先占とは? わかりやすく解説

せん‐せん【先占】

読み方:せんせん

[名](スル)

他人より先に占有すること。

民法上、所有者のない動産野生魚類鳥獣など)を所有の意思をもって他人より先に占有すること。先占取得無主物先占

国際法上いずれの国にも帰属していない土地他国より先に占有し自国領土とすること。


先占

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/18 07:57 UTC 版)

先占(せんせん、:Besitzergreifung, :occupatio)とは、いずれのにも属していない無主の土地(無主地)に対し、他の国家に先んじて支配を及ぼすことによって自国の領土とすることである[1]無主地先占、または先占の法理ともいわれ[2]国際法においての領土取得のあり方として認められている[3]


  1. ^ 世界大百科事典 第2版,日立ソリューションズ。デジタル大辞泉,小学館。
  2. ^ 本項で述べる。
  3. ^ 先占
  4. ^ 尖閣諸島に関するQ&A外務省
  5. ^ 竹島の島根県編入(外務省)
  6. ^ 塚本孝国際法から見た竹島問題』(PDF)2008年10月26日、3-9頁http://www.pref.shimane.lg.jp/soumu/web-takeshima/H20kouza.data/H20kouza-tsukamoto2.pdf2008年11月9日閲覧 
  7. ^ a b 『国際法Ⅰ』(有斐閣『法律学全集』55巻、1957年,19頁。新版1973年,1994年9月20日新版初版第10刷
  8. ^ a b c 『国際法Ⅱ』(有斐閣『法律学全集』56巻,1958年,新版1972年)


「先占」の続きの解説一覧

先占

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 01:07 UTC 版)

領域権原」の記事における「先占」の解説

「先占」も参照 先占とは、領有意思持って無主地実効的に支配することである。18世紀以降西欧諸国による植民地支配のための重要な手段であった西欧文明類する段階達していない地域は先占の対象となる無主地みなされていたが、1975年西サハラ国際司法裁判所勧告的意見英語版)では、西欧文明属さない先住民だけが居住している地域であっても固有の政治的社会的組織があって、住民代表する首長権限のもとに置かれている地域は、無主地ではないとする国際慣行19世紀末には成立していたと判断された。先占というためにはまず領域取得意思示されなければならず、その地域自国編入するという宣言他国への通告によって行われるが、一般的には個々国家活動関連事実から推定されるものであり、他国への通告絶対的な条件とは言えない。先占は実効的な占有を伴うものでなければならず、単に無主地発見したり、主権宣言したり、国旗掲揚しただけでは不十分とみなされる例え1928年パルマス島事件常設仲裁裁判所判決では、スペインによる島の発見は先占による同国領域権原認めるには不十分なものであり、アメリカによる継続的かつ平穏な主権行使優先される判断された。このような実効占有自国法秩序維持し他国介入有効に排除する程度具体的な国家活動なければならない

※この「先占」の解説は、「領域権原」の解説の一部です。
「先占」を含む「領域権原」の記事については、「領域権原」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「先占」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「先占」の関連用語

1
先占し 活用形辞書
100% |||||

2
先占しろ 活用形辞書
100% |||||

3
先占せよ 活用形辞書
100% |||||

4
先占できる 活用形辞書
100% |||||

5
先占取得し 活用形辞書
100% |||||

6
先占取得しろ 活用形辞書
100% |||||

7
先占取得せよ 活用形辞書
100% |||||

8
先占さす 活用形辞書
100% |||||

9
先占させる 活用形辞書
100% |||||

10
先占され 活用形辞書
100% |||||

先占のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



先占のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2024実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの先占 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの領域権原 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS