京扇子とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 文化 > 伝統的工芸品 > 京扇子の意味・解説 

京扇子

【工芸品名】
京扇子
【よみがな】
きょうせんす
【工芸品の分類】
その他工芸品
【主な製品】
招涼持ち扇しょうりょうもちおうぎ)、儀式扇、芸事扇、飾り
【歴史】
扇の始まり平安時代初期遡ります当時使用されていた「木筒」という木の細く薄い板を何つなげて現在の扇の形にしたもの始まりだと考えられています。薄いヒノキ板を重ね綴ったことから「桧扇ひおうぎ)」と呼ばれる扇です。次に竹と紙で出来た「紙扇」が作られ13世紀頃には中国輸出されました。それがさらにヨーロッパへ伝わり西洋風の扇になりましたヨーロッパに根づいた扇がその後日本逆輸入され、「絹扇(きぬせん)」を生み出しました。
【主要製造地域】
京都府
【指定年月日】
昭和52年10月14日
【特徴】
良く吟味され材料の竹や紙を用いた確かな手仕事から生まれ小さな工芸品には、表面的な美しさだけではなく、その風合い持ち味等、実用品こそが持つ様々な「美」あります

扇子

(京扇子 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 04:20 UTC 版)

扇子(せんす)とは、あおいで風を起こす道具の一つ。また、儀礼や芸能で用いられる。古くは(おうぎ)と呼ぶのが普通だった。折りたたむことができ、日本で発明されたとの説もある。


  1. ^ 高橋 2011, pp. 25.
  2. ^ 若林佐恵 (2017年9月21日). “全国シェアなんと9割!300年以上受け継がれた伝統工芸「高島扇骨」の世界を覗いてみませんか?”. しがとこ. 2021年9月29日閲覧。
  3. ^ ツタンカーメンの墓に隠し部屋か”. natgeo.nikkeibp.co.jp. 2023年7月26日閲覧。
  4. ^ 図説、初期王朝時代
  5. ^ 吉野ヶ里遺跡(弥生時代)-出土遺物1
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 王岩「扇の発展に見る東アジアにおける文化の伝播と創造」『相愛大学人文科学研究所研究年報』第4巻、相愛大学人文科学研究所、2010年、32-40頁、CRID 1050282812612825344ISSN 1881-7483 
  7. ^ 『扇面画(古代編)』(『日本の美術』319)17頁。ただしこの発掘品は、木の細長い薄板を重ねて扇状に広げるが、その端を切って形を倒卵形に整えたものである。この形から中村清兄は、これが檜扇であるとすることを否定し批判している(『扇と扇絵』1 - 2頁)。
  8. ^ 崎岡洋右『三国古典の散歩』(文芸社、2007年)251 - 252頁。『早慧的文明』(上海古籍出版社)という本に、「扇子は中国人が発明したものであるとの説」があることを紹介している。
  9. ^ 古事類苑』服飾部「扇」の項および諸橋轍次編『大漢和辞典』第五巻「扇」の項、『扇と扇絵』(中村清兄)参照。
  10. ^ [1]
  11. ^ 松井宏「江戸扇子 粋なセンス◇シンプルだがすっきり、伝統技法を受け継ぐ◇」日本経済新聞』朝刊2018年7月17日(文化面)2019年4月9日閲覧。
  12. ^ a b c d e 宮崎克己「空間のジャポニスム 第4章 女性たちの空間 (1) 婦人の持ち物 2022年3月6日閲覧。
  13. ^ a b 河野 2011, pp. 82–84.
  14. ^ 『扇面画(近世編)』(『日本の美術』321)巻末「西の国の扇の話」
  15. ^ 吉田典子「ベルト・モリゾと日本美術(1) : 扇・団扇のジャポニスムから1890年ビングの「日本版画展」まで journal=近代」第111巻、神戸大学近代発行会、2014年、CRID 1390290699906494464doi:10.24546/81008699ISSN 0287-2315 
  16. ^ 京扇子・京うちわ 近畿経済産業局、2022年3月6日閲覧。
  17. ^ 高橋 2011, pp. 7–11.
  18. ^ 服部幸雄『江戸歌舞伎の美意識』平凡社 1996 ISBN 4582260233 p.254-255.
  19. ^ 高橋 2011, pp. 54–57.
  20. ^ 本田總一郎監修『日本の家紋大全』 梧桐書院2008年
  21. ^ 扇の国、日本サントリー美術館企画展(2018年11月28日~2019年1月20日開催)公式サイト(2019年4月9日閲覧)。


「扇子」の続きの解説一覧


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「京扇子」の関連用語

京扇子のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



京扇子のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
伝統的工芸品産業振興協会伝統的工芸品産業振興協会
Copyright (C) 2024 (財)伝統的工芸品産業振興協会 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの扇子 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS