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八戸信用金庫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/08/21 20:33 UTC 版)
| 八戸信用金庫のデータ | |
| 統一金融機関コード | 1105 |
| 理事長 | 小野 蕯(おの たかし) |
| 店舗数 | 35店 ※:有人出張所1ヶ店を含み、 ローンプラザ1ヶ店を除く (2009年3月9日現在) |
| 設立日 | 1922年12月27日 (八戸鍛冶町信用組合) |
| 会員数 | 38,251人 (2008年9月30日現在) |
| 預金残高 | 3,504億円 (2008年9月30日現在) |
| 貸付残高 | 1,621億円 (2008年9月30日現在) |
| 自己資本比率 | 14.02% (2008年9月30日現在) |
| 本店 | |
| 所在地 | 〒031-0086 |
| 青森県八戸市大字八日町18番地 | |
| 電話番号 | 0178-44-2123 |
| 外部リンク | 八戸信用金庫 |
| 登録金融機関 | 東北財務局長(登金)第47号 |
八戸信用金庫(はちのへしんようきんこ)は、青森県八戸市に本店を置く、県内かつ東北地方最大手の信用金庫。略称は「はちしん」。このうち、旧:十和田信用金庫からの流れで上北郡おいらせ町と同郡六戸町の指定金融機関で、その他の市町は収納代理金融機関となっている。
管轄税務署は、八戸税務署である。
目次 |
概要
1922年12月に「八戸鍛冶町信用組合」として設立され、以後、八戸信用組合を経て、1951年10月に現在の名称となり、以来、八戸地域などにおいて水産事業を中心に支えられてきた。また、合併前の十和田信用金庫は1948年6月に「三本木町信用組合」として設立され、その後に三本木信用組合・三本木信用金庫を経て、1963年7月に十和田信用金庫となり、以来、上十三地域において農業や建設業並びに観光の各事業を中心に支えられてきた。両金庫とも設立から合併をせず、それぞれ単独且つ健全で、手堅い経営を維持してきた[1] 。
ところが近年、不良債権処理問題が終息して以降都市銀行や地方銀行が新たな顧客の獲得攻勢に転じている[2]ほか、さらに2007年10月の郵政民営化によって発足された国内最大の金融機関「ゆうちょ銀行」の誕生によって危機感が高まってきたこと[3]から、両金庫とも信金業界としての生き残りを懸け、2006年末から合併による交渉を行い、そして2007年6月8日に、2008年5月を目処に対等な立場で合併をすることで合意したと発表し、その後2008年5月19日に合併を迎えた。
八戸信用金庫を存続金庫とし、名称を存続金庫名をそのまま継承することとした(合併の際に新金庫名について協議し、候補を選定されてきたが、合併にふさわしい名称が採用されず、結局、存続金庫名の名称を引き継ぐこととなった)。更に、預金残高が杜の都信用金庫(宮城県仙台市青葉区)を抜いて東北最大となったほか、貸付残高も東北の信金の中で2位に浮上することとなる。
当初、合併後は両信金とも店舗網の再編を行わないと発表されたが、2008年2月19日の十信側からのニュースリリースにおいて、十信稲生支店を統廃合の対象とすることが公表され、合併日当日をもって八信十和田営業部(旧:十信本店)に統合されることが決定した(これは十信側が合併以前から検討されたものであり、合併による統廃合であることではない)。これによって、八戸信金:23ヶ店(ローンプラザ1ヶ店を除く)・十和田信金:13ヶ店(1有人出張所を含む)の、合計36ヶ店体制となったが、十和田信金で行われてきた窓口営業時間延長については合併後は実施されないこととし、八戸信金の既存店舗と同様に平日9:00~15:00の取扱に統一された。
合併日当日、2009年度内を目処に、合併後としては初となる店舗網の統廃合を八戸市内の2店舗において行うことを打ち出した。その後2008年6月13日に行われた当金庫の総代会において、2009年3月頃を目処に小中野支店を湊支店に統合を行うと同時に、老朽化している湊支店の店舗を同支店敷地内において改築することを明らかにし、2009年3月9日付で統廃合が行われた。その他、八戸市内店舗の統廃合がもう1店も計画されているが、旧:十和田信金店舗を含めて今後検討される見込みとなっている。
