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北東北

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/29 07:36 UTC 版)

日本 > 東北地方 > 北東北
北東北のデータ
三県の合計
面積 36,497.73km²
総人口 3,813,026
(2010年2月1日推計人口)

北東北(きたとうほく)とは、東北地方北部の、青森県岩手県秋田県の3県の総称である。また、青森市を中心とした北東北の北部を指す事もある。対して、東北地方の南部は南東北(みなみとうほく)と呼ばれる。3県の総面積の合計は九州島の総面積に匹敵する。

方角(北北東)との混同を防ぐために、しばしば「きた東北」と記載する例が見られる。また、雅称を用いて北奥羽(きたおうう)という場合もある。

本州の最北部に位置する。律令時代には、畿内を地盤とする朝廷側からは、「まつろわぬ(従わぬ)民」と目された蝦夷の国であった。平安時代に東北地方全域が日本の領域に組み込まれた後も、奥州には阿倍氏奥州藤原氏など半独立政権が存在した。畿内に都があった時代には陸奥は関東地方の奥に位置する日本の東端、出羽は北陸のさらに北に位置する日本の北端と認識され、両者の一体性は薄かった。奥羽としてひとまとめにする観念が生まれるのは後世のことである。

目次

社会

1990年代半ば以降、青森県・岩手県・秋田県の北東北3県で政治連合が結成されており、当地における行政一体化の検討や合同事業がなされている。また、北海道を含めた1道3県の枠組みでも同様な活動を行っている。ただし、近年の北東北3県の間では、経済的に衰退著しい秋田県と、産業誘致に遅れをとっている青森県、内陸型製造業が盛んで仙台や東京との結びつきが強い岩手県との間で、足並みの乱れがみられる。県の自主財源比率は、全国平均と比べて北東北3県ともに低いが、食糧自給率においては他に抜きん出ている。

  • 自主財源比率(歳入総額に対する地方税の比率。2000年度[1][2]
    • 全国平均:32.1%
    • 北東北3県:青森県14.8%、岩手県14.6%、秋田県14.5%
    • 南東北3県:宮城県30.4%、福島県23.7%、山形県17.5%

3県の県庁所在地は、盛岡市30万人、青森市31万人、秋田市33万人、とほぼ同規模であるが、都市圏人口では盛岡都市圏48万人、秋田都市圏45万人、青森都市圏34万人(八戸都市圏33万人、弘前都市圏32万人)となっている(2000年都市雇用圏)。このように各県・各地域のプライメイトシティは存在するが、北東北3県を一体と見た場合には存在しないため、北東北3県に商圏が及ぶ物販(小売)・サービスの絶対的中心都市は存在せず、仙台東京への依存傾向がある。しかし、業務においては、交通の要衝となった盛岡市に北東北3県を管轄する「北東北支店」が設置され、業務機能の集約傾向が見られる。ただし、集約されたのは最寄品関連業種がほとんどであり、同一経済圏を形成するには到っていない[要出典]

卸売業を含めた年間商品販売額は盛岡市が一番多く、第2位に秋田市、第3位青森市となっていて概ね都市圏人口と同じ順序となっている。2004年度[3]

  • 盛岡市:1兆3559億円、秋田市:1兆3419億円、青森市:1兆2151億円

また製造製品出荷額は年によって順位が異なるが、例年八戸市北上市金ケ崎町がTOP3に入っており、特に自動車関連産業の集積が著しい北上市・金ケ崎町周辺は東北地方でも屈指の工業地帯になっている。

遠野座敷わらし男鹿半島なまはげなど、民話や郷土芸能の盛んな地方で、民俗学の宝庫と呼ばれる地域が多い。

地域

東北地方の県域は、江戸時代の旧の境界と異なっていた、北東北3県においては、青森県の西側は弘前藩、青森県の東側から岩手県北部までが盛岡藩、岩手県南部(から宮城県)が仙台藩、秋田県は久保田藩の版図であった。 しかし、旧藩の領域とは異なる地域圏も存在している。秋田県沿岸から山形県庄内地方にかけての日本海沿岸地域は、古代から東北地方と畿内との間の最短路であり、かつ、海運による最速路・大量輸送路で、江戸時代には北前船などで繋がり、現在は陸路での繋がりも強い。また、奥羽山脈を挟んで接する岩手県・北上盆地と秋田県横手盆地は、双方とも奥州藤原氏の版図であるための文化面の繋がりや、秋田道経由の流通や内陸工業の発達で同質性が見られる。青森市や下北地方は、江戸時代以来の長年の物流から、函館市などの道南地方との経済的繋がりが深い。

高速道路や新幹線の発達で、東北地方内の移動が容易になる一方、秋田都市圏や青森都市圏では、空路で東京と直接的な経済交流があり、上述の大枠の地域特性や、地域圏ごと、都市圏ごとに異なる経済地域が形成されており、「北東北3県」という1つの経済圏には統合されていない。






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