全般性不安障害とは? わかりやすく解説

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ぜんぱんせい‐ふあんしょうがい〔‐フアンシヤウガイ〕【全般性不安障害】

読み方:ぜんぱんせいふあんしょうがい

不安障害一つ特定の物事に対してではなくあらゆることに漠然と不安を感じる状態が6か月上続き、動悸やめまいがしたり、落ち着きなくなったりするなど、複数心身症状があらわれる。全般不安症社交恐怖GADgeneralized anxiety disorder)。


全般性不安障害

【仮名】ぜんぱんせいふあんしょうがい
原文generalized anxiety disorder

過度の心配と恐れ恐怖不安感などの感情が6カ月以上継続することを特徴とする状態。全般性不安障害の症状としてはこの他にも、落ち着きがない疲れやすい、怒りっぽい筋肉緊張物事集中できない眠れない息切れ頻脈発汗、めまいなどが挙げられる。「gad」とも呼ばれる

全般性不安障害

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/25 15:18 UTC 版)

全般性不安障害(ぜんぱんせいふあんしょうがい、generalized anxiety disorder, GAD)は、過度で制御できない、多くは理由なき不安のために日常生活に多大な影響を及ぼしている、不安障害の一種[1] である。診断には、症状は最低6か月以上継続しており、かつ社会的・職業的・その他の面で不全を及ぼしている必要がある[2]


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全般性不安障害

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ベンゾジアゼピン」の記事における「全般性不安障害」の解説

ベンゾジアゼピンは、短期間における全般性不安障害(GAD)の管理においては堅牢な効果があるが、長期的な全体的な改善に有効であることは示されていない英国国立医療技術評価機構NICE)のガイドライン従えばベンゾジアゼピンは、必要であればGADの緊急的な管理用いることができる。しかしながら通常2〜4週を超える投与推奨されないNICEGAD長期的な管理のために推奨する医薬品抗うつ薬のみである。 同様にカナダ精神医学会(CPA)では、アルプラゾラムブロマゼパムロラゼパムジアゼパムなどのベンゾジアゼピンは、2種類異な抗うつ薬奏効しなかった場合二次選択としての推奨している。とはいえ、それらは第二選択薬であり、ベンゾジアゼピン重度の不安や動揺緩和するための限られた期間の使用限定されるCPAガイドラインは、4〜6週間後のベンゾジアゼピン効果偽薬と同じ域にまで減衰する可能性があり、またGAD中核症状反すう不安の軽減においては抗うつ薬より有効性がないとしている。しかし、いくつかの症例では、抗うつ薬追加したベンゾジアゼピン長期的な投薬は正当であることもある。 同様に王立オーストラリア総合医学会(RACGP)では、GADへの第一選択肢認知行動療法(CBT)であり、薬物療法を行うのであればSSRI/SNRIを第一選択肢とし、BZD多く場合は深刻か治療抵抗性である場合限られるとしている。

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全般性不安障害

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不安障害」の記事における「全般性不安障害」の解説

詳細は「全般性不安障害」を参照 全般性不安障害(GAD)は、対象のない持続的な不安を特徴とする。 不安障害診断下す前に医師薬物誘発性不安や他の医学的原因除外することが必要である。

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全般性不安障害

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意思決定」の記事における「全般性不安障害」の解説

不安やうつ病の人は、正し決断下すのに苦労することがよくある研究によれば、全般性不安障害不安やうつ病の人は、間違いではなく過去成功焦点合わせれば判断改善される可能性がある。 うつ病や不安、またはいずれかの一般的な症状持っている人々は、変化追いつくのに苦労しており、したがって、より間違った選択をしたことを発見したうつ病や不安のある人は自分間違ったことに集中し別の間違いをすることを心配するのに対し障害のない人は過去選択より良いものにするためのガイダンスとして使用した。不安やうつ病のある人、そして意思決定苦労している人は、失敗ではなく過去成功集中することを学ぶことで、より自信を得るのに役立つ可能性があると指摘された。 過度の心配や将来について気分が悪いなどの不安やうつ病症状示したが、臨床的に診断されなかった人々でも、過去成功焦点当てることで、より良い意思決定を行うことができる。

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