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仮面ライダー555
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/29 13:18 UTC 版)
(オルフェノク から転送)
| 仮面ライダー555 | |
|---|---|
| テレビドラマ | |
| 原作 | 石ノ森章太郎 |
| 監督 | 田崎竜太、長石多可男、石田秀範 田村直己、鈴村展弘 |
| 制作 | テレビ朝日、東映、ADK |
| 放送局 | テレビ朝日系 |
| 放送期間 | 2003年1月26日 - 2004年1月18日 |
| 話数 | 全50話 |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
『仮面ライダー555』(かめんライダーファイズ、欧文表記:MASKED RIDER Φ's)は、2003年(平成15年)1月26日から2004年(平成16年)1月18日までテレビ朝日系列で毎週日曜8時00分から8時30分(JST)に放映された特撮テレビドラマ作品、及び作中で主人公が変身するヒーローの名称。
「平成仮面ライダーシリーズ」第4作である。キャッチコピーは「疾走する本能」。
- 関連作品
- 劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト(2003年8月16日公開)
- 小説版 仮面ライダー555 正伝 ―異形の花々―
目次 |
あらすじ
西暦2003年。九州で一人旅をしていた青年乾巧は、そこに居合わせた少女園田真理とともに、謎の怪人オルフェノクに襲われる。真理は持っていたベルトを装着して超戦士ファイズに変身しようとするが失敗し、無理やり巧にベルトを着け、彼をファイズに変身させることで窮地を脱した。どうやらオルフェノクたちは、そのベルトを狙って真理を襲ったらしい。その後二人はクリーニング屋の菊池啓太郎と出逢い、事情を知った彼の勧めで東京にある彼の家で3人の共同生活を始めることになる。
一方、東京で暮らしていた青年木場勇治は、2年前の交通事故によって両親を失い、自らも2年間の昏睡状態を経て死亡したかに見えた。しかし、勇治は謎の蘇生を遂げ、周囲を混乱させる。自らも混乱したまま帰宅する勇治だったが、自宅は既に他人のものとなっていた。叔父一家が自分が眠っている間に財産を根こそぎ利用していた事実を知った勇治は、異形の怪物に変身し、自分を裏切った恋人と従兄弟を手にかけてしまう。
肉体の変貌と侵した罪に絶望する彼の前にスマートレディという女性が現れ、事の真相を告げる。勇治は一度の死亡により、オルフェノクとして覚醒したのだった。スマートレディが属するオルフェノクの組織スマートブレイン社に囲い込まれた勇治は、同じようにオルフェノクとして覚醒した長田結花と海堂直也の二人と行動を共にするうちに、人類を敵視するスマートブレインの姿勢に反発し、人類とオルフェノクの融和を考えるようになる。
巧と勇治。2人の男の物語を中心に、ベルトを、ひいては人類の未来を巡って、オルフェノクと人類の戦いが幕を開けた。
概要
特徴
「平成仮面ライダーシリーズ」の第4作で、石ノ森章太郎生誕65周年記念番組でもある。劇中で「仮面ライダー」という言葉を用いることはなかった。東映プロデューサー・白倉伸一郎は前作『仮面ライダー龍騎』との対比で「龍騎がカラフルなら、555はモノトーン」と喩えた。
従来描かれることの少なかった怪人側のドラマにも本格的にスポットが当てられ、怪人(オルフェノク)へと変わってしまった者たちの苦悩が描かれている点が、本作の大きな特色である。厳密に言えば、昭和の仮面ライダーシリーズでも敵組織の大幹部の過去の経歴には、それ相応のドラマが設定されており、書籍等では時折そのことに触れられてもいた。しかし映像本編で直接怪人の人間ドラマを描くことは、「ヒーローが殺人者に見えてしまう」というデメリットから敬遠されていたという。同じ東映制作の「スーパー戦隊シリーズ」や「メタルヒーローシリーズ」でも敵側に焦点を当てた作品は過去に存在するが、「仮面ライダーシリーズ」での作劇は初の試みであった。
本作では、ライダーに変身する人間が善良とは言えない者だったり、逆に怪人・オルフェノクにも正しい心を持つ者がいたり、単純な善悪二元論では割り切れない群像劇が織りなされた。劇中では「人間と怪人の共存」が作中のテーマとして取り上げられ、ライダーに変身する主人公・乾巧も中盤以降、人間に危害を加えない、あるいは改心する見込みのあるオルフェノクに対しては止めを刺さないというスタンスを採っている。様々な立場のオルフェノクと人間、それぞれの思惑が交錯する入り組んだストーリーはシリーズ中、特に複雑なものとなっている。「人間と怪人の共存」のテーマは『仮面ライダーカブト』及び『仮面ライダーキバ』でも描かれた。
