作用電極とは? わかりやすく解説

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作用電極


作用電極

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/20 16:15 UTC 版)

作用電極(さようでんきょく、: working electrode)とは、電気化学実験系のうち、興味の対象としている反応が実際にその表面上で起こっている電極をいう[1][2][3]。作用電極、補助電極英語版(対電極)、基準電極の3つからなる3電極系を構成して利用することが多い。電極上の反応が還元反応であるか酸化反応であるかにより、それぞれ陰極および陽極となる。白金などの不活性金属ガラス状炭素ホウ素ドープダイヤモンド[4]熱分解炭素英語版などの不活性炭素、水銀滴および膜電極[5]などが作用電極に用いられる。無機化合物有機化合物のどちらを分析する際も、化学的に修飾された電極が用いられる。


  1. ^ Kissinger, Peter; William R. Heineman (1996-01-23). Laboratory Techniques in Electroanalytical Chemistry, Second Edition, Revised and Expanded (2 ed.). CRC. ISBN 978-0-8247-9445-3 
  2. ^ Bard, Allen J.; Larry R. Faulkner (2000-12-18). Electrochemical Methods: Fundamentals and Applications (2 ed.). Wiley. ISBN 978-0-471-04372-0 
  3. ^ Zoski, Cynthia G. (2007). Handbook of Electrochemistry. Amsterdam: Elsevier. ISBN 978-0-444-51958-0 
  4. ^ Irkham; Watanabe, T.; Fiorani, A.; Valenti, G.; Paolucci, F.; Einaga, Y. (2016). “Co-reactant-on-Demand ECL: Electrogenerated Chemiluminescence by the in Situ Production of S2O82− at Boron-Doped Diamond Electrodes”. Faraday Discuss 138 (48): 15636–15641. doi:10.1021/jacs.6b09020. PMID 27934028. 
  5. ^ Heard, D. M.; Lennox, A.J.J. (2020-07-06). “Electrode Materials in Modern Organic Electrochemistry.”. Angewandte Chemie International Edition 59 (43): 18866-18884. doi:10.1002/anie.202005745. PMID 32633073. 


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作用電極

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/01 08:30 UTC 版)

サイクリックボルタンメトリー」の記事における「作用電極」の解説

作用電極 (working electrode, WE) は実際に物質との電子授受を行う電極である。白金グラッシーカーボン製のものを用いることが多い。最近では、導電性ダイヤモンド電極などが注目されている

※この「作用電極」の解説は、「サイクリックボルタンメトリー」の解説の一部です。
「作用電極」を含む「サイクリックボルタンメトリー」の記事については、「サイクリックボルタンメトリー」の概要を参照ください。

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