古式捕鯨とは? わかりやすく解説

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古式捕鯨

読み方:こしきほげい

日本における伝統的な捕鯨の手法の総称その中でも特に、「網取り式捕鯨」と呼ばれる手法を指すことが多い。

広義の古式捕鯨は有史以前ら行われてきたといわれており、初期沿岸での追い込み漁や、銛やなどでクジラ突いて仕留める突き取り捕鯨が行われてきたことが記録されている。1677年に、現在の和歌山県太地町和田頼治(太地右衛門)が網取り式捕鯨開発すると、江戸時代から明治時代にかけてこの漁法全国各地広がり盛んに行われるようになった。なお、網取り式捕鯨発祥の地である和歌山県太地町は「古式捕鯨発祥の地」として知られている。

狭義の古式捕鯨である網取り式捕鯨は、数十隻の船団クジラを網に追い込み、銛などで突いて仕留める漁法のことである。それぞれの船には「網船」や「勢子船」など異な役割与えられており、陸上にはクジラ位置確認し狼煙や旗で船団伝える、「山見」と呼ばれる人員配置された。網取り式捕鯨行っている様子は、太地町立くじらの博物館所蔵の「古式捕鯨蒔絵」に記録されている。

網取り式捕鯨は、多数漁師動員する必要があり、経営難しかったことなどから、19世紀前半ピークとして次第衰退し捕鯨砲捕鯨船によるノルウェー捕鯨に取ってわられることとなった。現在、古式捕鯨の伝統途絶えているが、関連する施設の跡が史跡指定されていたり、道具博物館資料館などに収蔵されている例がある。



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