古関裕而
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古関 裕而(こせき ゆうじ、 1909年(明治42年)8月11日 - 1989年(平成元年)8月18日)は、日本の作曲家。本名は古関 勇治(読み同じ)。妻は声楽家で詩人の古関金子。
注釈
- ^ a b c 1973年に放送した『買ッテ来ルゾト勇マシク』(よみうりテレビ制作・日本テレビ系、坂本九司会)のテーマ曲に「露営の歌」の替え歌が用いられた。番組タイトルは「露営の歌」の歌い出しに由来している。
- ^ 古関家の男性当主は代々「三郎次」を襲名しているが、間に女性の当主が一人いたため実質的には7代目・三郎次である。
- ^ 当時はまだ渥美郡高師村。豊橋への編入は1932年(昭和7年)以降。
- ^ 度重なる古関の「放言癖」(楽器を使わずペンから音楽があふれる等々)から、元からそのような作品群は存在していなかったという説もある。
- ^ 当初はクラシック調で作曲することを検討していたが、民謡好きのディレクターに勧められて民謡風の曲をつけたといわれている。
- ^ 国民栄誉賞を受賞した作曲家は古賀のほかに服部良一(1993年)、吉田正(1998年)、遠藤実(2009年)がいる(いずれも没後追贈)。
- ^ 「福島小夜曲」と表記されることもある。
- ^ 同名の歌が2曲存在する(現行の2代目の歌は作詞:酒井祐春、作曲:飯田信夫)。
- ^ 古関本人が書き表した楽譜には「船頭可愛いや」と表記されている。
- ^ 「乙女十九」の元歌。
- ^ この作品以降、伊藤久男との結びつきが強くなる。
- ^ 瀬戸口藤吉による同名異曲がある。
- ^ a b 同名の歌が3曲存在する(2代目の通称「ジャイアンツ・ソング」(1949年)は作詞:岡野青志、補作詞:藤浦洸、作曲:米山正夫、歌:藤山一郎、コロムビア合唱団)。
- ^ 発売中止。間奏にベートーヴェン作曲『交響曲第3番』第2楽章「葬送行進曲」を引用している (刑部 2019, pp. 90–91, 「よくぞ送つて下さつた」)。
- ^ 斉藤丑松による同名異曲がある。
- ^ 初めてレコード化されたのは1966年のことである。
- ^ 同名の文部省唱歌が存在する。
- ^ 「英国東洋艦隊潰滅」と同じ曲。
- ^ 昭和館で試聴可能である。
- ^ 作詞の佐伯、歌の灰田がビクター専属だったので、例外的にビクターから発売された。
- ^ 伊藤武雄、安西は当初予定された歌手。レコード番号も用意され1945年3月発売予定と報じられていたが、伊藤久男を迎えて初めてレコード化されたのは戦後のことである。
- ^ 「戦後にレコードがすべて破棄された」など、曰く因縁のついている戦時歌謡であるが、この曲に予定されていたレコード番号と、その前後の番号がすべて欠番になっていることから、「初めから作られなかったのではないか」という説もある。楽譜は古関裕而記念館で展示。また、レーベル原稿等も現存している。1995年に、江口浩司の編曲によって、初めて発売された。
- ^ 1997年に発売された藍川のアルバム「レクイエム「ああ此の涙をいかにせむ」《古関裕而歌曲集2》 」に収録されているものが唯一の音源と思われる。
- ^ a b いずれも時代小説作家・渋田黎明花の筆名。
- ^ ところによっては「メコンの舟唄」という表記もみられる。
- ^ 三木たかしによる同名異曲がある。
- ^ 1943年発表の同曲を西郷輝彦がカバーしたもの。
- ^ 1978年に2代目連盟歌「白いボールのファンタジー」制定のため廃止。
出典
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- ^ “【野球殿堂】古関裕而さん、阪神「六甲おろし」誕生秘話…いまも野球場で歌い継がれる名曲に - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2023年1月13日閲覧。
- ^ 古関正裕『古関裕而の生涯 傑作メロディーCD付き』宝島社、2020年。
- ^ “武満徹(02) 古関裕而”. iss.ndl.go.jp. 国立国会図書館サーチ. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “古関裕而全集”. iss.ndl.go.jp. 国立国会図書館サーチ. 2020年6月14日閲覧。
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