合成代数とは? わかりやすく解説

合成代数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/31 15:36 UTC 版)

数学における K 上の合成代数(ごうせいだいすう、composition algebra)は、K 上の(必ずしも結合的でない)単位的多元環 A で、乗法性英語版条件


  1. ^ T. A. Springer; F. D. Veldkamp (2000). Octonions, Jordan Algebras and Exceptional Groups. Springer-Verlag. p. 18. ISBN 3-540-66337-1 
  2. ^ a b Nathan Jacobson (1958). “Composition algebras and their automorphisms”. Rendiconti del Circolo Matematico di Palermo 7: 55-80. doi:10.1007/bf02854388. Zbl 0083.02702. 
  3. ^ a b Guy Roos (2008) "Exceptional symmetric domains", §1: Cayley algebras, in Symmetries in Complex Analysis by Bruce Gilligan & Guy Roos, volume 468 of Contemporary Mathematics, American Mathematical Society, ISBN 978-0-8218-4459-5
  4. ^ Schafer, Richard D. (1995) [1966]. An introduction to non-associative algebras. Dover Publications. pp. 72-75. ISBN 0-486-68813-5. Zbl 0145.25601 
  5. ^ a b c Kevin McCrimmon (2004) A Taste of Jordan Algebras, Universitext, Springer ISBN 0-387-95447-3 MR2014924
  6. ^ Leonard Dickson (1919), “On Quaternions and Their Generalization and the History of the Eight Square Theorem”, Annals of Mathematics, Second Series (Annals of Mathematics) 20 (3): 155-171, doi:10.2307/1967865, ISSN 0003-486X, JSTOR 1967865, https://jstor.org/stable/1967865 
  7. ^ Max Zorn (1931) "Alternativekörper und quadratische Systeme", Abhandlungen aus dem Mathematischen Seminar der Universität Hamburg 9(3/4): 395–402
  8. ^ Adrian Albert (1942). “Quadratic forms permitting composition”. Annals of Mathematics 43: 161-177. doi:10.2307/1968887. Zbl 0060.04003. 
  9. ^ Max-Albert Knus, Alexander Merkurjev, Markus Rost, Jean-Pierre Tignol (1998) "Composition and Triality", chapter 8 in The Book of Involutions, pp 451–511, Colloquium Publications v 44, American Mathematical Society ISBN 0-8218-0904-0


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合成代数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/07 03:48 UTC 版)

加群の直和」の記事における「合成代数」の解説

詳細は「合成代数」を参照 合成代数 (A, ∗, N) は体上の多元環 A, 対合 ∗ および「ノルム」N(x) = xx* からなる任意の体 K に対して、K と自明なノルム(つまり N(x) = x2)から始まる合成代数の系列生じてくる。この系列は、多元環の直和 A ⊕ A を作って新たな対合 (x, y)* = x* − y を入れるという帰納的な手続きによって得られるレオナード・E・ディクソン四元数二重化して八元数を得るためにこの構成発明しており、直和 A ⊕ A を利用するこの二重化法はケイリーディクソン構成呼ばれる実例として、K = ℝ実数体)から始めれば系列として複素数四元数八元数十六元数生成される。また K = ℂ複素数体)と自明なノルム N(z) = z2 から始めれば、以下双複素数、双四元数英語版)、双八元数と続く。 マックス・ツォルンは、古典的なケイリーディクソン構成では先の (ℂ, z2) の系列属す代数部分多元環として生じいくつかの合成代数(特に分解型八元数)を取りこぼしてしまうことに気が付いた。そのために修正されケイリーディクソン構成(これもまたもと多元環 A から直和 A ⊕ A を作る方法に基づく)は、実数分解型複素数分解四元数英語版)、分解型八元数系列作るのに利用される

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合成代数

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ノルム多元体」の記事における「合成代数」の解説

ノルム多元体は合成代数の特別の場合である。合成代数とは、乗法的二次形式備えた単位的多元環である。一般の合成代数は必ずしも可除ではなく零因子持ち得る。実数上であれば、ノルム多元体を成すもの以外に三種類、分解型複素数環、分解四元数環分解型八元数環が加わる。

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