仁義(じんぎ)を切(き)・る
仁義を切る
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/20 15:43 UTC 版)
仁義を切る(じんぎをきる)とは、任侠、テキヤ、香具師、博徒、渡世人などが初対面の際に交わす挨拶の形式を表現する言葉[1]。「仁義」の元の意義としては、人間の行動規範の根本として孔子の説く博愛を意味する「仁」に正義を意味する「義」を合わせて最高の徳として孟子の説いたものである[1]。ただし、江戸時代であっても博徒は必ず仁義を切るものでもなく、鉱山等において過酷な重労働に従事する労働者の人足部屋(飯場、寄宿舎)では仁義を切って銭をもらったという話もある[2]。
- ^ a b 福田アジオ 編『日本民俗大辞典』 上、吉川弘文館、1999年、879頁。ISBN 978-4642013321。
- ^ 田村栄太郎『江戸やくざ研究』雄山閣、2003年、76頁。ISBN 978-4639018032。
- ^ 岡本浩一「組織風土とはなにか」『ナンバー2が会社をダメにする: 「組織風土」の変革』PHP研究所、2008年。ISBN 978-4569702223。
- ^ 山口真由「思考16 長期的な戦略こそ仁義を切る」『成功したければ日本型エリート思考』扶桑社、2015年。ISBN 978-4594073220。
- ^ くすきはいね (2014年3月13日). “明日から使ってみたくなるクリエイティブ語講座 ~第3回「仁義を切る」等~”. マイナビニュース. 2019年1月16日閲覧。
- ^ “【三山春秋】日本列島、あいさつにせわしいこの…”. 上毛新聞. (2018年12月22日) 2019年1月16日閲覧。
- ^ 「週刊文春」編集部. “「本当に変わった政治家」と安倍首相も驚く男・岸田文雄氏の煮え切らなさ”. 週刊文春 (文藝春秋) (2018年7月19日号) 2019年1月16日閲覧。.
- ^ “野田聖子、スキャンダルで失墜もいずれは復活できそうな理由”. ダイヤモンド社 (2018年9月3日). 2019年1月16日閲覧。
- ^ a b c d e 宮越秀雄「仁義の口上」『賢い大人の言い回し: 啖呵の呼吸に学ぶ切り返し術』ごきげんビジネス出版、2015年。
- ^ a b 浜口恵俊、金児暁嗣『寅さんと日本人―映画「男はつらいよ」の社会心理』知泉書館、2005年、33頁。ISBN 978-4901654555。
- 1 仁義を切るとは
- 2 仁義を切るの概要
- 3 参考
- 4 関連項目
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