十三宗五十六派とは? わかりやすく解説

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じゅうさんしゅうごじゅうろっぱ 【十三宗五十六派】

→ 宗

十三宗五十六派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/14 17:37 UTC 版)

十三宗五十六派(じゅうさんしゅうごじゅうろっぱ)とは、宗教団体法が施行される1940年(昭和15年)4月1日より前の時点における、日本の仏教の伝統的有力宗派のことである。


注釈

  1. ^ 古義真言宗 - 「十三宗五十六派」に分類される「古義真言宗」とは、1925年(大正14年)に、合同して組織した「古義真言宗」(古義八派連合)を指す。詳細は、「真言宗#真言宗の解体と「古義八派・各派」の分離独立」を参照。
  2. ^ 明治14年(1881年)6月25日、公式の宗派名を「真宗大谷派」と定める。(出典…柏原祐泉 『近代大谷派の教団』P.45。)
  3. ^ 1941年(昭和16年)、宗教団体法施行により顕本法華宗本門宗と「三派合同」、それぞれの組織を解体して対等合併し、日蓮宗と公称する。
  4. ^ 1941年(昭和16年)、宗教団体法施行により日蓮宗本門宗と「三派合同」し、日蓮宗と公称する。1947年(昭和22年)、妙満寺が旧末寺200ヶ寺とともに日蓮宗を離脱し、再度顕本法華宗として独立。旧末寺180ヶ寺は現在も「合同」を維持し、日蓮宗内で日蓮宗什師会を組織。
  5. ^ a b (旧)本門法華宗 - 「十三宗五十六派」に分類される「本門法華宗」とは、1898年(明治31年)に「八品派」から改称した「本門法華宗」(日慶門流)を指し、本項では「(旧)本門法華宗」とする。宗教団体法施行により1941年(昭和16年)に、「(旧)本門法華宗」・「法華宗(本成寺派)」(日陣門流)・「本妙法華宗(本隆寺派)」(日真門流)が合同し、「法華宗」と公称する。宗教法人法施行の影響により、1951年(昭和26年)に「法華宗」を解体し、「法華宗本門流」・「法華宗陣門流」・「法華宗真門流」に分派し、1952年(昭和27年)には、妙蓮寺が「法華宗本門流」から離脱し「本門法華宗」として独立する。
  6. ^ 1941年(昭和16年)、宗教団体法施行により「(旧)本門法華宗」・「法華宗」・「本妙法華宗」が合同し「法華宗」と公称する。1951年(昭和26年)、「法華宗」を解体し「法華宗本門流」・「法華宗陣門流」・「法華宗真門流」に分派する。1952年(昭和27年)、妙蓮寺が「法華宗本門流」から離脱し「本門法華宗」として独立する。
  7. ^ 1941年(昭和16年)、宗教団体法施行により日蓮宗顕本法華宗と「三派合同」し、日蓮宗と公称する。1950年(昭和25年)、所属の旧7本山のうち1本山(下条妙蓮寺)とその旧末寺のほとんどが日蓮宗より独立して日蓮正宗に合流。別の1本山(京都要法寺)とその旧末寺の一部が「日蓮本宗」として独立。1957年(昭和32年)、さらに2本山(西山本門寺、保田妙本寺)とその旧末寺の一部が日蓮宗より離脱し、いったん日蓮正宗に合流したのち1975年(西山)および1993年(保田)にそれぞれ別個の単立の宗教法人として独立。3本山(北山本門寺、小泉久遠寺、伊豆実成時)とその旧末寺の全ては現在も日蓮宗に残留(合同を維持)、日蓮宗から離脱した4本山(下条妙蓮寺、京都要法寺西山本門寺保田妙本寺)の旧末寺の一部も、現在も残留(合同を維持)、これらの本山・旧末寺は日蓮宗内で日興門流の独自色を出す為、興統法縁会を組織。
  8. ^ 宗教団体法施行時に、日蓮系諸門流の中で唯一、他門流と合同せず、軍部の圧力をはね退け、一宗派としての独立を貫く。(昭和16年4月1日付朝日新聞「仏教の宗派は半減(中略)日蓮正宗だけがそのまま一派として残った」)
  9. ^ 1900年(明治33年)に、大石寺とその末寺87ヶ寺が1872年(明治5年)の強制合同以来続けられた内務省への一宗単独請願を結実させ、日蓮宗富士派として本門宗から完全に独立する。1912年(明治45年)6月に日蓮正宗と改称する。1940年(昭和15年)対米開戦が近づいてくると当局は宗教団体法を制定、宗祖が同じ仏教諸派に統合圧力をかける。1941年(昭和16年)、それまで9派あった日蓮系の諸宗派は4派に統合される。しかし日蓮正宗のみが文部省宗務局へ合同拒否・単独維持を請求し、独立を保つ。

出典



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