厭離穢土とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 宗教 > 仏教 > 教義 > 厭離穢土の意味・解説 

えんり‐えど〔‐ヱド〕【×厭離×穢土】


おんり‐えど〔‐ヱド〕【×厭離×穢土】

読み方:おんりえど

えんりえど(厭離穢土)


厭離穢土

読み方:エンリエド(enriedo), オンリエド(onriedo)

けがれた現世嫌って離れること


厭離穢土

読み方:エンリエド(enriedo), オンリエド(onriedo)

けがれた現世いとって離れようとすること。


厭離穢土

読み方:オンリエド(onriedo)

作者 藤枝静男

初出 昭和44年

ジャンル 小説


厭離穢土

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/09 04:35 UTC 版)

厭離穢土 (えんりえど、おんりえど)とは、浄土教の用語。源信の仏教書『往生要集』冒頭の章名に由来する。「欣求浄土」と対句で、厭離穢土欣求浄土として使われることが多い[1][2]


注釈

  1. ^ 大樹寺発行の絵葉書のうち「徳川松平祖先三河八代廟所」のものには、「永禄三年五月東照公大高城を逃れて尊父廣忠の墓前に生害を謀られ大樹寺登譽の諫めに依り死を止め給ふ古蹟なり」と記されている。
  2. ^ 山岡荘八徳川家康』では、松平元康(徳川家康)の大樹寺での場面を次のようにあらわしている。
    元康は大樹寺にたどり着くと「父の墓前へ、死にに参った。門を開かせ候え」と言った。登誉上人は元康を寺の中へ導くと、わざわざ20人近い寺僧の前で「父の墓前で切腹とは、何という狭いご量見。そのようなことで祖先の霊に済みましょうや」と元康を訓戒した。ほどなく、元康の追手の織田勢が寺の門で「松平蔵人、この寺にかくれてあろう。門をあけろ。開けぬとたたきこわして入って焼くぞ」と騒ぎ立て、逆上した元康は太刀をかざして馬を駆って門へ走った[11]
    結局、山岡は「厭離穢土欣求浄土」の言葉を登誉上人には言わせていない。

出典

  1. ^ a b c 日光東照宮と北極星 厭離穢土欣求浄土の心 神になった男 徳川家康顕彰四百年”. 青森県立図書館. 2022年12月26日閲覧。
  2. ^ a b 成田敏圀(大樹寺責任役員) (2006年12月23日). “厭離穢土 欣求浄土〜家康公の平和思想〜” (PDF). 岡崎商工会議所. 2017年10月31日閲覧。
  3. ^ a b 厭離穢土欣求浄土”. WEB版新纂浄土宗大辞典. 宗教法人浄土宗. 2023年1月16日閲覧。
  4. ^ a b 西田直敏 (2000年3月). “「厭離穢土」の読み―「オンリエド」は歴史的に根拠のない訓みである―”. 『甲南国文』第47号. 甲南女子大学. 2023年1月16日閲覧。
  5. ^ 『岡崎市史別巻 徳川家康と其周圍』上巻、1934年、p. 304-305”. 国立国会図書館デジタルコレクション. 2023年2月7日閲覧。
  6. ^ 『岡崎市史別巻 徳川家康と其周圍』上巻、1934年、p. 306-307”. 国立国会図書館デジタルコレクション. 2023年2月7日閲覧。
  7. ^ 『新編岡崎市史 中世 2』, p. 809.
  8. ^ 大樹寺の歴史, pp. 36–37.
  9. ^ 清水克行『室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界』2021年6月発行、新潮社、P149~150
  10. ^ 山岡荘八徳川家康』 (4) 葦かびの巻、講談社、1953年、45頁。 
  11. ^ 山岡荘八徳川家康』 (4) 葦かびの巻、講談社、1953年、42-43頁。 
  12. ^ 眞邊明人 (2023年1月22日). “家康の切腹を止めた「厭離穢土欣求浄土」の裏側”. 東洋経済オンライン. 2023年1月30日閲覧。
  13. ^ 藤根井和夫 編『NHK大河ドラマ・ストーリー 徳川家康』日本放送出版協会、1983年1月10日、82頁。 


「厭離穢土」の続きの解説一覧

厭離穢土

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 11:41 UTC 版)

発音(?)

お↘んり↗え↘ど

名詞

おんりえど

  1. (仏教) けがれた現世厭い極楽浄土離れることの願い

関連語




厭離穢土と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「厭離穢土」の関連用語

厭離穢土のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



厭離穢土のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの厭離穢土 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの厭離穢土 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS