人工哺乳
子牛が生まれてから離乳するまでの哺乳期に、母牛から離して、人為的に母乳または代用乳、人工乳などを与えて育てることです。 子牛は、生まれてから1週間ぐらいの間、母牛の乳を飲みながら過ごします。この時期の乳を初乳(しょにゅう)といいます。初乳には、子牛の体を作るために必要なタンパク質やミネラルが多く含まれ、病気に対する抵抗力を与えたり便通をよくするなど、子牛にとって大切な役目を果たしています。この初乳は子牛だけのもので、出荷することは法律で禁じられています。 乳牛は乳を搾ることが目的なので、生まれてまもなく、子牛を母牛から離します。このため、初乳も含めて、乳は人が与えることになります。具体的には、乳や代用乳(初乳の給与期後に母乳の代わりに与えるもの)を牛用の哺乳(ほにゅう)ビンや哺乳用バケツで与えるのです。 通常、乳や代用乳は40℃くらいに温めて、体重の10%程度の量を1日2回に分けて与えます。そして生後6週間目くらいから良質な乾草、あるいは穀類を中心とした離乳用濃厚飼料などで離乳させ、大体3ヵ月齢(げつれい)くらいから、親牛と同じ飼料に切り替えます。 |
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