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らんかい ―くわい 0 【卵塊】

昆虫などの卵のかたまり


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/19 17:07 UTC 版)

(卵塊 から転送)

鶏卵(左)とウズラの卵(右)、これらは一般に食用として使われる。
カエルとその卵

(たまご、らん)とは、動物メスが未受精の卵細胞や、受精し胚発生が進行した状態で体外(外環境)へ産み出される雌性の生殖細胞と付属物の総称である。このため、生殖を目的として外部に放出されるは、その多くが周辺環境と内部を隔てる構造を持ち、幾らかでも恒常性を保つ機能を持つ。この保護機構は種により異なる。なお、卵細胞そのものを卵という場合もある。

目次

概要

大きさとしては、直径約100μmウニの卵から、長径約 11cm のダチョウの卵まで、様々な卵が存在する。なお、卵黄自体は一つの細胞である。このため2000年代現在、確認されている世界最大の細胞は、ダチョウの卵の卵黄である[1]

体外に産み出されるは、卵細胞、あるいは多少発生の進んだと、それを包む構造からなり、場合によっては発生を支持する構造を内部に持っていたり、外部に囲いがあったりするものもある。また発生に消費されるエネルギーとして脂肪が蓄えられているものも多く、このため卵自体は他の生物にとって大変優れた食料ともなる(後述)。

外壁

多くの海産無脊椎動物の卵は、卵細胞の形で放出され、受精膜のみにつつまれて発生が進む。

爬虫類昆虫など、陸上に産卵される卵は表面に膜を持つことで水分の蒸発を防ぐ。これにより乾燥した陸上での生活を可能にしている。また、は虫類は胚膜を形成し、これが陸上での胚の発生を支える。

鳥類や一部のカタツムリの卵は表面に炭酸カルシウムの殻(卵殻)をもち、内部を保護している。

多くの哺乳類は、受精卵は母親の胎内に留まり、そこで成長する胎生であるが、カモノハシ目カモノハシハリモグラは、鳥類のような殻をもった卵を産む「卵生」の哺乳類である。

卵の形態

単独で産まれる卵もあるが、多数をまとめて産卵する場合もある。多数の卵を密着した塊とする場合、これを卵塊(らんかい)とよぶ。さらにそれを何らかの構造物で覆ってしまう場合もある。クモは糸で卵塊を包んで卵嚢(らんのう)とするし、ゴキブリカマキリは分泌物で卵塊を覆う卵鞘(らんしょう)をつくる。カエルの中には樹上に泡巣(ほうすう)と呼ぶ泡で卵を覆って生む種もある。

耐久性

卵は時に植物の種子と比較されるが,種子が最初から耐久的な構造を持つのに対して,卵はその場で発生をはじめるものである。したがって頑丈なものではないものが多いが、中には非常に耐久力を持つ例もある。昆虫の卵には越冬を卵で行うものがある。ミジンコアルテミアカブトエビなどは耐久卵という特殊な卵を持ち、これは乾燥しても休眠状態を維持する。そのため、これらの動物は生息する水域が干上がっても、泥の中で生き延び、再び水が与えられると孵化する。シノレビアス等の卵生メダカにはそこまで強くないものの、やはり乾燥期を卵で乗り切るものがある。

生態的側面

雌親はその種ごとに独自の方法で、決まった場所に卵を産む。卵を放出することを産卵という。海産動物には、一見無作為に卵を放出するものも多いが、より多くの動物では、何らかの基盤上、あるいは腔所に卵を産み付ける。このような産卵場所や産卵にかかわる行動は、親による子の保護の一面を形成している。さらに、産卵後に卵を守る行動などを示すものもある。

雌親が一度に産む卵を一腹(ひとはら)と呼ぶ。この卵の数を一腹卵数(クラッチサイズ)という。一般に、一腹卵数が大きいものは、個々の卵が小さく、小さいものは卵が大きい。これは卵の生存率と深く関わりがあると考えられ、r-K戦略説との関連で論議された。同様の問題は、雌親の産卵回数などに関しても議論がある。


  1. ^ 多核体には、粘菌変形体のようにさらに大きい物もある。


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