丹

デジタル大辞泉

たん【丹】

読み方：たん

［常用漢字］　［音］タン（呉）（漢）　［訓］に　あかい

１ 鉱物の一。辰砂(しんしゃ)。「丹砂(たんさ・たんしゃ)」

２ 赤色の顔料。赤い色。に。「丹朱・丹青・丹頂」

３ 丹砂を配合した不老不死の仙薬。「丹薬／仙丹・練丹術」

４ 練り上げた薬。「反魂(はんごん)丹・万金(まんきん)丹」

５ まごころ。「丹精・丹念」

６ 丹波(たんば)国、または丹後(たんご)国。「丹州」

［名のり］あかし・あきら・に・まこと

［難読］雲丹(うに)・甲比丹(カピタン)・切支丹(キリシタン)・牡丹餅(ぼたもち)

たん【丹】

読み方：たん

１ 硫黄と水銀の化合した赤土。辰砂(しんしゃ)。また、その色。に。

２ 黄色みを帯びた赤色顔料。日本画に用いる。鉛の酸化物で、人工的に製造される。鉛丹。黄丹。

３ 薬。特に、道家における長寿・不老不死の薬。

「—を練り、真を修し、天地とともに寿(いのちなが)しとぞ」〈読・弓張月・続〉

に【^▽丹】

読み方：に

《「土(に)」と同語原》

１ 赤い色。丹色。「—塗りの鳥居」

２ 赤い色の顔料に用いる赤土。

「丹生(にふ)の郷(さと)。昔時(むかし)の人、此の山の沙(すなご)を取りて—に該(あ)てき」〈豊後国風土記〉

歴史民俗用語辞典

丹

読み方：ニ（ｎｉ）

一般に赤色や、鉛の赤色の酸化物である鉛丹に対しての呼称。

世界宗教用語大事典

たん 【丹】

中国の道教でいう不老長生の妙薬。仙丹。

正倉院宝物

丹 第１号(上丹) (たん)

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第1号、包み広げ、紙紐横に置き

●分類： その他　 ●倉番： 北倉 148　 ●寸法： 重744.7　 ●説明： 鉛の酸化物で、文書の反故紙に包まれている。丹は顔料としても用いられるが、本品は釉薬の原料用。

第1号、包み広げ

●分類： その他　 ●倉番： 北倉 148　 ●寸法： 重744.7　 ●説明： 鉛の酸化物で、文書の反故紙に包まれている。丹は顔料としても用いられるが、本品は釉薬の原料用。

丹 第４号 (たん)

第4号、上包のみ広げ

●分類： その他　 ●倉番： 北倉 148　 ●寸法： 重770.9　 ●説明： 鉛の酸化物で、文書の反故紙に包まれている。丹は顔料としても用いられるが、本品は釉薬の原料用。

印章事典

丹

印章の上を示すしるし。薄くした金あるいは銀を印顆に埋め込む。最近はニッケルのものが多い。

JMnedict

丹

姓	読み方
丹	あか
丹	あかい
丹	あかし
丹	たな
丹	たみ
丹	たん
丹	たんさき
丹	にい
丹	にわ

ウィキペディア

丹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/01/11 21:08 UTC 版)

丹（たん、に、あか）

ウィキペディア小見出し辞書

丹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/03/20 05:29 UTC 版)

「弱虫（チンピラ）」の記事における「丹」の解説

衆議員岩部と連み北陸新幹線開通にあたり地上げする為に富山に潜伏する。新宮組若頭、堀田に近づき新宮組組織を掻き回そうと目論む。

丹（たん）

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/06/18 16:26 UTC 版)

「地獄楽」の記事における「丹（たん）」の解説

仙薬。木人・人間に外丹花(ワイタンファ)を寄生させ、タオを抽出して作る。

丹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2018/07/17 21:49 UTC 版)

「カノジョとオーダーとやさしい嘘」の記事における「丹」の解説

人造人間に定期的に起こる劣化現象。放っておくと人間で言う壊死がおこるが舞雪はその周期が短くなっている。

丹 (light red, hematite)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/06/13 04:52 UTC 版)

「赤」の記事における「丹 (light red, hematite)」の解説

「酸化鉄(III)」も参照 死者を葬る際や祭祀の場に魔除けの意味で朱塗りを施した例が知られている。古代日本の軍場（いくさば）では顔を代表する身体の各部位に丹色（にいろ）を塗布し武運と安全を祈願したという。また、弁柄はしばしば朱漆の代用となった弁柄漆として器物と組み合わせられたりしてきた。 三酸化二鉄は鉱物としては、赤鉄鉱（セキテッコウ）として産する。現在、三酸化二鉄は「マルスレッド」としても流通している。この「マルス (mars)」は、ギリシャ神話におけるアレースに相当するローマ神話の軍神Marsの意味を持つ。これは先述の事態に関連するものとして看取してよい。三酸化二鉄は高彩度ではないものの安価にして比類ない耐光性を具えた色料である。そして、三酸化二鉄は土の発色成分の主たるものであって、古画や土器に見られる赤褐色の発色成分の大半は三酸化二鉄である。黄土を強熱すると酸素が取れて酸化鉄となり、赤色を呈する。これは特にレッドオーカーとする呼び習わしがある。ただし現代では、これ以外のレッドオーカーもある。Colour Index Generic Nameは天然赤色酸化鉄がPigment Red 102で、合成赤色酸化鉄がPigment Red 101である。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

丹

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 00:35 UTC 版)

発音^(?)

• 音読み
  • 呉音 : タン
  • 漢音 : タン
• 訓読み
  • 常用漢字表内

    常用漢字表内の訓読みはありません。

  • 常用漢字表外

    に、たみ、あか、まこと

名詞

1. （タン、に）硫黄と水銀が化合した赤土。辰砂。
2. （タン）黄色がかった赤色顔料。鉛丹。
3. （タン）薬。特に、不老不死の薬。
4. （タン、異表記:短） 花札の札で、文字の書かれない赤色の短冊があしらわれたもの。
   • 文字（「あかよろし」「みよしの」）の書かれた赤い短冊のあしらわれた札は、「赤丹・赤短」と呼ぶ。

発音

た↘ん

熟語

• 丹砂
• 丹生

漢字辞典

丹

丹	画数：4 学習年：中学校で習う漢字 音読み：タン 訓読み：あか、 に ピンイン：dan1 ハングル：단 対応する英語：rustcolored, red, red lead, pills

丹

丹	画数：4 ※日本語ではあまり使用されない漢字です。

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Weblio日本語例文用例辞書

「丹」の例文・使い方・用例・文例

• 丹念な仕事をする
• 本を丹念に読む
• 私は丹沢に行きたかった。
• 丹精をこめてつくったこの美しい織物をごらんください。
• 飛行機は時刻通り伊丹空港に着いた。
• 彼女は会社の業績を丹念に調べた。
• 彼女はかごの中のぶどうを丹念に選んでいる。
• 私は伊丹十三監督の全ての映画が好きです。
• 「おぅーい、どうした丹治」「前の学校で習ってない単元があって困っている」
• 牡丹餅で腰打つ。「諺」
• 医者が患者を丹念に診察したおかげで、患者はどんどんよくなった。
• この本は丹念に読まなければならない。
• ケイトは歴史の講義を丹念にノートにとった。
• ある作家の作品を丹念に調べる.
• 実に丹念に[丹精をこらして].
• 報告書を丹念に調べる.
• これまでにするには丹精が大変だったでしょう.
• 北方絵画は細部への丹念な注意の払い方を特徴としている.
• 伊丹で燃料を補給して飛行を続けた.
• 牡丹雪が降っている.