古代ギリシア小説
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5つの 古代ギリシアの小説が古典古代から完全な形で残っている: カリトンの 『カッリロエ』 (1世紀中頃), アキレウス・タティウスの 『レウキッペとクレイトポン』 (2世紀初頭), ロンゴスの『ダフニスとクロエ』(2世紀)、エフェソスのクセノポンの『エフェソス物語』 (2世紀末)、そして エメサのヘリオドロスの 『エティオピア物語』 (3世紀)である。これらは出土したパピルスや、引用による多くの断片や、後のビザンティンの僧侶フォティオスによる要約なども残っている[1]。著者不詳のMetiochus and Parthenope はウンスリーの詩によって忠実にペルシア語に翻訳されることによって保存されてきたと考えられる[2]。古代ギリシアの小説は、そのジャンルとして1世紀に始まり、最初の4世紀の間繁栄した。それはローマ帝国の産物であるといえる。ギリシア小説と、ペトロニウスやアプレイウスなどラテン小説の正確な関係は論争中であるが、ローマ人著作家達はギリシア小説による影響や広がりに気づいていたと多くの研究者は考えている。
- ^ S.A. Stephens and J.J. Winkler, Ancient Greek Novels: The Fragments (Princeton: Princeton University Press, 1995).
- ^ T. Hägg and B. Utas, The Virgin and her Lover: Fragments of an Ancient Greek Novel and a Persian Epic Poem (Leiden: Brill, 2003).
- ^ See in general G. Schmeling ed. The Novel in the Ancient World, 2nd ed. (Leiden: Brill, 2003) and T. Whitmarsh ed. The Cambridge Companion to the Greek and Roman Novel (Cambridge: Cambridge University Press, 2008).
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