修道司祭
修道司祭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 04:55 UTC 版)
詳細は「修道司祭」を参照 修道司祭は修道士が司祭に任じられたものであり、独身を義務付けられる。在俗司祭が修道誓願を立てて修道司祭となることもあるが、未婚であるか、若しくは配偶者と死別していることが条件である。 修道司祭のみが主教に選出される資格を持つ。しかしながら、事情や状況でどうしても配偶者を持つ司祭を主教に叙聖する必要がある場合、配偶者が事情を汲んで同意すれば婚姻を解消し、修道士の誓願を立てることが教会法で許されている。なお、この場合には元配偶者にも修道誓願を立てて修道院に入ることが求められる。日本ハリストス正教会では、第二次大戦中、官警の圧力によって引退を余儀なくされたセルギイ・チホミーロフ府主教に代わって、妻帯の在俗司祭だった長司祭イオアン小野帰一師を主教に選立するときにこの特例を適用した。小野神父は夫人との婚姻を解消し、主教ニコライ小野帰一として叙聖された。 また、修道司祭は典院 (hegumen) 、掌院 (archimandrite) の順に昇叙された後、主教に叙聖される。この位階はロシア正教会や日本ハリストス正教会の例であり、ギリシャ正教会など、他の正教会では多少異なる部分がある。 日本に正教を伝えた聖ニコライは日本初渡航当時、ロシア正教会の修道司祭であり、かつ宣教師として日本の宣教に当たった。「亜使徒」「成聖者」のタイトルを以って列聖されている。
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