものであると断言した。このとき小林は団塊に覆われていない他の骨もあると考えた。さらに発掘された地層は当時波の影響を受けないほど水深の深い場所であったこともあり、全身骨格が埋蔵している可能性が高いとすら考えられた。実際に2012年5月には尻尾の続きが化石として残存していることが確認された。また、2011年11月頃には小林はこの恐竜がハドロサウルス科であると同定していたが、2003年発掘の化石に確認されている椎体の後方の関節面の背面側に存在する突起がが他のハドロサウルス科恐竜と比べて顕著であったことから、新種の可能性も考えられた。
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「ケフェウス座V354星」の記事における「同定」の解説
ケフェウス座V354星は、IRASや2MASSの観測によって、赤色超巨星で変光星であることがわかっているが、1981年に変光星総合カタログに収録される前は、ほとんど知られていなかった。ヘンリー・ドレイパーカタログやボン掃天星表には含まれておらず、かろうじてディアボーン天文台のカタログにみられるが、そのカタログ名が使われたことはほとんどない。 一方で、ケフェウス座V354星はしばしば、Case 75という名称で扱われる。これは、ワーナー&スウェイジー天文台の赤外線観測によってみつかった、異常に赤いM型星のカタログからきている。また、近くにあるF型星BD+58°2450と同じ星とされたことがあるが、これは誤りである。
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輔星は著名であるためか、ほぼ無批判におおぐま座80番星(アルコル)と同定されているが、81番星とする説もある。星図に描かれた位置や古代中国でミザールの肉眼的伴星に気づいていたのか論争になっていたのである。通説では、やはりアルコルと同定されている。
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同定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 15:22 UTC 版)
鼎の内壁に「后母戊」との金文がある。これは殷朝の第22代王武丁(前1250年 - 前1192年)の妻婦妌 (Fu Jing) の廟号で、鼎は婦妌の死後、おそらくは息子である第23代王祖庚によってつくられたものである。鼎が出土したのは1939年だが、婦妌の墓自体が見つかったのは1959年で、墓は既に盗掘されていた。
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同定
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ニュージェネラルカタログ(NGC)には、「極度に暗く、恒星状で、h 39が南西にある」と記されており、「h 39」とはジョン・ハーシェルの39番を指すが、h 39はNGC 192(英語版)のことで、位置が全く合わない。ジェネラルカタログや、ダレスト、ヘルマン・シュルツ(英語版)の記述を突き合わせて検証した結果、「h 39」は「h 32」つまりNGC 160(英語版)の誤りで、NGC 160の東にある2MASS J00360927+2357446がNGC 162であることが確実となった。 現代でも、NGC 162は別の銀河(例えばPGC 2148)と同一視されているが、前述のNGC 160との位置関係からすれば、これは誤同定である。
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同定
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ローマ時代のケパリーオーン(英語版)(西暦120年頃)をはじめとする多くの歴史家は、ニノスと戦ったバクトリア王は実際にはオクシュアルテースではなく、ゾロアスターであると主張した。 『偽クレメンス文書(英語版)』の一部「再認」(Recognitiones)はニノスを最初に『旧約聖書』のニムロドと同一視しており、著者はニムロドがペルシア人に火を崇拝することを教えたと述べている。「創世記」10章の現代的な解釈の多くは、ニネヴェの創建者はクッシュの息子ニムロドとしている。他の翻訳(例えば『欽定訳聖書』)は、セムの息子アッシュールをニネヴェの創建者として呼称するのと同じトーラーの詩句を翻訳している。 最近では、ニノスとニムロド(そしてまた法話のようにゾロアスター)の「再認」における同一視は、19世紀の宗教的トラクト『二つのバビロン』(The TwoBabylons)におけるアレクサンダー・ヒスロップの論文の主要部分を形成した。
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オリエンチンの同定は広く報告されており、質量分析を用いた同定法は確立されている。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 05:24 UTC 版)
「ショウジョウソウモドキ」の記事における「同定」の解説
本種は近縁種のショウジョウソウ(Euphorbia cyathophora)と混同されることがあるが、ショウジョウソウの苞葉が独特のヴァイオリン形で基部が鮮やかな赤色を呈するのに対し、本種の苞葉は卵形~披針形で基部は白系統の色であることで区別できる。総苞腺体の形状がショウジョウソウは横長楕円形に対し本種は円形である等の違いもある。
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「同定」の例文・使い方・用例・文例
- 名前で言及し、同定する
- 別のものとしてたやすく同定されるほど似ている
- 知覚組織化の特定の形につながる要因を同定するゲシュタルト心理学の原理
- ネイティブスピーカーが同定できる言語の単位
- 家族の構成員を同定するために使われる名前(それぞれの構成員の名と区別されたものとして)
- ある情報が格納されている場所を同定するコード
- それをつけている車を同定するナンバープレートの番号
- 証券取引でリストされた会社が取引されるときにその会社を同定するために使われる文字
- 決定的な同定システムは、複数の人が一人の身元を使用することを防ぐことができる
- 顔が映ったビデオテープによって、犯罪者およびテロリストを同定すること
- その後,断片をつなぎ合わせて化石を同定します。
- 化石は2004年2月に御船町で発見され,同博物館での3年間のクリーニングと調査の後に同定された。
- 臓器は長年にわたってホルマリン漬けにされていたため,腫瘍細胞の種類を同定することはできなかった。
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