本作では前作『龍騎』同様に外付けの変身アイテムを用いて変身する設定となっており、そのため劇中に登場する各ライダーにも複数の変身者が存在し、時には敵であるオルフェノクがライダーに変身することもある。ただし、『龍騎』のようにアイテム(と契約)があれば誰でも容易に変身できるわけではなく、必要な要素がないと繰り返しの変身、あるいは変身自体ができないため、「条件が満たされていないと仮面ライダーの資格がない」という点で従来と同等の設定もまだ活きている。本作ではアイテムの争奪戦が物語の主軸の一つとなっており、脚本の井上敏樹は本作を「主人公はベルト」「3本のベルト物語」と評している。
携帯電話など電子機器をモチーフにした「ファイズドライバー」を始めとする変身ベルトの玩具は、100万本以上を売り上げる大ヒット商品となった。『仮面ライダーW』のダブルドライバーに抜かれるまで[1]平成仮面ライダーシリーズの変身ベルトとしては最多売上を誇っていた。
次作以降は年末年始特番による休止が入るようになり、本作の放送話数50話に達するものがなくなっている。
なお、月刊ホビージャパン2003年10月号から2004年3月号掲載の『MASKED RIDER AGITΩ EDITION -HEAVEN'S DOOR-』では『仮面ライダーアギト』と今作の世界は同じ時系列とされていたが、「S.I.C.HERO SAGA VOL.2」掲載版では、それをうかがわせる設定が変更になっている。
途中からではあるが、仮面ライダーシリーズ初の地上デジタル・アナログ同時放送でもある。
製作
脚本は井上敏樹が全エピソードを担当している。1 - 2クールの作品で全話を1人の脚本家が担当するケースはよく見られるが、30分番組とはいえ4クールの作品では異例である。なお、井上の父である伊上勝も『仮面の忍者 赤影』4クール(52話)を全話担当しており、奇しくも親子2代で同じ記録を残したことになる。
主要キャストは10代後半から20代前半の若いキャストで固められている。
この他、キャラクターデザインには前作より引き続きの参加となる篠原保が、音楽面ではゲームやアニメ作品を中心に劇伴を手がける松尾早人が起用された。松尾は東映作品としては現時点で唯一の登板となる。また仮面ライダーファンを公言しているISSA(DA PUMP)が主題歌の歌唱を担当した。
- ^ 左翔太郎役の桐山漣のブログより、ファイズドライバー以上の売上であることがわかっている。
- ^ 「メガハウス ART WORKS MONSTERS 仮面ライダー555 センチピードオルフェノク」のパッケージ裏、クリチャーデザイナー篠原保のメッセージ。
- ^ a b c 「ファンタスティックコレクション 仮面ライダー555 555補完ファイル」(朝日ソノラマ出版)より。
- ^ エビ、ワニ、ムカデ、竜がモチーフの怪人4人組というのは、『キカイダー01』に登場した「ハカイダー四人衆」と同じ構成である。
- ^ 「LIST OF WORKS 高岩成二」『JAE NAKED HERO』 太田出版、2010年3月8日、141頁。ISBN 978-7783-1210-7。
- ^ 飯島玲子他「連載「スーツアクター Close Up」高岩成二×福沢博文 対談」、『ヒーローヴィジョン』Vol.39、東京ニュース通信社、2011年3月、 89頁、 ISBN 978-4-86336-133-1。
- ^ a b c d e 宇都宮孝明 (2004年1月18日). “さらば! 仮面ライダーファイズ! ~愛と感動のオールアップスペシャル”. 仮面ライダー555(東映公式). 東映. 2011年5月6日閲覧。
- ^ a b c d 「LIST OF WORKS 押川善文」『JAE NAKED HERO』 太田出版、2010年3月8日、123頁。ISBN 978-7783-1210-7。
- ^ 「LIST OF WORKS 岡元次郎」『JAE NAKED HERO』 太田出版、2010年3月8日、35頁。ISBN 978-7783-1210-7。
- ^ a b 「永瀬尚希」『JAE NAKED HERO』 太田出版、2010年3月8日、36-51頁。ISBN 978-7783-1210-7。
- ^ a b “矢部敬三”. 株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー. 2011年4月29日閲覧。
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