中尊寺とは? わかりやすく解説

ちゅうそん‐じ【中尊寺】

読み方:ちゅうそんじ

岩手県西磐井(にしいわい)郡平泉町にある天台宗東北大本山山号関山嘉祥3年850円仁開創貞観元年(859)清和天皇から中尊寺の号を得た長治2年(1105)藤原清衡堀河天皇の勅により再興火災より金色堂と経蔵除いて焼失金色堂国宝平成23年2011)「平泉仏国土浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺産群−」の一つとして世界遺産文化遺産)に登録された。平泉寺。→金色堂【二】平泉

中尊寺の画像
金色堂保護する覆堂(しんおおいどう)

ちゅうそんじ 【中尊寺】

岩手県西磐井郡平泉町にある天台宗東北大本山関山平泉寺とも。円仁草創藤原清衡再興とする。前九年後三年両役両軍戦死者供養鎮護国家のためと願文にあるが、この地に京都文化目指しものという。のち基衡・秀衡が造営をつづけ、堂塔四〇余・僧房三〇〇余といわれたが、一三三七建武四)年野火焼け今は金色堂経蔵などが残るのみ。金色堂は清衡が自分の葬堂としたもの。→ 金色堂

中尊寺

読み方:チュウソンジ(chuusonji)

別名 東北大本山

宗派 天台宗

所在 岩手県西磐井郡平泉町

本尊 阿弥陀三尊地蔵菩薩二天王、観世音菩薩地蔵菩薩一字金輪、他諸仏

寺院名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。

中尊寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/20 01:35 UTC 版)

中尊寺(ちゅうそんじ)は、岩手県西磐井郡平泉町にある天台宗東北大本山の寺院。奥州三十三観音番外札所。山号は関山(かんざん)、本尊は釈迦如来 [1]。寺伝では円仁開山とされる。実質的な開基藤原清衡


注釈

  1. ^ 17か院のうち、大徳院は南方の離れた場所にあり、常住院、利生院、円教院、円乗院は金色堂南方の一般道沿いに位置する。
  2. ^ 1962年に「能面延命冠者1面」として重要文化財に指定(昭和37年6月21日文化財保護委員会告示第26号)。2020年に「翁」2面、「老女」1面を追加指定のうえ、指定名称を現行のものに変更(令和2年9月30日文部科学省告示第119号)。

出典

  1. ^ 中尊寺本堂新本尊釈迦如来開眼法要(平泉観光協会公式ブログ)
  2. ^ 中尊寺境内1979年〈昭和54年〉5月22日指定、特別史跡)、国指定文化財等データベース文化庁) 2014年7月11日閲覧。
  3. ^ Barbados enters World Heritage List with Bridgetown and its Garrison; Hiraizumi (Japan) and Germany’s Beech Forests also inscribed” (英語). UNESCO News Archive. ユネスコ (2011年6月25日). 2011年6月26日閲覧。
  4. ^ 胆沢郡江刺郡和賀郡稗貫郡紫波郡岩手郡を指す
  5. ^ たとえば須藤、岩佐『中尊寺と毛越寺』pp5 - 7。
  6. ^ 建武元年(1334年)の「中尊寺大衆訴状」による。
  7. ^ 中尊寺大長寿院所蔵(顕家本)NHK仙台放送局 & NHKプラネット東北 2008, pp. 38–39[写真掲載あり]
  8. ^ 中尊寺落慶供養願文
  9. ^ 一関市博物館 2008, pp. 22–23[写真掲載あり]
  10. ^ 須藤、岩佐、pp25 - 50。
  11. ^ 須藤、岩佐、pp14 - 15。
  12. ^ 佐々木邦世『平泉中尊寺』(吉川弘文館、1999年)所収。
  13. ^ 須藤、岩佐、pp15。
  14. ^ 吾妻鏡』承元四年五月小二十五日壬子条
  15. ^ 国宝指定は2004年、平成16年6月8日文部科学省告示第110号
  16. ^ 国宝指定は2001年、平成13年6月22日文部科学省告示第115号
  17. ^ (中尊寺公式サイト)
  18. ^ 平成15年5月30日文部科学省告示第110号
  19. ^ 『図説日本の史跡 5 古代2』、同朋舎出版、1991、pp.32 - 33
  20. ^ 仙台空港・松島・平泉線運休継続のお知らせ(2023.3/1~) 岩手県北バス


「中尊寺」の続きの解説一覧

中尊寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 08:09 UTC 版)

平泉」の記事における「中尊寺」の解説

詳細は「中尊寺」を参照 中尊寺(ちゅうそんじ)は、平泉町にある天台宗東北大本山である。国宝金色堂重要文化財経蔵などを含み境内は国の特別史跡指定されている。世界遺産登録IDは1277rev-001 (Chûson-ji) である。 寺伝によれば開山9世紀円仁で、中尊寺の寺号清和天皇より下賜されものという。ただし、中尊寺の寺観整ったのは、12世紀藤原清衡による伽藍造営時である。清衡は前九年の役で父と安倍一族後三年の役で弟など相次いで家族亡くしたこともあり、敵味方区別せず戦没者の魂を浄土へ導くことと、東北優れた仏教文化根付かせることを目指し伽藍建立した。 清衡は12世紀初頭多宝堂(最初院)を建立したのを皮切りに多く建造物群からなる大伽藍建立した二階大堂という巨大な堂宇は後に鎌倉永福寺モデルにもなったが、それらの建造物群1337年火災あらかた焼失した金色堂当時の姿のものが残っているが、本堂1909年再建されたものである金色堂 金色堂こんじきどう)は国宝指定されている阿弥陀堂である。藤原清衡によって建立され棟木銘から1124年天治元年)に完成したことが判明する。高さ8m平面一辺が約5.5m で、堂内外の全面金箔張り須弥壇には蒔絵螺鈿彫金ふんだんに使った華麗な装飾ほどこされている。須弥壇上には阿弥陀如来中心に多く仏像安置し須弥壇内部には清衡、基衡、秀衡のミイラ化した遺体や泰衡の首級納められている。このミイラ存在はかつてアイヌ習俗結び付ける見解提示されていたが、現在では、当時京都でも見られ仏教様式取り入れたものと理解されている。 当時建造物群あらかた焼失した中尊寺にあって創建当初の姿を伝え貴重な建造物であり、2006年行われた年輪年代学による年代鑑定結果からもそれは裏付けられた。 覆堂 国宝金色堂は現在コンクリート造り覆堂さやどう、おおいどう)で守られガラスケース中に納められている。これは1970年建造されたものであり、室町時代中期建造されそれ以前の旧覆堂境内別の場所に移築され、「金色堂覆堂」の名称で重要文化財指定受けている。 結果的に登録に差し支えことはなかったが、ICOMOS勧告では、コンクリート製の新覆堂景観真正性観点から若干問題視されていた。 経蔵 経蔵きょうぞう)は、清衡によって奉納された『紺紙金銀字交書一切経』(こんしきんぎんじこうしょいっさいきょう国宝)をはじめとする写経群を納めていた建造物である。1126年天治3年)の「中尊寺落慶願文」には「二階瓦葺経蔵一宇」とあり、当初2階建てであった1337年康永2年)の「中尊寺梵鐘銘」によればこの年、中尊寺の伽藍金色堂残して焼失した現存する経蔵は、平安時代の古材を再用して中世再興されたものと推定される。『紺紙金銀字交書一切経』などは現在寺内の讃衡移管されているが、経蔵建物重要文化財指定受けている。

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「中尊寺」を含む「平泉」の記事については、「平泉」の概要を参照ください。

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