交接腕とは? わかりやすく解説

交接腕

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/12 15:30 UTC 版)

交接腕(こうせつわん)は頭足類精子の入った精包を受け渡すために特殊化した腕。陰茎の役割を果たしており、精包を乗せるための溝がある。




「交接腕」の続きの解説一覧

交接腕

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 20:28 UTC 版)

頭足類の体」の記事における「交接腕」の解説

詳細は「交接腕」を参照 交接腕 (こうせつわん、ヘクトコチルス、hectocotylus, hectocotylized arm)は雄が持つ、雌に精包およびその中の精子を渡すために変形した腕である。化腕や生殖腕とも呼ばれる成熟とともに一定の腕が交接腕に変形する現象を化現象(かけいげんしょう、hectocotylization)または交接腕化という。交接腕はその種によって変化様式と腕の位置決まっている。イカでは腕の末端よりの吸盤いくつか消失し吸盤柄が歯状に並ぶものや特別な膜や突起生じるものがある。タコでは腕の先端が匙状になり、そこまで精包が通る溝が走るものがある。普通コウイカ類のもつ交接腕は再利用できるが、アオイガイ科やアミダコ科の雄では一生に一度しか交接できず、精子満載した交接腕が雌の体内挿入されると、切り離され雌の外套腔内に残る。英名 hectocotylusの名は、ギリシア語100意味するἑκατόν (hekatón)に由来する接頭辞 hecto-と小さな器を意味するギリシア語のκοτύλη (kotýlē)からなり1829年ジョルジュ・キュヴィエアオイガイの交接腕を寄生虫誤認し疣虫 Hectocotylus octopodis Cuvier, 1829と命名したことによるオウムガイ類の交接腕はスペイディクス (spadix)とよばれ、勃起し精子を雌に渡す役割持っている。 @media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .mod-gallery{width:100%!important}}.mw-parser-output .mod-gallery{display:table}.mw-parser-output .mod-gallery-default{background:transparent;margin-top:.3em}.mw-parser-output .mod-gallery-center{margin-left:auto;margin-right:auto}.mw-parser-output .mod-gallery-left{float:left;margin-right:1em}.mw-parser-output .mod-gallery-right{float:right}.mw-parser-output .mod-gallery-none{float:none}.mw-parser-output .mod-gallery-collapsible{width:100%}.mw-parser-output .mod-gallery .title,.mw-parser-output .mod-gallery .main,.mw-parser-output .mod-gallery .footer{display:table-row}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div{display:table-cell;text-align:center;font-weight:bold}.mw-parser-output .mod-gallery .main>div{display:table-cell}.mw-parser-output .mod-gallery .gallery{line-height:1.35em}.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div{display:table-cell;text-align:right;font-size:80%;line-height:1em}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div *,.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div *{overflow:visible}.mw-parser-output .mod-gallery .gallerybox img{background:none!important}.mw-parser-output .mod-gallery .bordered-images .thumb img{outline:solid #eaecf0 1px;border:none}.mw-parser-output .mod-gallery .whitebg .thumb{background:#fff!important} タコの交接腕の模式図 チヂミタコブネ Argonauta bottgeriの交接腕

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交接腕

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/23 20:27 UTC 版)

アオイガイ」の記事における「交接腕」の解説

Sasaki (1929)や奥谷ら (1987)での調査標本には雄は見られないが、何れも雌の外套膜内に切離した雄交接腕の残留観察されている。交接腕は全体的にタコブネのものと類似していると思われる。それは長さ32 mmで、その後ろにある幅広い収縮膜 (contractile membrane)の収縮により馬蹄形丸く折れ曲がる。交接腕の吸盤65個を数え吸盤列は明確な2列にほんの僅かに置かれる保護膜は吸盤の高さと同じくらいの幅で、吸盤外側表面と非常に近く接している。

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交接腕

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 03:49 UTC 版)

腕 (頭足類)」の記事における「交接腕」の解説

詳細は「交接腕」を参照 交接腕 (こうせつわん、ヘクトコチルス、hectocotylus, hectocotylized arm)は雄が持つ、雌に精包およびその中の精子を渡すために変形した腕(普通腕)である。化腕や生殖腕とも呼ばれる成熟とともに一定の腕が交接腕に変形する現象を化現象(かけいげんしょう、hectocotylization)または交接腕化という。交接腕はその種によって変化様式と腕の位置決まっている。 イカでは腕の末端よりの吸盤いくつか消失し吸盤柄が歯状に並ぶものや特別な膜や突起生じるものがある。タコでは腕の先端が匙状になり、そこまで精包が通る溝が走るものがある。普通コウイカ類のもつ交接腕は再利用できるが、アオイガイ科やアミダコ科の雄では一生に一度しか交接できず、精子満載した交接腕が雌の体内挿入されると、切り離され雌の外套腔内に残る。 英名 hectocotylusの名は、ギリシア語100意味するἑκατόν (hekatón)に由来する接頭辞 hecto-と小さな器を意味するギリシア語のκοτύλη (kotýlē)からなり1829年ジョルジュ・キュヴィエアオイガイの交接腕を寄生虫誤認し疣虫 Hectocotylus octopodis Cuvier, 1829と命名したことによる

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