原論とは? わかりやすく解説

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げん‐ろん【原論】

読み方:げんろん

ある事柄根本になる理論理論体系のもとになる理論また、それを述べているもの。「教育学—」


ユークリッド原論

(原論 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 14:40 UTC 版)

数学書原論』(げんろん、古希: Στοιχεῖα, ストイケイア: Elements)は、紀元前3世紀ごろに古代エジプトアレクサンドリア数学者エウクレイデス(その英語読みがユークリッド)によって編纂されたと言われる数学書。『幾何学原論』ユークリッド『原論』ユークリッド『原本』とも。プラトンの学園アカデメイアで知られていた数学の成果を集めて体系化した本と考えられており、論証的学問としての数学の地位を確立した古代ギリシア数学の集大成である。


  1. ^ 高橋(2008), pp. i-ii.
  2. ^ 中村(1996), p. 489.より引用。
  3. ^ Heiberg&Menge(1883-1916)


「ユークリッド原論」の続きの解説一覧

原論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 20:15 UTC 版)

エウクレイデス」の記事における「原論」の解説

詳細は「ユークリッド原論」を参照 『原論』に書かれていることの多くはもっと以前数学者成果由来するが、エウクレイデス功績はそれらを1つまとめて提示し一貫した論理的枠組み構築して厳密な数学的証明行っている点にある。 現存する初期の『原論』の写本にはエウクレイデスへの言及がなく、多く写本には「テオンの版より」あるいは「テオン講義集」とある。また、バチカン保管している第一級写本には、作者について言及全くないエウクレイデスが『原論』を書いたとする際の唯一の根拠は、プロクルス注釈本である。 『原論』には幾何学だけでなく、数論についての記述もある。完全数メルセンヌ数の関係、素数無限に存在すること、因数分解についてのユークリッドの補題ここから素因数分解の一意性についての算術の基本定理導かれる)、2つの数の最大公約数を捜すユークリッドの互除法などが含まれる。 『原論』にある幾何学体系長い間単に「幾何学」と呼ばれ唯一の幾何学だとみなされており、論証に穴はないと思われていた。しかし、19世紀の「非ユークリッド幾何学」の発見きっかけに、数学基礎がより整備されると、幾何学には様々な体系が可能であること、ユークリッド公理系には不足している公理があることが判明した公理的体系作り方見直され、「公理」「公準」はともに公理とされ、例えば「点」の定義のように、証明の中で用いられない定義は姿を消した。『原論』の議論には、現代的な視点からは無用な遠回り散見される。こういった違いは、必ずしも全て不備によるものではなく当時幾何学についての考え方が現在と異なっていたことが指摘される。 今では、ユークリッド対象とした幾何学を、現代的に見直したものを「ユークリッド幾何学」と呼ぶ。

※この「原論」の解説は、「エウクレイデス」の解説の一部です。
「原論」を含む「エウクレイデス」の記事については、「エウクレイデス」の概要を参照ください。

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