伊江御殿別邸庭園
名称: | 伊江御殿別邸庭園 |
ふりがな: | いえうどぅんべっていていえん |
種別: | 名勝 |
種別2: | |
都道府県: | 沖縄県 |
市区町村: | 那覇市 |
管理団体: | |
指定年月日: | |
指定基準: | 名1 |
特別指定年月日: | |
追加指定年月日: | |
解説文: | 史跡首里城跡の北東約1.3km、標高126.8mの小高い「御殿山」と呼ぶ丘陵上に位置する伊江御殿別邸庭園は、琉球王府の最高の位階名である王子家の中でも特に格式の高い伊江氏(伊江御殿)の別邸の庭園である。現在では、琉球王府時代の別邸の一部である東西約150m、南北約70mの細長い敷地を成し、北面中央やや西寄りに開く門は第二次世界大戦後の再建に成るものであるが、その両側の石垣は琉球王府時代の優美な曲線の意匠・構造を良好に残している。主庭園への導入路は、園池に架かる石橋を経て主殿の前庭へと連続する。園池は複雑な石組の汀線を持ち、その入り組んだ奥部には洞窟風の折り重なった石組があるなど独特の意匠・構造が見られる。また、かつて伊江御殿別邸庭園には「鶴」の文字を陽刻した景石が存在したとされ、他の琉球庭園に共通する特質として注目される。 伊江御殿別邸庭園はよく旧態を残し、その意匠・構造・技法には琉球庭園に独特の伝統様式が見られ、この地方における上流階級の庭園として芸術上・観賞上の価値は高い。よって名勝に指定し、その保護を確実にしようとするものである。 |
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