併用療法とは? わかりやすく解説

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併用療法

Combination therapy

【概要】 微生物腫瘍対する効果がある組み合わせて使うこと。反対語単剤療法複数を使うことにより、相加的な効果、相乗的な効果を期待する。単剤よりもの量を減らせれば副作用が減る可能性がある。必ず交差耐性がない薬剤を選ぶ。 

【詳しく】 抗HIV薬場合は、逆転写酵素阻害剤どうしの併用プロテアーゼ阻害剤同士併用逆転写酵素阻害剤プロテアーゼ阻害剤組み合わせ、さらにそれらを重ねて3~5剤併用というのもある。別名、「HAART」とも呼ばれる。「カクテル療法」はマスコミ用語。

《参照》 逆転写酵素阻害剤プロテアーゼ阻害剤HAART交差耐性ダブルプロテアーゼ療法


併用療法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/15 15:08 UTC 版)

併用療法(Combination therapy,Polytherapy)とは、1つの疾患を治療するために複数の薬や治療法を用いる療法のことである。多くの場合、1つの疾患を治療する目的で2剤以上の医薬品を組み合わせることを意味するが、うつ病を治療するために薬と心理学的治療法を組み合わせたり、悪性腫瘍の治療のために薬物療法と手術や放射線療法と組み合わせるなど、非薬物療法とを組み合わせる場合もある。医薬品の併用療法(多剤併用療法)では、別々の薬剤が複数処方・投与されるか、2つ以上の有効成分を含む剤形(合剤など)が処方・投与される。多剤併用療法は、カクテル療法と呼ばれる場合もある。


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併用療法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 04:49 UTC 版)

気分変調症」の記事における「併用療法」の解説

2008年メタアナリシス研究においては抑うつ障害治療における薬物療法心理療法との間の効果量(Cohen's d)は−0.07であった(正の値は心理療法優位性意味する)。この結果薬物治療の方がわずかに有効性が高いことを示唆するが、統計学的有意性見出されなかった。またこのわずかな有効性SSRIのみに当てはまり、TCAと他の薬物治療では心理療法と差がなかった。それに加えていくつかの研究重症うつ病では、薬物療法よりも心理療法より良く反応することを示唆している。

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併用療法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 09:55 UTC 版)

気分安定薬」の記事における「併用療法」の解説

通常の診療において、単剤療法では、急性期および/あるいは維持療法に対して十分な効果ではなく多く患者が併用療法を受けている。非定型抗精神病薬リチウムあるいはバルプロ酸のような併用療法は、躁病期と再発予防において単剤療法上回る効果効果を示す。しかしながら副作用がより頻繁となり、有害事象起因する中止率も単剤療法よりも高くなる

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併用療法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:57 UTC 版)

抗真菌薬」の記事における「併用療法」の解説

抗真菌薬効果上げるため、多剤併用療法が行われる場合もある。原則としてキャンディン系は細胞壁アゾール系とポリエン系は細胞膜、フロロピリミジン系は核酸作用するため、作用部位異な薬物使用するのが合理的である。ただしエビデンス乏しい。 クリプトコッカス髄膜炎 1979年アムホテリシンBフルシトシンの併用療法が、アムホテリシンBの単剤の比較して有効と報告され、現在も非HIV例では第1選択である。ポリエン導入療法後のアゾール(特にフルコナゾール)による地固め療法が有効との報告もあるが、ポリエン系とアゾール同時併用エビデンス不足している。アムホテリシンBインターフェロンγ併用することで、脳脊髄液中の真菌陰性化を早める傾向があるものの、真菌学的に有意差得られていない侵襲性カンジダ血症 カンジダ血症ではアムホテリシンBフルコナゾールの併用療法とフルコナゾール単剤の無作為比較試験有り陰性においては併用療法の有効性認められたものの、臨床使用結果僅かな効果しか発揮されなかった。キャンディン系やボリコナゾールなどの登場で、通常のカンジダ血症は単剤で治療可能である。しかし髄膜炎血液腫瘍好中球減少症例、心内膜炎などを合併する重症例では、併用療法の効果期待される侵襲性アスペルギルス症 侵襲性アスペルギルス症は、極めて予後不良疾患である。アメリカ合衆国ではボリコナゾールとカスポファンギンの併用療法が、有効だとの報告有る

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併用療法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 21:45 UTC 版)

抗生物質」の記事における「併用療法」の解説

結核などの感染症治療においては数種類抗生物質同時に使用する併用療法が行われることがある。併用療法は経験的治療における抗菌スペクトラム拡大相乗効果による治療効果増大耐性菌出現抑制などを目的として行われる急性の細菌感染においては治療効果の向上のために、単剤よりも効果大き複数抗生物質組み合わせ相乗効果狙って投与されメチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染ではフシジン酸リファンピシン併用により治療が行われる。グラム陰性菌感染に対して併用療法による治療を行う場合βラクタム系アミノ配糖体フルオロキノロン組み合わされる。また、抗生物質組み合わせが単剤投与場合よりも低下する場合もあり、これを拮抗作用と呼ぶ。一般的には静菌作用を持つ抗生物質と殺作用を持つ抗生物質組み合わせ拮抗的である。ただし、併用療法の有効性実験的条件下においてのみ実証されている場合があり、例えグラム陰性菌対する併用療法の臨床における効果について疑問視する意見もある。 抗生物質と他の抗生物質組み合わせ加え抗生物質抗生物質への耐性抑える薬剤と共に用いられることもある。例えば、ベータラクタム系抗生物質分解する酵素であるβ-ラクタマーゼを持つ細菌感染した患者に対しては、βラクタム系抗生物質クラブラン酸スルバクタムのようなβ-ラクタマーゼ阻害薬併用されことがある

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併用療法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 08:21 UTC 版)

フルオロウラシル」の記事における「併用療法」の解説

効果最大限発揮させる用法であるが、強い副作用等予測されるため、治療熟知した医師の判断の下で行われることが望ましい。 5-FU/LEV療法 - レバミゾール販売中止)との併用。現在は用いられない。 5-FU/LV療法 - ロイコボリンとの併用。 5-FU/1-LV療法 - レボホリナートとの併用。 5-FU/CDDP療法 - シスプラチンとの併用

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