単眼症
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単眼症(たんがんしょう、cyclopia〈サイクロピア〉)は、先天奇形の一形態である。本来2個あるはずの眼(目、眼球)が顔面の中央に1個しか形成されず、鼻の位置や形も異常を呈するか無形成となる。脳の形成異常に伴う重症の奇形で、症例はごく稀であり、ほとんどが死産もしくは出生直後に死亡する。ヒトのみならず動物にもみられる。
- ^ “One-eyed goat turns crowd puller in Erode”. Deccan Chronicle (2012年5月4日). 2012年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月21日閲覧。
- ^ 菊地 浩吉、吉木 敬 監修 『病態病理学』(改訂第17版)、南山堂、2004年4月14日発行、 669頁、ISBN 4-525-15147-1。
単眼症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/09 14:50 UTC 版)
詳細は「単眼症」を参照 先天的な奇形に単眼症と呼ばれるものがある。母胎のビタミンA欠損などにより、大脳が左右に分離することができず、これに伴い眼球も1つとなる。脳や神経系、呼吸器などの異常により胎内もしくは生まれてまもなく死亡する症状である。ビタミンAは緑黄色野菜のほか、動物性の食物に多く含まれ、もともと食肉文化の少なかった日本ではビタミンAの不足は珍しいことではなかったのかもしれない。こうした背景にくわえて、一つ目小僧が子供の姿であることや小坊主の衣装であることなどから、単眼で生まれた赤子をこう呼んだものが始まりとも考えられる。 神奈川県座間市では、1932年(昭和7年)に市内の墓地から、眼窩が一つしかない頭蓋骨が掘り出されたことがあり、行き倒れの末に野犬の襲撃などで命を落としたものと推定され、供養のために「一つ目小僧地蔵」が建造され、一つ目小僧の伝承と結び付けられて後に伝えられている。この頭蓋骨の主も、同様に単眼症の者とする見方もある。
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