入唐とは? わかりやすく解説

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にっ‐とう〔‐タウ〕【入唐】

読み方:にっとう

[名](スル)日本から僧や使節などが唐に行くこと。


にゅう‐とう〔ニフタウ〕【入唐】

読み方:にゅうとう

にっとう(入唐)


にっとう 【入唐】

ニュウトウとも。渡唐に同じ。仏法求めて唐に渡ること。平安前期に入唐して密教請来した八人の僧(最澄空海常暁円仁円行恵運円珍宗叡)を入唐八家と呼ぶ。→ 入宋

入唐

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/09 14:27 UTC 版)

風信帖」の記事における「入唐」の解説

延暦23年804年5月12日難波の港を藤原葛野麻呂遣唐大使とする4船団よりなる遣唐使船が出帆した。第1船の大使の船には、空海橘逸勢一行が、第2船の遣唐副使菅原清公の船には、最澄義真一行乗りこんだ。このとき最澄はすでに平安仏教界を代表する仏者で、短期視察目的とする還学生げんがくしょうであった空海高位役人になることすらできない下層出自で、遣唐使選出される直前まで優婆塞であったが、渡航当たって急遽東大寺戒壇院具足戒受けて正式な僧侶となり、20年長期留学目的とする留学生るがくしょう)に任命された。このとき、最澄38歳空海7つ年下31歳であった。この入唐まで2人一面識もなく、また入唐後も全く目的地異にして行動している。 無名名文家 空海乗った船は博多から長崎平戸渡り東シナ海に出る安全なコース設定されていたが、いったん天候悪くなるその影響強く被る航路でもあった。船は嵐のなか南へ流されて漂着したのは福州長渓県赤岸鎮(現在の福建省霞浦県岸村)であり、暦は8月10日になっていた。事情説明するため大使葛野麻呂福州長官嘆願書出したが、『御遺告によれば大使文章悪文で、かえってますます密輸業者などに疑われてしまったようである。唐では文章によって相手いかなる人物であるかを量る習慣があった。困り果てた大使空海という無名留学僧が名文家であることを教えられ空海代筆させたところ、その名文名筆驚いた福州長官即座に遣唐使船の遭難長安知らせたという。このときの空海文章は『性霊集』に遺っているが、司馬遼太郎は『空海の風景』の中で、「この文章は、空海という類を絶した名文家一代文章なかでも、とくにすぐれている六朝以来装飾過剰な文体ありながら論理骨格があざやかで説得力に富む。それだけでなく、読む者の情感訴え修辞装飾というより肉声音楽化のように思える。」と記している。

※この「入唐」の解説は、「風信帖」の解説の一部です。
「入唐」を含む「風信帖」の記事については、「風信帖」の概要を参照ください。

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