制動倍力装置
より小さなブレーキペダル踏力で大きな制動力を得るために、負圧や圧縮空気の助けを借りてペダル踏力を軽くしたブレーキ装置。本体はブレーキブースターやマスターバックと呼ばれる。ブレーキペダルを踏むとエンジンに発生している負圧がダイヤフラム室に導かれ、ダイヤフラムに発生する負圧がペダルの踏力に追加される。この結果マスターシリンダーのピストンを押す力は踏力の3~7倍ほどに増加する。ディーゼルエンジンではマニホールド負圧が小さいことから、オルタネーターにバキュームポンプを設けているためベルトが切れるとブレーキの効きが悪化する。大型トラックなどはコンプレッサーでエアタンクに圧縮空気を蓄えた圧力で作動する倍力装置を用いている。
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