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しごと-かんすう ―くわん― 4 【仕事関数】

物質内部にある電子を外へ出すのに必要な最小エネルギー金属では数エレクトロンボルト程度


画像技術用語集

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仕事関数

読みしごとかんすう
英語:work function

温度0°Kで固体中の自由電子1個を物質外に引き出すに必要なエネルギー電位差(V)で表わしたもの.真空中の電子エネルギー準位として測ったフェルミ準位エネルギー絶対値である.


透過電子顕微鏡基本用語集

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仕事関数

【英】:work function

固体中から1個の電子取り出すのに必要なエネルギーのこと。

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仕事関数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/06/07 16:57 UTC 版)

仕事関数(しごとかんすう、work function)は、物質表面において、表面から1個の電子を無限遠まで取り出すのに必要な最小エネルギーのこと。この時、表面上の空間は真空であるとする。N個の電子からなる表面系の基底状態の全エネルギー(場合により自由エネルギー)を Etot(N) とすると、最初電子が N + 1 個あった表面 (Etot(N + 1)) から電子を1個無限遠方まで取り出すとすると(無限遠方にある電子状態を真空準位 V(∞)とすると、系全体として、Etot(N) + V(∞) となる)、仕事関数 W は、

 W = -E_{tot}(N+1) + \{E_{tot}(N) + V(\infty) \} = - {\partial E_{tot} \over {\partial N} } + V(\infty) = - \mu + V(\infty)

となる。ここでμは化学ポテンシャルである(N が十分大きければ、 E_{tot}(N+1) - E_{tot}(N) = {\partial E_{tot} \over {\partial N} } = \mu )。

温度が絶対零度 (T = 0 K) なら、

 \epsilon_F = \, \mu

となり(εFフェルミ準位)、仕事関数は真空準位とフェルミ準位とのエネルギー差となる。表面から電子を取り出す場合、それは熱(→熱電子)であったり、光の吸収や原子、イオンなどの衝突などによって電子が励起されて飛び出してくる。飛び出す電子はいろいろなエネルギー準位から出てくるが、仕事関数は定義によりその中で最小のものとなる。従って真空準位とフェルミ準位 (T = 0 K) との差が仕事関数となる。表面の電子状態がバンドギャップを持つ場合は、バンドギャップ中にあるフェルミ準位と真空準位とのエネルギー差が仕事関数となる。

真空準位は常にフェルミ準位より高いところにある。真空準位がフェルミ準位より低くなること(つまり負の仕事関数)は、表面から(何の励起もなく)自発的に電子が出て行くことになりあり得ない。

金属元素表面での仕事関数の値は、およそ2–6 eV程度である。金属単体として最も仕事関数が小さいのはセシウムで、1.93 eVである。

仕事関数の値は、表面における原子の種類、面の方位や、構造、或いは他の原子が吸着していることなどに強く依存する。これは別の言い方をすれば、仕事関数は表面の電子状態に強く依存している量である。その意味で、仕事関数は表面の研究において非常に重要な物理量の一つである。

実験的には、ケルビン法(振動容量法)、熱電子放出や光電子放出実験などで測定される。




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