半獣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 01:31 UTC 版)
人の姿も獣(獣人)の姿もとることが出来る人間のこと。半獣も普通の人間同士の子供として、里木に実った卵果から人の姿で生まれて来る。さまざまな種類の獣の半獣が存在するが、人間の姿であるときは普通の人間と全く区別出来ない。自分の意思で人間の姿にも獣の姿にもなれ、ほとんど獣の姿で過ごす者もいれば人間の姿で過ごす者もいる。熊や牛の半獣は人の姿の時でも力持ちであるなど、獣姿の種類によっては人姿の身体能力に影響を及ぼすことがあるらしい。 天網に半獣の扱いに対する規定がない為、半獣の扱いは国によってバラバラである。元々はほとんどの国で制度的に差別されており、成人しても正丁になれない、学校へも行けない、官吏にもなれない等の扱いを受けていた。そこまでの扱いをする国は次第に減り、戸籍を与えないほどの法的差別が残っている国は巧だけである。近年に処遇の改善が行われた国は2国あり、戴では驍宗が制度を廃止した(国が混乱しているため徹底はされていない)。慶でも上大夫以上の官位には就けなかったところを、陽子が初勅の返す刀の勅命で廃止した。 制度上では平等になっている国でも、事実上の不平等が存在しない訳ではない。差別制度廃止から数百年を経ている雁国でも、楽俊が教師に半獣姿での受講を拒否されたり、本を囓るとの風評から貸し出しを渋られたりなどの差別は根強く存在する。
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