ひかりごけ (光苔)
●わが国の本州、中部地方以北から北海道、それに北半球の冷涼な地域に分布しています。一科一属一種で、高地の洞穴や倒木の影などに自生しています。「ひかりごけ」といっても、自分で発光しているわけではありません。この植物の原糸体の細胞が球形で、これがレンズの役割をして弱い光を集め、それを受容する葉緑体が集まった奥の方で反射して、光ったように見えています。
●ヒカリゴケ科ヒカリゴケ属の蘚類で、学名は Schistostega pennata。英名は Luminous moss, Goblin gold。
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光苔
ヒカリゴケ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/17 09:18 UTC 版)
ヒカリゴケ(光苔、学名:Schistostega pennata (Hedw.) F.Weber et D.Mohr[1])は、ヒカリゴケ科ヒカリゴケ属のコケで、1科1属1種の原始的かつ貴重なコケ植物である。その名が示すように、洞窟のような暗所においては、わずかな光をよく反射するため金緑色(エメラルド色)に光るように見える(発光生物ではない)。
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ヒカリゴケ”. BG Plants 和名-学名インデックス(YList). 2015年6月19日閲覧。
- ^ 環境省報道発表資料『哺乳類、汽水・淡水魚類、昆虫類、貝類、植物I及び植物IIのレッドリストの見直しについて』、2007年8月3日。
2000年発行のレッドデータブックまでは絶滅危惧I類。 - ^ 樋口正信, 村田和彦, 伴邦教「東京都北の丸公園のヒカリゴケ」『蘚苔類研究』第10巻第8号、日本蘚苔類学会、2012年、 253-254頁、 doi:10.24474/bryologicalresearch.10.8_253。
- 1 ヒカリゴケとは
- 2 ヒカリゴケの概要
- 3 脚注
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