県内3信金との合併による1県1信金構想
2008年10月16日、青森県内の各メディアにおいて大きな出来事が走った。八戸信金は2009年11月頃を目処に、青森市に本店を置き津軽地方と青森市内を中心に展開しているあおもり信用金庫との合併を対等な立場で合意したと発表した[4]。背景としては、あお信が金融債務の大半を占め、青森市の産業廃棄物収集処理運搬事業者が多額の負債を抱えて破産申し立てる準備に入ることとなり、これによって、あお信にとっても自己資本比率が4%を割り込む見通しとなったことから、危機的な状況に陥ってきたことにより八信が救済する形で合併する道を選んだ。[5]
同日、この発表と共に残る2信金である東奥信用金庫と下北信用金庫にも合併参加を打診したことが明らかになり、同年11月19日に青森市内にて合併の条件について非公開で協議し、後に東奥・下北の両信金とも理事会などで合併に合流することを決め、11月26日に八戸・あおもり両信金との合併に対する正式な合流をする意向を伝え[6]、翌11月27日に4信金の理事長らが合併基本協定書に調印し[7]、中堅クラス(全国で預金量が38位:当時の新聞報道)[8]の巨大信金(青森県内一円を対象とする意味)[9])が誕生することとなった。こうした1県1信金体制は、2002年3月に当時の沖縄信用金庫(沖縄県那覇市)と合併したコザ信用金庫(沖縄県沖縄市)に次いで2例目であった。
合併後の新信金は八戸信金が存続金庫とし、本部・本店を現在の八戸信金に置くこととした(名称については、3月中に県民からの一般公募によって実施し、その後4月中を目処に合併準備委員会にて選考され、決定する予定[10])。更に預金残高が東北最大を維持するほか、貸付残高が杜の都信用金庫を抜き、双方の残高とも大きく差を引き離す見込みである。
合併の背景には、全国に7カ所ある信用金庫の共同事務センターを2011年までに2つへ統合する方針を打ち出しており、その前後2年の間は合併が事実上困難となることも挙げられる。
東奥信金、1県1信金構想から離脱、事実上崩壊へ
2009年3月30日、東奥信金側では総代約140人のうちの7割が臨時総代会の開催要求を経営側に提出し、同年4月20日に同会を開催することが決まった。総代の一部については合併に反対する論があり、総代側からは、事実上の吸収合併であること・本店が八戸市に置かれることに対してのサービスの低下・融資基準の改変・合併後の総代の人数の問題などの不安視する意見も出ている。この件によって、2009年4月17日に予定されていた新金庫名の名称の決定については先送りされた。[11]
そして運命の東奥信金の臨時総代会当日、全総代の9割近くが合併に反対を支持。これによって、東奥信金は1県1信金構想から離脱することとなり、単独での生き残りを目指すこととなった。[12]
東奥信金が合併から離脱したことによって、八戸信金の小野理事長が目指していた1県1信金構想は事実上崩壊した。しかし八戸信金の小野理事長は、離脱された東奥を除いた残りの3信金での合併を目指す方針を打ち出しているが、今後の合併協議に影響する可能性がある。
沿革
- 1922年12月 産業組合法に基づき、八戸鍛冶町信用組合を設立。
- 1939年6月 八戸信用組合に名称変更。
- 1951年10月 信用金庫法に基づく八戸信用金庫に改組。
- 2008年5月19日 十和田信用金庫と合併。
- 2009年11月 - あおもり・下北の2信用金庫と合併(新名称は青い森信用金庫)、新金庫の本部・本店を八戸信金の本部・本店所在地に置く(予定)。
事業区域
店舗
八戸市内を中心に、上十三地域と三戸郡五戸町を合わせて全35ヶ店(1有人出張所を含み、ローンプラザ1ヶ店は除く)にて展開している。
※3桁の数字は店舗コード。001は、本部に割り当てられている。
- 八戸市
- 十和田市
- 十和田営業部(西三番町):028(旧名称:十和田信金本店/旧店番:012)
- 十和田湖町支店(奥瀬字中平):034(旧名称:十和田信金十和田湖町支店/旧店番:018)
2009年11月24日、十和田営業部へ統合 - 北園支店(西一番町):035(旧名称:十和田信金北園支店/旧店番:020)
