六官とは? わかりやすく解説

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りく‐かん〔‐クワン〕【六官】

読み方:りくかん

りっかん(六官)


りっ‐かん〔リククワン〕【六官】

読み方:りっかん

中国周代六つ中央行政機関天官地官春官夏官秋官冬官それぞれ治・教・礼・兵・刑・事土木)をつかさどった


ろっ‐かん〔ロククワン〕【六官】

読み方:ろっかん

りっかん(六官)


六卿

(六官 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/04 14:30 UTC 版)

六卿(りくけい、りっけい)は、中国古代の礼書周礼しゅらいに記された、西周王朝の行政組織における6名の最高官をいう。六官りくかんとも。同書には天官大宰、地官大司徒、春官大宗伯たいそうはく、夏官大司馬、秋官大司寇だいしこう、冬官大司空の6人の長官に統帥される役人たちの職務が規定されている。これら6つの官は、理念的にはそれぞれ60の官職から成り、合計360という職務は1年の日数に対応するのだとされる。

大宰(「太宰」とも)は六官の長を兼ね、その際の官名を「冢宰」ちょうさいという。冢宰はのちに吏部尚書の呼称ともなった。大宰が総覧する天官は国政を統括し、大司徒(大司土)が総覧する地官は教育、人事、土地などを、大宗伯が総覧する春官は礼法、祭祀を、大司馬が総覧する夏官は軍政、兵馬を、大司寇を長とする秋官は刑罰を、大司空(大司工)を長とする冬官は土木工作を司った。六官の思想は後世においても六部りくぶとして継承されていった。

なお、6世紀に宇文泰西魏の実権を握ると『周礼』に基づいた官名を用いた官制改革を行い、自ら大冢宰(大宰兼冢宰)に就任するなど、六卿を任命した。宇文泰は北周を建国(本人は皇帝即位前に病死)すると、その制度が継承されたが、北周がに代わられた際に廃された。

六官 六卿 担当国務 尚書省[1]六部
天官 大宰[2] 国政を統括[3] 吏部
地官 大司徒 教育、人事、土地[4] 戸部
春官 大宗伯 礼法、祭祀[5] 礼部
夏官 大司馬 軍政、兵馬[6] 兵部
秋官 大司寇 刑罰[7] 刑部
冬官 大司空 土木工作 工部

脚注

  1. ^ 尚書省の対応する役所名。各部長官を尚書、次官を侍郎という
  2. ^ 大宰は冢宰(宰相)を兼務
  3. ^ 『周礼』天官冢宰 第一「乃立天官冢宰,使帥其屬而掌邦,以佐王邦國」s:zh:周禮/天官冢宰
  4. ^ 『周礼』地官司徒 第二「乃立地官司徒,使帥其屬而掌邦,以佐王安擾邦國」s:zh:周禮/地官司徒
  5. ^ 『周礼』春官宗伯 第三「乃立春官宗伯,使帥其屬而掌邦,以佐王邦國」s:zh:周禮/春官宗伯
  6. ^ 『周礼』夏官司馬 第四「乃立夏官司馬,使帥其屬而掌邦,以佐王邦國」s:zh:周禮/夏官司馬
  7. ^ 『周礼』秋官司寇 第五「乃立秋官司寇,使帥其屬而掌邦,以佐王邦國」s:zh:周禮/秋官司寇

六官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 01:31 UTC 版)

十二国」の記事における「六官」の解説

六官とは、「天官地官春官夏官秋官冬官」の6つ官職のことである。六官長の位は卿伯。

※この「六官」の解説は、「十二国」の解説の一部です。
「六官」を含む「十二国」の記事については、「十二国」の概要を参照ください。

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