同定とは? わかりやすく解説

どう‐てい【同定】

読み方:どうてい

[名](スル)

同一であると見きわめること。

生物の分類上の所属種名決定すること。

単離した化学物質が何であるかを決定すること。「スペクトル物質を—する」

「同定」に似た言葉

同定

読み方どうてい

正体不明な生物写真など資料をもとにどの種なのかを判別する作業のこと。これにより、時には新種未確認種が発見されることもある。したがって専門生物学者に依頼するのが筋。

同定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/22 06:55 UTC 版)

同定(どうてい、: identify, identification)とは、科学全般の用語で、ある対象についてそれが「何であるか」を突き止める行為(名前・正体・同一性を特定する行為)を指す。同定する同定作業とも表記される。類義語は比定。分野によって様々な使い方がある。


  1. ^ a b c 「同定」『岩波生物学辞典』巌佐庸・倉谷滋・斉藤成也・塚谷裕一(編集)、岩波書店、2013年、第5版、991頁。ISBN 9784000803144
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 戸田正憲「みんなの分類学-分類学の成果を共有・継承するために-」『動物の多様性』片倉晴雄・馬渡峻輔(編集)、日本動物学会(監修)、培風館〈シリーズ 21世紀の動物科学〉、2007年、173-207頁。ISBN 9784563082826
  3. ^ a b c d e f g h i 青木淳一『博物学の時間 大自然に学ぶサイエンス』東京大学出版会、36-46頁。ISBN 9784130633383
  4. ^ Bortolus, Alejandro (2008). “Error cascades in the biological sciences: the unwanted consequences of using bad taxonomy in ecology”. AMBIO: A Journal of the Human Environment 37 (2): 114-118. doi:10.1579/0044-7447(2008)37[114:ECITBS]2.0.CO;2. ISSN 0044-7447. 
  5. ^ a b 松浦啓一『動物分類学』東京大学出版会、2009年、118-121頁。ISBN 9784130622165
  6. ^ (村田・北村(1979)原色日本植物図鑑木本編より)


「同定」の続きの解説一覧

同定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/23 05:18 UTC 版)

ナラオイア」の記事における「同定」の解説

1尾部長頭部長の1.5倍以下、消化管の幅が体幅1/8以上、頭部大部分分岐した憩室占め触角横を向く → 2へ -尾部長頭部長の1.75倍以上、消化管の幅が体幅1/8以下。頭部憩室は4対の嚢となり、幅は頭部の1/3ほど。触角前方を向く。二枝付属肢25対で体長6 cm以下→ Misszhouia longicaudata (Zhang & Hou 1985), jr. syn. Naraoia longicaudata 2尾部には多少なりともがあり、頭部の幅は長さの4/3以上。頬を持つ。 → 3へ -尾部がなく、丸いか僅かに尖る。頭部の幅は長さの5/4程度。→ 4へ 3尾部後端左右に棘がある二枝付属肢17前後体長4 cm以下。バージェス動物群カンブリア紀中期)の一種。→ Naraoia spinifer Walcott 1931 -尾部左右のみで、その間は凹む。二枝付属肢19前後体長4.5 cm以下。澄江動物群カンブリア紀前期)の一種。→ Naraoia spinosa Zhang & Hou 1985 4頭部背甲前縁はあまり張り出さない尾部先端は丸い。 → 5へ -頭部背甲前縁張り出す尾部先端僅かに尖る。カナダオンタリオ州シルル紀後期地層から知られる。→ Naraoia bertiensis Caron, Rudkin & Milliken 2004 5頬角は丸くを欠く。中国から知られる。→ Naraoia taijiangensis Peng, Zhao & Sun 2012 -頬角は多少尖り存在することもある。二枝付属肢19対。体長は4 cm以下。バージェス頁岩、アイダホ・ユタ州、オーストラリアから知られる。→ Naraoia compacta Walcott 1912, jr. syn. N. halia, N. pammon

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同定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 09:00 UTC 版)

