北九州監禁殺人事件
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北九州監禁殺人事件(きたきゅうしゅうかんきんさつじんじけん)は、1996年(平成8年)から2002年(平成14年)[2][3][4][5]、福岡県北九州市小倉北区で発生した監禁・連続殺人事件である。
注釈
- ^ Mによると交際女性とその母親と同時に肉体関係を持つことは日常茶飯事という。また元妻の証言によるとMがスナックを経営する母娘双方に入れ込んでいた事例では、母娘双方ともMに入れ込んでいるとM自身が元妻に報告し、Mから「あなたは母が本気になっている相手だから、私は諦める」旨が書かれた娘からの手紙を元妻に見せている。
- ^ 豊田本では「服部恭子」、中尾本では「沙織」、新潮文庫では「美子」と仮名になっている。
- ^ 2022年11月27日以前は、同年3月22日生と記載。要出典。
- ^ 佐木本と新潮本では実名で、豊田本では「服部清志」、中尾本では「前島」と仮名になっている。
- ^ Bの家族の中で唯一、Bと血縁関係がない。Bより3歳年上である。
- ^ a b c Mが妻と離婚したのは数年後の1992年に相手側の調停によって行われたものであり、また離婚したMがBと結婚してBの家に婿養子入りすることはなかった。
- ^ 夫に対しては次女の養育費名目、実家に対しては再婚費用として。
- ^ Bの供述では「今までの迷惑料、Bが家に出てからの諸経費、Bの行動に関する補償金、BがGを小倉のマンションに呼んだ時に見つからないようにAを浴室に閉じ込めた際の慰謝料など」があった。
- ^ Hがトイレ使用の際はBが監視役だったが、H死亡前の時期にHにナプキンを渡したことは一度もなかったという。
- ^ Iのセックス問題について、Bは法廷で「Hは毎晩久留米から小倉に来ているため、朝になるのは仕方ないと思う」とIを擁護している。
- ^ Bはこの言葉を「殺すことに逆らえないのなら、自分の手で殺したほうがHのため」という悲壮な決意と受け止め、胸が詰まったという。
- ^ Bは裁判で「Mに意思を抑圧されていた」と主張するも退けられ、Mとの共謀を認定された。また、一審判決ではIについては「Mに逆らうことが難しかった」とされながらもM及びBと共謀したとされている。
- ^ Bは裁判で「Mに意思を抑圧されていた」と主張したが退けられ、Mとの共謀を認定された。
- ^ Bは裁判で「Mに意思を抑圧されていた」と主張したが退けられ、Mとの共謀を認定された。
出典
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