- 穂並支店(西四番町):036(旧名称:十和田信金穂並支店/旧店番:021)
- 大学通支店(東十二番町):037(旧名称:十和田信金大学通支店/旧店番:022)
- 三沢市
- 三沢支店(桜町一丁目):029(旧名称:十和田信金三沢支店/旧店番:013)
- 三戸郡
- 五戸支店(五戸町上大町):008
- 上北郡
- 七戸支店(七戸町字七戸):030(旧名称:十和田信金七戸支店/旧店番:014)
- 野辺地支店(野辺地町字野辺地):031(旧名称:十和田信金野辺地支店/旧店番:015)
- 六戸支店(六戸町大字犬落瀬):032(旧名称:十和田信金六戸支店/旧店番:016)
- 東北町支店(東北町字上笹橋):033(旧名称:十和田信金東北町支店/旧店番:017)
- おいらせ支店(おいらせ町中下田):038(旧名称:八戸信金下田支店←十和田信金下田支店/旧店番:023)
- おいらせ町役場分庁舎出張所(おいらせ町上明堂):店番なし(母店であるおいらせ支店の店番を使用)[13]
- 青葉支店(おいらせ町青葉五丁目):039(旧名称:十和田信金青葉支店/旧店番:025)
- かつて存在した店舗
※:八戸信金所轄店舗のみ記載。
- 山手支店:011(白銀支店と統合・山手側に新築された新店舗へ移転)
- 十三日町支店:017(新荒町支店と統合・移転し、廿三日町支店に改称)
- ユートリー支店:024(八戸駅通支店へ統合)
- 小中野支店(小中野四丁目):019(2009年3月6日の営業をもって終了し、同年3月9日付けで湊支店へ統合)
キャラクター
同金庫のオリジナルキャラクターとして、「ハッシー」と「ルッシー」を採用している。
ATMベンダ
既存の八戸信金店舗の店舗内ベンダではほとんどがオムロンのJX-ATM(うち本店内の1台のみがLeadus名義の機種)またはLeadusのAK-1のいずれかを、また旧:十和田信金店舗の店舗内ベンダではオムロンのIX-ATM(十和田営業部と三沢支店の各店舗内の片方1台のみ)・JX-ATM・LeadusのAK-1及び富士通のFACT-V(model 10型及びmodel 20型)のいずれかを、それぞれ採用している[要出典]。
また店舗外ATMについては、既存の八戸信金店舗管理分のベンダではオムロンのIX-ATMまたはJX-ATMが過半数を占め、わずかながらも富士通のFACT-A及びFACT-V model 10型も採用しているほか、旧:十和田信金店舗管理分のベンダではオムロンのIX-ATMまたはJX-ATM及び富士通のFACT-AまたはFACT-V model 10型のいずれかを採用している[要出典]。
また指静脈認証読取装置はLeadusまたは富士通(ただし富士通機種を採用している旧:十信店舗の一部支店内設置機種のみ)のものを使用し、本支店内(十和田営業部と三沢支店の各店舗内の片方機種<オムロンIX-ATM>1台を除く)及び一部の店外(開始時点ではラピア共同・イトーヨーカドー八戸沼館店(ピアドゥ)・ユニバース小中野店共同の3カ所のみ)に設置されているオムロンJX-ATMとLeadus AK-1(オムロン仕様)及び富士通FACT-V(model 10型及びmodel 20型)の計4機種にて取り付けと共にICチップ対応化されている[要出典]。
ATMについて
八戸信金のATM(八戸信金以外が幹事行とする共同利用自動機店舗を除く)では、他の信用金庫による「しんきんATMゼロネットサービス」、青森銀行による「あすなろNET」及び、岩手銀行による「IHネット」により、それぞれのATM相互利用提携のキャッシュカードでも、日中の一部時間帯において手数料がかからない(サービス内容については各サービス名の記事を参照のこと)。ただし青森銀行が参加しているコンビニATMイーネットでは対象外となり、イーネット提携外金融機関(MICS)扱いとなる。また、ゆうちょ銀行(郵便貯金)のキャッシュカードでも平日に限り入金も可能である(逆にはちしんのキャッシュカードでゆうちょ銀行ATMでの入金も平日に限り利用可能。いずれも出金を含め要手数料)。
セブン銀行は全国の各信用金庫の提携開始当初から参加している(ただし、同行カードで当金庫ATMでの利用はできない)。なお、2007年3月19日に同行及び青森銀行との提携開始により、当金庫営業圏内ではイトーヨーカ堂八戸沼館店(ピアドゥ)に同行ATMが設置された。
