古エッダとは? わかりやすく解説

古エッダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/03 04:46 UTC 版)

古エッダ とは、17世紀に発見された北欧神話について語られた写本。9世紀から13世紀にかけて成立したとされている、古ノルド語で書かれた歌謡集(物語詩群)である。主に北欧神話や北欧英雄伝説について語っている。一般に「古エッダ」と呼ばれているものは発見された王の写本をその根底としている。


注釈

  1. ^ ただし、編者によっては含めないことがある。たとえば谷口訳『エッダ 古代北欧歌謡集』の底本となったネッケル・クーン編 Edda. Die Lieder des Codex regius nebst verwandten Denkmälern は『スヴィプダグルの言葉』を収録していない
  2. ^ 「解説」370頁によると『その2』の方。

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al 谷口訳『エッダ 古代北欧歌謡集』での題。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av 伊藤訳「エッダ詩」での題。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 松谷訳『エッダ グレティルのサガ』での題。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l 伊藤訳「原典資料」での題。
  5. ^ 菅原邦城シーグルズル・ノルダル『巫女の予言 エッダ詩校訂本』(東海大学出版会、1993年、ISBN 4-486-01225-9) 52頁の題。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q Hollander, Old Norse Poems 中の英題。
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w ホイスラー・ラーニッシュ編『小エッダ』中の独題。

出典

  1. ^ オートン(伊藤訳)「異教神話と宗教」151頁。
  2. ^ 川端裕人「オオウミガラスの聖地巡礼」(絶滅をめぐる物語―11)岩波書店『図書』2023年8月号、54-57頁、引用は55頁。
  3. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』285頁。
  4. ^ 「エッダ詩」122頁。
  5. ^ a b c d e マッキネル(伊藤訳)「原典資料」108頁。
  6. ^ 谷口『エッダ 古代北欧歌謡集』286頁および、グンネル(伊藤訳)「エッダ詩」130–131頁。
  7. ^ 谷口訳『エッダ 古代北欧歌謡集』295頁。


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古エッダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 07:48 UTC 版)

フッラ (北欧神話)」の記事における「古エッダ」の解説

古エッダの「グリームニルの歌」では、フリッグが夫である神オーディンと、彼が贔屓にしている者からもてなしに預かれるか賭けをした。フリッグは、召使い侍女フッラオーディン贔屓にしているゲルロードに遣わして魔法使い実際変装したオーディン)があなたを訪れるだろうと警告したフッラはゲルロードに会って警告し魔法使い見つける方法助言する。 H.A.ベロウズ英訳 Frigg sent her handmaiden, Fulla, to Geirröth. She bade the king beware lest a magician who was come thither to his landshould bewitch him, and told this sign concerning him,that no dog was so fierce as to leap at him. 日本語訳 フリッグ小間使いフッラをゲルローズのもとへ遣わしたフッラは王にあなたの国を訪れ魔法使い魅了されないよう気をつけ下さい告げた。どんな獰猛なでも飛びかからない者が彼である印ですと話したB.ソープ英訳 Frigg sent her waiting-maid Fulla to bid Geirröd be on his guard, lest the trollmann who was coming should do him harm,and also say that a token whereby he might be known was,that no dog, however fierce, would attack him. 日本語訳 フリッグ侍女フッラをゲルロードのもとへ見張りとして遣わしトロールがやって来て、彼を害そうすると忠告した。そして、どんな獰猛なでも攻撃しようとしないのがその者であると見分けられるでしょうと言った

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古エッダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 07:03 UTC 版)

ワルキューレ」の記事における「古エッダ」の解説

『古エッダ』では、『巫女の予言』『グリームニルの言葉』ヴォルンドの歌』『フンディング殺しのヘルギの歌 その一』『ヒョルヴァルズの子ヘルギの歌『フンディング殺しのヘルギの歌 その二』シグルドリーヴァの言葉』にヴァルキュリャ登場する

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古エッダ

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ブリュンヒルド」の記事における「古エッダ」の解説

さまざまな時代北欧神話英雄譚扱った詩を集めた『古エッダ(詩のエッダ)』は、1270年アイスランド編纂されたとされている。シグルズブリュンヒルドの関係を扱った詩も多く編纂者特別な興味があったと思われる一般的に『古エッダ』含まれる詩には900年以前のものはないと考えられており、13世紀になって書かれたものもあるとされる一見古そう見える詩も、古い様式擬して書かれたものがあったり、また、新しそうに見える詩も、古い内容作り直したものがあったりして、信頼できる年代の特定不可能である。ブリュンヒルドに関するものの多くは、比較新しいものから採られている。

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古エッダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/09 17:30 UTC 版)

エッダ」の記事における「古エッダ」の解説

詳細は「古エッダ」を参照 1643年ブリュニョールヴル・スヴェインスソンが、のちに古エッダと呼ばれる歌謡(詩)集が記され写本王の写本』を発見したスノッリのエッダ引用されていた詩や、同じ内容物語る詩が多く含まれていたため、スノッリのエッダ元になった本だと考えられ古エッダ (Elder Edda) と呼ばれるようになったが、実際1270年頃に編纂されたものだと考えられている。またスノッリのエッダに対して詩のエッダ (Poetic Edda) と呼ばれることもある。 ブリュニョールヴルはこれをセームンドル・シグフースソンの手よるもの考えていたため、それに倣いセームンドルのエッダ (Sæmundar Edda) と呼ばれていたこともあったが、このセームンドルが作者であるという説は現在では否定されている。

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