ウィキペディア |
南紀 (列車)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/01 00:55 UTC 版)
(あたしか から転送)
| (ワイドビュー)南紀 | |
|---|---|
全車普通車の4両編成
|
|
| 運行鉄道事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
| 列車種別 | 特急列車 |
| 運転区間 | 名古屋駅 - 新宮駅・紀伊勝浦駅 |
| 経由線区 | 関西本線・伊勢鉄道伊勢線・紀勢本線 |
| 使用車両 (所属区所) |
キハ85系気動車(名古屋車両区) |
| 運転開始日 | 1978年10月2日 |
| 備考 | 2012年3月17日 |
|
この表について
|
|
南紀(なんき)は、東海旅客鉄道(JR東海)が、名古屋駅 - 新宮駅・紀伊勝浦駅間を関西本線・伊勢鉄道伊勢線・紀勢本線経由で運行する特急列車である。
なお、本項では同一経路で運転されている臨時列車および、紀勢本線新宮駅以東を運転していた優等列車の沿革についても記述する。
目次 |
概要
特急「南紀」は、1978年10月2日に紀勢本線和歌山駅 - 新宮駅間の電化が完成したことにより、従来天王寺駅 - 名古屋駅間を紀勢本線経由で運転していた「くろしお」の運転系統を分断することになった。このため、「くろしお」の新宮駅以東の運転は廃止され、名古屋駅 - 紀伊勝浦駅間に特急「南紀」を新設したのが始まりである。
列車名の由来
「南紀」の列車名は、 紀伊半島の南部を表す言葉の「南紀」にちなんでいる。なお、JR東海は1996年より新型車両で運転されている列車には「(ワイドビュー)」を冠しており、「(ワイドビュー)南紀」として運転している。
運行概況
2012年3月17日現在の運行概況は次の通り[1]。
名古屋駅 - 紀伊勝浦駅間に3往復、名古屋駅 - 新宮駅間に1往復の合計4往復が運転されている。多客時には、臨時列車として2往復が運転されている。名古屋駅でし東海道新幹線「のぞみ」との接続が考慮されている。
紀伊勝浦駅には車両基地がないため、下り列車到着後はいったん新宮駅まで回送しそこで整備・点検・清掃を行う。その後再び紀伊勝浦駅へ戻り、折り返し名古屋行になるが、紀伊勝浦駅で長時間留置して折り返す場合もある。新宮駅 - 紀伊勝浦駅間もJR東海の乗務員が担当しているが、運転士はJR東海管内の多気駅で交代する。
かつて新宮駅 - 紀伊勝浦駅間の初列車と終列車の役割を担うため、上りの2号と下りの9号は、この区間を普通列車として運転されていたが、2001年3月に系統分割され、新宮駅以南は電車による普通列車となった。
列車番号は3001D - 3008Dと運転線区で変更がなく、下りが号数+3000の奇数、上りが号数+3000の偶数であるる。また臨時列車もこの規則に準じて8001 - 8004Dとされている。
停車駅
名古屋駅 - 桑名駅 - 四日市駅 - 鈴鹿駅 - 津駅 - 松阪駅 - 多気駅 - 三瀬谷駅(無人駅) - 紀伊長島駅 - 尾鷲駅 - 熊野市駅 - 新宮駅 - 紀伊勝浦駅
- このほか、沿線のイベントに合わせて臨時停車する駅がある。
使用車両・編成
| 南紀 | ||||||||||
|
← 名古屋
紀伊勝浦・新宮 →
|
||||||||||
|
||||||||||
|
||||||||||
運転開始当初はキハ82系気動車が使用されていたが、1992年からJR東海の名古屋車両区に所属するキハ85系が使用されている。通常は4両編成で、そのうち1両が自由席であり、座席指定席は2.5両、グリーン車は0.5両であるが、多客期は最大6両編成で運転されている。
登場当初は通常4両編成であり全室グリーン車である「南紀」専用のキロ85形が用いられていた。2001年に編成の見直しによってグリーン車は「ひだ」へ転用され、代わりに「ひだ」専用のキハ85形に置き換えられてグリーン車が廃止され、キハ84形中間車の捻出も含め通常は3両編成で運転されるようになった。グリーン車は多客時のみ「ひだ」専用だった半室グリーン車キロハ84(4列座席)が連結されていたが、2009年3月14日から半室グリーン車の連結が通年に変更され、再び通常4両編成で運転されるようになった。
キハ85系の投入により加減速性能・最高速度(120km/h運転化)・曲線通過性能の向上(最大本則+15km/h)といったメリットを活かしたスピードアップが実施されて、1991年3月16日のダイヤ改正により起きていた名古屋駅 - 多気駅間の所要時間が快速「みえ」よりも遅いという逆転現象が1年ぶりに解消された[2]。
担当車掌区所
臨時列車
熊野市花火
「熊野市花火」は、毎年8月17日に行われる熊野大花火大会の開催日と翌日の未明に運転される臨時急行列車である。熊野市行が2本、熊野市発が2本運転されている。下りの発駅および上りの行先は年度により異なっているが、2009年は津駅と亀山駅発着が設定された。2011年は名古屋駅発の1本のみ設定され上りは設定されていない。
急行券・座席指定券・グリーン券は、通常、当該列車が始発駅を発車する日の1か月前に当たる日の10時から発売されているが、天候により開催が左右される花火大会という性格上、開催予定当日の朝6時に開催の可否が発表され、開催が決まった場合は7時からが発売される。また、1号と4号の急行券の発売駅は全国発売されず、発売駅を限定している。全列車、キハ85系の4両編成で運行されている。以前はキハ75系で運転されていた。
なお、開催日には「南紀」も臨時に名古屋駅 - 熊野市駅間を運行している。
鈴鹿グランプリ
「鈴鹿グランプリ」は、鈴鹿サーキットにおいてF1日本グランプリが開催される週末に運転される臨時特急列車で、名古屋駅 - 鈴鹿サーキット稲生駅間で運転される。2006年以前には、「鈴鹿F1」という列車名で運行されていた。
運行本数は年および曜日によって変わる。例として2010年は、土曜日に名古屋発が2本、鈴鹿サーキット稲生発が1本、日曜日に名古屋発が3本、鈴鹿サーキット稲生発が2本運転された。当列車はその性格から、特に上り列車の切符は発売直後に売り切れる場合が多い。そのため、臨時列車としては珍しい立席特急券の発売もおこなわれる。
|
||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
- ^ 『JR時刻表』2012年3月号、交通新聞社。
- ^ ただし2011年現在では名古屋近郊区間のダイヤ過密化と単線区間の対向列車待ちによる影響から、一部時間帯において快速「みえ」との逆転現象が再び起きている。
- ^ 川島令三『全国鉄道事情大研究 名古屋都心部・三重篇』草思社、1996年。ISBN 4-7942-0700-X。
- ^ 種村直樹『鉄道旅行術』日本交通公社出版事業局、1987年。ISBN 4-533-00846-1。
- ^ 受動喫煙防止の取り組みについて - 西日本旅客鉄道
- ^ 列車運休・復旧情報 - 台風12号の災害で長期間の運休が見込まれる区間も - マイコミジャーナル 2011年9月8日
- ^ 紀勢本線の運行計画(9月8日以降)について (PDF) - 東海旅客鉄道 2011年9月7日
- ^ 待ちわびた特急1号 JR紀勢線3カ月ぶり復旧 和歌山 - 朝日新聞 2011年12月3日
南紀 (列車)に関連した本
- 十津川警部 南紀オーシャンアロー号の謎 (双葉文庫) 西村 京太郎 双葉社
南紀 (列車)に関係した商品