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九州横断特急

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/20 09:33 UTC 版)

(あそぼーい! から転送)

九州横断特急
球磨川に沿って走る「九州横断特急」
球磨川に沿って走る「九州横断特急」
運行鉄道事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
列車種別 特急列車
運転区間 別府駅 - 熊本駅人吉駅
経由線区 日豊本線豊肥本線鹿児島本線肥薩線
使用車両
(所属区所)
キハ185系気動車大分鉄道事業部大分車両センター
運転開始日 2004年3月13日
備考 2011年3月12日現在

九州横断特急(きゅうしゅうおうだんとっきゅう、TRANS-KYUSHU LIMITED EXPRESS)は、九州旅客鉄道(JR九州)が別府駅 - 熊本駅人吉駅間を日豊本線豊肥本線鹿児島本線肥薩線経由で運転する特急列車である。

本項では、熊本駅 - 宮地駅間を豊肥本線経由で運行している臨時特急「あそぼーい!」、および豊肥本線で運転されていた優等列車の沿革とについても記述する。

目次

概要

特急「九州横断特急」は、2004年3月13日九州新幹線鹿児島ルート部分開業の際、熊本駅 - 大分駅・別府駅間で運行していた特急「あそ」と、熊本駅 - 人吉駅間で運行していた急行くまがわ」を系統統合する形で運行を開始した。この時に「あそ」と統合されなかった「くまがわ」に関しては同列車名・同区間のまま特急に格上げとしたため、熊本駅 - 人吉駅間には「九州横断特急」「くまがわ」の2系統の特急列車が運行されるようになった。

豊肥本線は古くから観光路線としての位置づけが強く、1954年に熊本駅 - 別府駅間運行の準急「火の山」(ひのやま)が設定されたのを端緒として多くの優等列車が設定された。それらの優等列車は、2006年に廃止された三角島原フェリーを介して阿蘇山島原半島が観光ルートとして一体化してとらえられていたことから、三角線三角駅まで直通する列車も多く設定されていた。その後、豊肥本線の優等列車は1975年に急行「火の山」に一本化され、三角線への直通を終了した1986年11月以降は熊本駅 - 別府駅間で3往復の運行となり、1992年四国旅客鉄道(JR四国)から購入したキハ185系気動車を充当した特急「あそ」に格上げされ、鹿児島ルート部分開業までこの体制で推移していた。

「九州横断特急」は運行開始当初はほぼ全列車が別府駅 - 人吉駅間を通して運行されていたが、2011年3月12日に鹿児島ルートが全線開業した際に約半数の列車が熊本駅 - 人吉駅間に関しては「くまがわ」として系統分割され、現在は「あそ」時代と同区間の別府駅 - 熊本駅間で運行する列車の方が多くなっている。

九州横断特急

別府駅 - 熊本駅間に下り3本・上り2本(1・3・4・6・7号)、別府駅 - 人吉駅間に下り1本・上り2本(2・5・8号)の計4往復が運行されている。熊本駅 - 人吉駅間は「くまがわ」が下り4本・上り3本運行しており、「九州横断特急」と合わせて5往復の特急列車が設定されている。号数・列車番号は「くまがわ」と同様に肥薩線内での上下方向に基づいて付番されているため、豊肥本線内では列車と路線の上下関係が逆になっている。列車番号は全区間、号数に1070Dを加算している。

編成両数が「あそ」時代の3両から2両に減らされた関係で、JRグループの特急としては異例のワンマン運転が導入されている。多客期など、3両以上で運転する際には車掌が乗務している。ワンマン運転時は運転士が開閉前にアナウンス後、ドア開閉の操作を行う。また、車内放送は自動放送によって行われているが、客室乗務員による車内改札・車内放送および車内販売も行われている[1]

熊本駅では列車の進行方向が変わる。また立野駅は本線自体がスイッチバック構造となっており、下り列車の場合(豊肥本線内では上り方向に走る)、赤水駅方面から走って来た列車は立野駅の手前にあるスイッチバックの頂点で停車した後、いったん逆方向に走って立野駅構内に入線し、進行方向を元に戻して肥後大津駅方面へと出発していく。

なお、大分駅は連続立体交差事業により高架化されたが、工事進捗の都合により2008年から2012年までは日豊本線は地上ホーム、豊肥本線・久大本線は高架ホームと分けられていた。そのため日豊本線と豊肥本線・久大本線の直通運転は中断されていたが、「九州横断特急」のみは別に設けられた渡り線を経由して地上ホームに発着しており、この期間も別府駅発着で運行されていた。

停車駅

別府駅 - 大分駅 - 中判田駅 - 三重町駅 - 緒方駅 - 豊後竹田駅 - 豊後荻駅 - 宮地駅 - 阿蘇駅 - 赤水駅 - 立野駅 - 肥後大津駅 - 光の森駅 - 武蔵塚駅 - 水前寺駅 - 新水前寺駅 - 熊本駅 - (松橋駅) - 新八代駅 - 八代駅 - 坂本駅 - (球泉洞駅) - 一勝地駅 - 渡駅 - 人吉駅

編成

2011年3月12日現在の編成図
九州横断特急
← 人吉/別府
熊本 →
1 2
  • 全車禁煙
  • 2・5号の熊本駅 - 人吉駅間は全車自由席
凡例
指=普通車座席指定席
自=自由席

大分鉄道事業部大分車両センターに配置されているキハ185系気動車「九州横断特急」仕様の車両を充当している。全車普通車のみで、グリーン車は連結されていない。通常は2両編成だが、多客期には自由席を1両増結し3両編成で運行する場合がある。




[ヘルプ]
  1. ^ 早朝・夜間の列車には乗車していない場合もある。
  2. ^ 観光特急“あそぼーい!”が営業運転を開始 - 『鉄道ファン交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年6月5日
  3. ^ お子さまの旅が楽しくなる!!「白いくろちゃんシート」登場!
  4. ^ 平成23年春の観光列車新設について - 九州旅客鉄道ニュースリリース 2010年10月20日
  5. ^ 平成23年春ダイヤ改正(別紙詳細) (PDF) - 九州旅客鉄道ニュースリリース 2010年12月17日
  6. ^ a b 平成23年度 特急「あそぼーい!」運転計画について - 九州旅客鉄道ニュースリリース 2011年2月3日
  7. ^ 平成23年春ダイヤ改正 - 九州旅客鉄道ニュースリリース 2010年12月17日


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