新銀行東京とは提携しておらず、同行~当金庫間のキャッシュカード相互利用はできない(当金庫ではNTTデータスイッチングサービスに接続していないため)。なお合併以前の十和田信金側では同行とのATM相互提携を行っていたが、合併後は接続を取りやめ、旧十和田信金ATMでも同行のキャッシュカードの利用はできなくなった。
なお、八戸信金を含む青森県内全4信金ともイオン銀行と提携(要手数料)している。
ICキャッシュカード
同金庫は2007年9月3日より、ICキャッシュカードの発行と生体認証機能の取り扱いが開始された(青森県内の信用金庫としては初[要出典]となり、東北地方の信金では会津信用金庫・福島信用金庫に次いで3金庫目となる)[要出典]。ICキャッシュカードについては、顧客の利便性を考慮して「磁気ストライプ」併用型を発行し、ICチップだけの利用も出来るようにする。また、生体認証機能について、同金庫では「指静脈方式」を採用した。なお、カードデザインは「日の出」をモチーフにしたものとなっている。
これに伴い、ICキャッシュカードの導入に合わせて、同金庫が管理するATMベンダを2007年7月中旬から同年8月下旬までの間に全営業店及び一部の店舗外ATMにてICキャッシュカードかつ生体認証への対応をさせるための改造または旧型機種からの置き換えが実施され、取扱開始と同時にICチップ取引機能の稼働が開始された(前日までは他金融機関のICキャッシュカードに関しては磁気ストライプによる取引だったが、開始時にはICチップによる取引が可能となっている)[要出典]。今後は残りの店舗外ATMでも、機種の置き換えなどが行われる予定となっている[要出典]。
なお、旧:十和田信金店舗への対応については合併後に実施されている[要出典]。
totoの払い戻し店
スポーツ振興くじ(toto)当選券の払い戻しは次の店舗でのみ取り扱う。
- 本店
- 八戸駅通支店
- 湊高台支店
- 十和田営業部
- 三沢支店
参考文献
- 新生八戸信用金庫 5・19誕生:デーリー東北
- 激動 信金再編 八信・あお信合併へ:デーリー東北
- 緊急連載 1県1信金誕生:デーリー東北
- 特集・県内4信金合併:東奥日報
脚注
- ^ "信金再編 八戸・十和田合併 <上>生き残りへ思惑一致". デーリー東北新聞社 (2007-06-09). 2009年05月24日 閲覧。
- ^ "新生八戸信用金庫 5・19誕生 (上)東北一 「対ゆうちょ」危機感". デーリー東北新聞社 (2008-05-16). 2009年05月24日 閲覧。
- ^ "巨艦動く -郵政民営化・青森- (5・完)生き残り策 信金 合併し基盤強化". デーリー東北新聞社 (2007-10-26). 2009年05月24日 閲覧。
- ^ 八信とあお信が合併で合意/来年11月めどに - デーリー東北ウェブ版 2008年10月16日
- ^ 八信、あお信合併へ/きょう協議 協定締結 - デーリー東北ウェブ版 2008年10月16日
- ^ 下北、東奥も合流 4信金きょう協定締結 - デーリー東北ウェブ版 2008年11月27日
- ^ 青森県内4信金、合併合意を正式発表 - デーリー東北ウェブ版 2008年11月27日
- ^ 4信金が合併協定調印 - デーリー東北ウェブ版 2008年11月28日
- ^ "県内4信金合併へ「顧客サービスへの反映を」". 陸奥日報 (2008-11-28). 2009年05月17日 閲覧。
- ^ 合併信金名称9日から募集/青森県内4信金 - デーリー東北ウェブ版 2009年3月7日
- ^ 東奥あす臨時総代会 4信金合併予断許さず - デーリー東北ウェブ版 2009年4月19日
- ^ 東信が4信金合併から離脱 臨時総代会で反対が大多数 - 陸奥新報 2009年4月21日
- ^ 当出張所窓口では、同町の税金等の納付手続きのみの業務を行っているため、入金・出金・振込については併設のATMで取り扱う。
関連項目
外部リンク
固有名詞の分類
関連した本
- まごころふれあい60年―八戸信用金庫60周年記念誌 (1983年) 八戸信用金庫
- 統計からみた私たちのくらし〈昭和60年版〉―八戸地区主要経済指標 (1985年) 八戸信用金庫 八戸信用金庫業務部

