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中国語の部屋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/11/06 10:15 UTC 版)

中国語の部屋
中国語の部屋は1980年に哲学者ジョン・サールによって提出された思考実験である。思考実験の内容は以下の通りである。
ある小部屋の中に、アルファベットしか理解できない人を閉じこめておく(例えば英国人)。この小部屋には外部と紙きれのやりとりをするための小さい穴がひとつ空いている。
この穴を通して英国人に1枚の紙きれが差し入れられる。そこには彼が見たこともない文字が並んでいる。これは漢字の並びなのだが、英国人の彼にしてみれば意味不明な記号の羅列にしか見えない。
Hanji.jpg
彼の仕事はこの記号の列に対して、新たな記号を書き加えてから、紙きれを外に返すことである。どういう記号の列に、どういう記号を付け加えればいいのか、それは部屋の中にある1冊のマニュアルの中に全て書かれている。例えば"「★△◎∇☆□」と書かれた紙片には「■@◎∇」と書き加えてから外に出せ"などと書かれている。
K'ang Hsi Dict.png
結果、部屋の外にいる人間から見れば中国語による対話が成立し、この小部屋の中には中国語を理解している人がいると考えるだろう。だが実際には、小部屋の中には全く漢字が読めないばかりか作業の意味を全く理解しないただ指示書通りの作業を繰り返しているアルファベットしか解しない人物がいるのである。個々の言語の意味を解さなくても会話という機能が成り立っている。すなわち機能主義は偽である。

中国語の部屋(ちゅうごくごのへや、Chinese Room)とは、哲学者であるジョン・サール1980年に “Minds, Brains, and Programs(脳、心、プログラム)” という論文の中で発表した思考実験[1]中国語を理解できない人を小部屋に閉じ込めて、マニュアルに従った作業をさせるもの。ただしこれは思考実験なので、実際に実験をすることはない。チューリング・テストを発展させた思考実験で、意識の問題を考えるのに使われる。




  1. ^ Searle, John. (1980). “Minds, Brains, and Programs.” Behavioral and Brain Sciences 3, 417-424. (オンライン・ペーパー)


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