三省堂 大辞林 |
の・べる 2 【伸べる/延べる】
➊
長さを長くする。のばす。
(1)ある人に向かって手などをのばす。さしのべる。
「手を―・べる」
(2)物を押しつぶして平らにのばしたり、たたんであった物を広げたりする。
「紙を―・べて詩を書く」「床を―・べる」
(3)曲がっていたものをまっすぐにする。のばす。
「私ざまには腰―・べて、など、ものの聞こえひがひがしかるべきを/源氏(須磨)」
➋
時間・期限をのばす。
(1)期日・期限をもっと先にする。くりのべる。延期する。
「修法―・べさすべかりけり/源氏(賢木)」
(2)命を長くする。
「かつは齢をも―・べむと思ほして/源氏(絵合)」
心身をゆったりさせる。
「げに古ごとぞ人の心を―・ぶるたよりなりける/源氏(総角)」
水などを加えて液の濃度を薄くして量をふやす。のばす。
「汁の味噌の濃きは湯にて―・ぶる/仮名草子・尤之草紙」
〔「伸びる」に対する他動詞〕
「伸べる」の用例一覧
谷譲次 踊る地平線 附記 (青空文庫)
機会に厚くお礼を申し上げたい。そして特に、終始一貫、有形無形に多大の援助を賜わった中央公論社長島中雄作氏に、僕は心からなる感謝と握手の手を差し伸べる。 僕の知人に偉大な文化人がある。彼は、夕刻...
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上村松園 写生帖の思ひ出 (青空文庫)
程度迄描き進めてはクルクルと巻いてポイと側に抛り、又次の絵を伸べる。さうした事が毎晩の事だつた。 そんな絵を私達はよく模写したものだつた。月に一回十五日に研究会があり、春四月と秋十月には大会があつた。会場は円山の牡丹畑で、 其 ( そんな ) 時は...
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芥川龍之介 おしの (青空文庫)
おん姿を?」 神父は 厳 ( おごそ ) かに手を伸べると、後ろにある窓の 硝子画 ( ガラスえ ) を 指 ( さ ) した。ちょうど薄日に照らされた窓は堂内を 罩 ( こ ) めた 仄暗 ( ほのくら ) がり...
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