カムイサウルス」の記事における「同定」の解説

現場見た櫻井は、周囲似たような化石複数あることを確認したが、地層海成層であったことと、化石を覆う団塊6つ割れた面からしか形状確認できなかったことから、発掘した化石首長竜尾椎骨と誤認した首長竜標本博物館大量に収蔵されていたことから、余分な岩石や泥を取り除くクリーニング作業後回しにされ、収蔵庫仕舞ってしまった。この化石は、結局7年もの間収蔵庫仕舞われたままであった状況一変するのは、東京学芸大学所属佐藤たまき准教授が、この化石クリーニング作業行ってからだった。佐藤首長竜専門家で、恐竜比べる人気乏しく収蔵庫死蔵している可能性の高い首長竜化石求めて全国博物館回っていた。2010年十数年ぶりの穂別博物館訪れた佐藤は、それまでの期間に所蔵された全首長竜化石資料予察調査行った。その中の一つには堀田氏櫻井館長発掘した化石含まれており、佐藤の目からはクリーニング前の外見は「珍しい種類首長竜」に見えるものであった実際にクリーニングしてみると、この化石首長竜ではなく恐竜の骨の特徴を持つことが判明し佐藤2011年8月にこの化石恐竜の化石である可能性指摘した櫻井はその指摘を受け、9月6日北海道大学総合博物館小林快次准教授鑑定依頼した送付写真見た小林一目恐竜化石判断し化石現物見て恐竜のものである断言した。このとき小林団塊覆われていない他の骨もあると考えた。さらに発掘され地層当時波の影響受けないほど水深の深い場所であったこともあり、全身骨格埋蔵している可能性が高いとすら考えられた。実際に2012年5月には尻尾続き化石として残存していることが確認された。また、2011年11月頃には小林はこの恐竜ハドロサウルス科であると同定していたが、2003年発掘化石確認されている椎体後方関節面背面側に存在する突起がが他のハドロサウルス科恐竜比べて顕著であったことから、新種可能性考えられた。

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同定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/19 21:17 UTC 版)

ケフェウス座V354星」の記事における「同定」の解説

ケフェウス座V354星は、IRAS2MASS観測によって、赤色超巨星変光星であることがわかっているが、1981年変光星総合カタログ収録される前は、ほとんど知られていなかった。ヘンリー・ドレイパーカタログボン掃天星表には含まれておらず、かろうじてディアボーン天文台カタログみられるが、そのカタログ名が使われたことはほとんどない一方でケフェウス座V354星はしばしば、Case 75という名称で扱われる。これは、ワーナー&スウェイジー天文台赤外線観測によってみつかった異常に赤いM型星カタログからきている。また、近くにあるF型星BD+58°2450と同じ星とされたことがあるが、これは誤りである。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/10/10 20:34 UTC 版)

「輔」の記事における「同定」の解説

輔星は著名であるためか、ほぼ無批判おおぐま座80番星(アルコル)と同定されているが、81番星とする説もある。星図描かれ位置古代中国ミザール肉眼伴星気づいていたのか論争になっていたのである通説では、やはりアルコル同定されている。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 15:22 UTC 版)

后母戊鼎」の記事における「同定」の解説

鼎の内壁に「后母戊」との金文がある。これは殷朝の第22代王武丁(前1250年 - 前1192年)の妻婦妌 (Fu Jing) の廟号で、鼎は婦妌死後おそらくは息子である第23代王祖庚によってつくられたものである。鼎が出土したのは1939年だが、婦妌の墓自体見つかったのは1959年で、墓は既に盗掘されていた。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/04 23:04 UTC 版)

NGC 162」の記事における「同定」の解説

ニュージェネラルカタログNGC)には、「極度に暗く恒星状で、h 39南西にある」と記されており、「h 39」とはジョン・ハーシェル39番を指すが、h 39NGC 192英語版)のことで、位置が全く合わないジェネラルカタログや、ダレストヘルマン・シュルツ英語版)の記述突き合わせて検証した結果、「h 39」は「h 32」つまりNGC 160(英語版)の誤りで、NGC 160の東にある2MASS J00360927+2357446がNGC 162であることが確実となった現代でも、NGC 162別の銀河例えPGC 2148)と同一視されているが、前述NGC 160との位置関係からすれば、これは誤同定である。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 08:48 UTC 版)

ニノス」の記事における「同定」の解説

ローマ時代のケパリーオーン(英語版)(西暦120年頃)をはじめとする多く歴史家は、ニノス戦ったバクトリア王は実際にはオクシュアルテースではなくゾロアスターであると主張した。 『偽クレメンス文書英語版)』の一部再認」(Recognitiones)はニノス最初に旧約聖書』のニムロド同一視しており、著者ニムロドペルシア人に火を崇拝することを教えた述べている。「創世記10章現代的な解釈多くは、ニネヴェ創建者クッシュ息子ニムロドとしている。他の翻訳例えば『欽定訳聖書』)は、セム息子アッシュールニネヴェ創建者として呼称するのと同じトーラー詩句翻訳している。 最近では、ニノスニムロド(そしてまた法話のようにゾロアスター)の「再認」における同一視は、19世紀宗教的トラクト二つのバビロン』(The TwoBabylons)におけるアレクサンダー・ヒスロップ論文主要部分形成した

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同定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/22 15:51 UTC 版)

オリエンチン」の記事における「同定」の解説

オリエンチンの同定は広く報告されており、質量分析用いた同定法は確立されている。

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同定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 05:24 UTC 版)

ショウジョウソウモドキ」の記事における「同定」の解説

本種は近縁種ショウジョウソウEuphorbia cyathophora)と混同されることがあるが、ショウジョウソウ苞葉が独特のヴァイオリン形で基部鮮やかな赤色呈するのに対し、本種の苞葉卵形披針形基部白系統の色であることで区別できる総苞腺体の形状ショウジョウソウ横長楕円形対し本種は円形である等の違いもある。

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